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ジョウトの双星気まぐれ事件簿コミュの第1話・乙女のプライベートを死守せよ?

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チャプター4・訪問ソウシロウ宅



アイラとの食事会から4日、ソウシロウ宅。
ソウシロウの家はアサギシティにある。アサギシティ内でも1・2を争う敷地の広さである。それはなぜか、ソウシロウの家がポケモン研究所だからである。彼の父がポケモン研究者で、自宅周りの敷地を改造(実際に行ったのはソウシロウとポケモン達だが)を繰り返し、今にいたる…と言うわけだ。
そんなソウシロウ宅の一角、敷地の端の方にある車庫に彼はいた。
ソウシロウ「んっ…よっ…くっ、くっ…。」
仰向けになり、バイクの下に入り部品を外したり付けたりをしている。ソウシロウの休日は、自身の愛車・アルトアイゼンの改造、それを乗ってのツーリング、好物のコーヒーの飲み比べ、ネットサーフィン(知り合いのブログ拝見)など、それ以外にも趣味は様々。今日はアルトアイゼンのエンジン周りの改造、暇なときに練った出力上昇案を試している。
ソウシロウ「さて…と、こんなもんか。」
立ち上がり、ゆっくりとバイクを見て回る。運転席のキーを回し、スタートペダルに脚をかける。
ソウシロウ「機嫌を見せろよアルト、イグニション!」
一気に踏み込む。
ドルルルン!
外にまで聞こえるような轟音を上げ、エンジンが点火した。
ソウシロウ「ふむ…。」
実際にまたがり、ハンドルに手をかける。
ソウシロウ(エンジン回りは確かにパワーは上がったが、そのために排熱が多くなったな。冷却装置を付けると、重くなって馬力が落ちるし、考え物だな…。)
バイクを眺めながら思案顔のソウシロウ。と、ガチャ…とガレージの外で物音がした。
ソウシロウ(客か?)
ガレージにはドアが着いている。ただ、ソウシロウ本人をはじめミオリ達は、ガレージへ直通のシャッターから入るのがお約束になっているため、はじめてくる知り合いや郵便配達員などはこのドアをたたいたりあけたりする場合が多い。ソウシロウはエンジンを止め、ガレージ側から回って出迎える。

アイラ「ん〜、ソウシロウ君ここにいるんだよね?」
イーブイ「ブイブイ。」
ガレージの前には、自分のイーブイを抱いたアイラがいた。
アイラ「ソウシロウ君のお母さんに、こっちにいるって言われたけど…入っていいのかな?」
躊躇も仕方ない。とそこに、
ソウシロウ「俺に用があるのはどちらさんかな…って、アイラ?」
意外な客に少々びっくりするソウシロウ。
アイラ「こんにちは、遊びに来ましたー。」
イーブイ「ブイーッ!」
ソウシロウ「へぇ、かわいいイーブイだな。いやいや…そんなことより、急にどうした?」
アイラ「ミオリちゃんから住まいは聞いていたのですが、ツレが居るから…とか言ってたので来にくかったんですけど、もうそんなこと気にしなくてもいいかな?と思って、オフ使って遊びに来たんです。」
ソウシロウ「そうか。まぁ立ち話もなんだ、こっちに来いよ。」
アイラ「はい!」

