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蘇る青春・1973年銀幕放蕩記コミュのマカロニ・ウエスタン これが会社別タイトル集だ 

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〈 徹底資料:これが 会社別タイトル集だ & 代表配給作品 〉

■東和(現・東宝東和)

 『 用心棒 』シリーズ
(「荒野の用心棒」「続荒野の用心棒」「真昼の用心棒」「南から来た用心棒」「必殺の用心棒」「暁の用心棒」「5匹の用心棒」「さいはての用心棒」「星空の用心棒」「復讐の用心棒」「新荒野の用心棒」

非シリーズ作品:「バンディドス」「怒りの荒野」「拳銃のバラード」
「風の無法者」

 やっぱり、このリストを作ってみて、マカロニ・ウエスタンの最大の貢献会社は東和であるといってもいいだろう。この『用心棒』シリーズはいろいろな洋画の併映として全国津々浦々に配給され、特にジェンマ主演の一連の作品は若い女の子を中心に受け入れられた。

ブームが長く続いたことは、案外こんなところが効果があるものなのだ。男は早々にジェンマから卒業し、マニアックなスターへと移行していったものであるが・・・。

「バンディドス」はドラマとしてよく出来ていたという記憶のみがある。「怒りの荒野」は数年前にトビタ・シネマにて再見するも最高はリズ・オルトラーニの音楽で、案外スカスカの映画で、懐かしいという感情で埋めながら見たなぁ。

■東京第一フィルム(消滅)
 『 荒野の1ドル銀貨 』シリーズ
(「荒野の1ドル銀貨」「続荒野の1ドル銀貨」)

『 情無用 』『 ジャンゴ 』シリーズ
(「情無用のジャンゴ」「情無用のコルト」「血斗のジャンゴ」)

『 プロファイター 』シリーズ
(「荒野のプロファイター」「嵐を呼ぶプロファイター」)

非シリーズ作品:「群盗荒野を裂く」「荒野の一つ星」「荒野の墓標」「つむじ風のキッド」「スペシャリスト」

 そういう意味で言えば、大映第一フィルムから名称変更した東京第一フィルムはマカロニ・ウエスタンで、とくにB級作品を買い付けてきて躍進した会社であろう。

ブームの起爆剤にはならなかったが、少なくともマニアックなファンでお世話にならなかった男はいないだろう。なかでもダミアーニ・ダミアニ監督の『群盗荒野を裂く』はジャン・マリア・ヴォロンテの名演もあって革命ものの大傑作であった。
また『情無用のジャンゴ』はマカロニ最大の売り物である残酷描写のいわば代名詞とも言うべき作品である。「スペシャリスト」は当時人気歌手であったジョニー・アリデーを主演にしたものだが、ルコントの「列車に乗った男」のように人相が悪くない時期のアリデーは美男子であった。
セルジオ・コルブッチの脚本と演出というだけで信用はしていたが、共演が「黄金の七人7×7」のガストーネ・モスキンとフランソワーズ・ファビアンという豪華さもアリデーのお陰だが、あんまり記憶に残っていないのも作品なれば
こそだろう。

■松竹映配(現・松竹)
 『 一匹狼 』シリーズ
(「さすらいの一匹狼」はクレイグ・ヒル主演の正編が当たったために、急遽ジェンマ主演の旧作を続編にして公開。「サスペリア」に対する「サスペリア2」のようなものである。ほかに「ネブラスカの一匹狼』「真昼の一匹狼」「地獄の一匹狼」)

非シリーズ作品:「赤い砂の決闘」「ガン・クレイジー」「二匹の流れ星」

 『さすらいの一匹狼』はなんといってもポスターの絵柄が最高だった!
当時ジェンマの映画だということで『続さすらいの一匹狼』は少年誌でマンガにもなった。「ガン・クレイジー」は一部のファンで評価が高いが、ボクはそれほど買わない。

だが、この映画が国鉄阪和線(JRと改称される前)の天王寺駅にさしかかる直前のビルの上の絵看板にどんっと掲げられたときのインパクトは凄かった!トーマス・ミリアンが大きく叫んでいる画は忘れられない。


■ユナイト(現・MGM)
『 ガンマン 』シリーズ
(「夕陽のガンマン」「続夕陽のガンマン地獄の決闘」「新夕陽のガンマン復讐の旅」、「帰ってきたガンマン」「さすらいのガンマン」)

 『 サバタ 』シリーズ
(「西部悪人伝」「大西部無頼列伝」「西部決闘史」)

非シリーズ作品:「夕陽のギャングたち」

ユナイトといえばセルジオ・レオーネとクリント・イーストウッドの横綱作品を配給した王道会社である。だからなんとなく風格が違う。ブームも過ぎ去ろうとしていた正月映画の『西部悪人伝』はすごく面白かった!

だが正規の続編たる『西部決闘史』のだらしなさというと憎さ100倍であった。

その前後の『夕陽のギャングたち』はマカロニ最後の大作であり、思い入れも強い。ここに挙げた作品もロッド・スタイガー、ジェームズ・コバーン、バート・レイノルズ、ヘンリー・シルバ、リー・バン・クリーフ、ユル・ブリンナーとハリウッド・スターばかりが中心