アイラ「そんな事が?あははは!おっかしいー!」
イーブイ「ブイブイー!」
ソウシロウ「さすがに、あの時は俺もどうかとは思ったがね。」
イーブイはソウシロウの作ったポケモンフーズを、ソウシロウとアイラはコーヒーを片手に雑談していた。
ソウシロウ「にしても、そのイーブイは足がなかなか丈夫に鍛えられているな。」
アイラ「えっ?そうなんですか?」
ソウシロウ「見ただけだが、発達の仕方が一般のやつより顕著だ。特別鍛えたわけじゃないなら、砂場や沼地とかで
遊んでいて自然に鍛えられたんだろう。」
ぱくぱくとフーズを食べるイーブイの頭をなでてやったソウシロウ。イーブイは喜びながらソウシロウに寄る。
アイラ「すごいなぁ、見ただけでそこまでわかるんですか?」
ソウシロウ「職業柄な、医学やブリーダーの基本知識も持っていると自然に。」
アイラ「ミオリちゃんも自慢してましたよ、ソウシロウ君が居るから自分の仕事に全うできるって。」
ソウシロウ「ふん、また自分勝手なこと言いやがってあの馬鹿。」
アイラ「そういえば、今日はミオリちゃんは?」
ソウシロウ「コガネシティに、コーディネーターの特別講師として出向いている。」
アイラ「ミオリちゃんも頑張ってるなぁ〜。」
一足先にコーヒーを飲み終えたソウシロウは、カップを流しに持っていく。
ソウシロウ「折角来たんだ、そのイーブイにもダチを作ったやりたいな。」
アイラ「えっ?それって、ソウシロウ君達のポケモンですか?」
ソウシロウ「もちろんそうだ。君がコーヒーを飲み終えたら、イーブイと一緒に外に行こうか?」
そう聞くと、少し苦いのにコーヒーを一気飲みするアイラ。
アイラ「ケホケホッ!…それじゃ、行きましょう!」
ソウシロウ「うわぁ、無茶するなぁ…。誰かに似て。」


・・・・・・・・・・


研究所内草原エリア、ソウシロウの自宅でも一番の広さを誇る。いかなるポケモンでも気持ちよく住めるように、工事・改造を繰り返し草原・水辺・砂地・森林など、擬似的にではあるが大体の自然の形態を再現している。
アイラ「みんな元気ですね!」
ソウシロウ「環境がいいのは確かだが、皆仲がいいのが一番の要因だな。」
ソウシロウ達は、大きな湖がある場所で立ち止まる。
ソウシロウ「この辺でいいな、それでは…集合だ。」
人差し指と中指をそろえて銜えて、一気に息を吹き込む。ピィーッ!と笛のような音が響いた。と、その瞬間目の前に何かが現れた。
???『おはようソウシロウ君、なにか用かな?』
現れたのはラプラス、こちらも人の言葉を喋れるようだ。
ソウシロウ「ようネプラス。俺の新しい友人が来たから、紹介しに来た。」
ネプラス『あら可愛いわね、ミオリちゃんと違っておしとやかな雰囲気。』
アイラ「また喋った…。」
そんな事を気にしていたら、次々にソウシロウとミオリのポケモン達が集まってきた。
アイラ「あっちからはバクフーンとキレイハナとガブリアス。」
ガブリアス「グワァウッ!」
キレイハナ「ハナハナ〜!」
キレイハナがガブリアスの頭の上に乗って、豪快に走ってやってきた。その後ろから…、
バクフーン「フッ!フッ!」
華麗にスピードに乗り、颯爽とガブリアスを抜かしながらバクフーンがやってきた。
アイラ「上からはボーマンダ。」
ボーマンダ「ブォオーン!」
まるでヘリコプターが降り立つかのように、ものすごい風圧とともにボーマンダが下りてきた。
ソウシロウ「最後はこっちだ。」
ソウシロウが後ろの湖に親指を差した。豪快に飛び出てきたのはミロカロスだ。
ミロカロス「ミロミローッ!」
アイラ「すごい…素人の私が見てもわかる、みんなすごい強そう…。」
イーブイ「ブイ…。」
プレッシャーともいえる威圧感が自然ににじみ出るが、敵意が無いのでイーブイは怖がることはない。
ソウシロウ「これが俺とミオリのポケモン達だ。1匹ずつ紹介していこう。」
多分自然となのだろうが、ソウシロウ・ミオリのポケモン達がわかりやすいように一塊りになる。
ソウシロウ「まずは俺の手持ちからだ。知力は最強、戦いながらバトルを組み立てる天才軍師・ラプラスのネプラスだ。」
ネプラス『ネプラスよ、よろしく。えーと…。』
アイラ「あっ、私ミオリっていうの。よろしくね!」
イーブイ「ブイ、ブイブイーッ!」
前足(ヒレか?)を差しだすネプラス、アイラも握手の様に握った。
アイラ「あなたも人の言葉を?」
ネプラス『私の場合は超能力を使ってるの。フィオやブラーネは自力だけどね。』
ソウシロウ「次はこいつだ。俺の武術の一番弟子で俊足のスピードキング、切り込み隊長・バクフーンのバックラー。」
バックラー「バクッ。」
アイラ「おっ…オッス!」
脇に力強く腕を構えるバックラーにつられ、アイラも構えて挨拶の様に返す。
ソウシロウ「最後はこいつ。戦闘距離を選ばぬ、ラテンのリズムに乗せて戦うダンスファイター・ガブリアスのリーアン。」
リーアン「グァウ♪」
イーブイ「ブイブイー♪」
リーアンとアイラのイーブイは、ハイタッチの様にリーアンの手とイーブイの尻尾を力強く合わせる。
ソウシロウ「今日いないフィオも合わせて、これが俺のパーティだ。」
アイラ「6匹はそろえないんですか?」
ソウシロウ「俺もミオリも、その時の状況やその日の気分によって、後の2匹を決めている。」
アイラ「確かに、この環境ならどんなポケモンでも強く育ちそうですね。」
ソウシロウは、ミロカロス達の方に移動する。
ソウシロウ「次はミオリの手持ち。最初は…美しさの妥協は一切なし、わがままにそしてストイックに美を追う女王・ミロカロスのミローゼ。」
ミローゼ「ミロロ。」
まるでそっぽを向くように、横目でアイラ達を見るミローゼ。
アイラ「なんか、敵意を向けられているような…。」
ソウシロウ「あぁ心配するな、こいつは初顔の相手に少し厳しいだけだ。アイラはミオリと友達なんだし、こいつともすぐに仲良くなるさ。」
ソウシロウは、次のキレイハナの方に目をやった。すると、キレイハナとイーブイがキャッキャッとじゃれていた。
ソウシロウ「まぁ、あいつみたいなキャラがいるから、すぐに仲良くなれるんだがな。可愛い容姿に隠れた修羅の目、格闘術を使いこなす薔薇の踊り子・キレイハナのレイラ。」
レイラ「ハナハナ〜♪」
イーブイ「ブイ〜♪」
アイラ「格闘術?薔薇の踊り子って…どーいうことですか?」
ソウシロウ「簡単に言うと、こういうことだ。レイラ!」
レイラに、ソウシロウの握りこぶし位の石を投げる。
レイラ「ギッ!キャアッ!」
ジャンプして、回し蹴りでソウシロウの投げた石を、粉々に砕いて見せた。」
ソウシロウ「美しい薔薇には棘がある。可愛いからってなめてかかると、痛い目見るわよ…って、ミオリの分身みたいなやつさ。」
アイラ「うん、よぉくわかりました。」
軽く冷や汗をかくアイラだった。
ソウシロウ「ごほん、ミオリの最後はこいつだ。天空からの一撃は宇宙より降る隕石のごとく、パーティ随一のパワーファイター・ボーマンダのマンドル。」
マンドル「ブァッブァッブァッ!」
アイラ「うわぁ、豪快だー!」
大声で笑うマンドルにつられアイラも笑う。
ソウシロウ「ブラーネを除いた、こいつらがミオリのパーティだ。」
アイラ「改めて見ると、個性豊かですね。あっ…改めて、私アイラです。こっちは私のイーブイ。ミオリちゃんとは昔からの友達です。みんな、よろしくね!」
ネプラス『えぇ、よろしくね!』
笑顔でこたえる面々。
ソウシロウ「どうだ、気持ちいい奴らだろ?」
アイラ「えぇ、とっても!」



次回はチャプター5・ソウシロウの深き信念をお送りします。

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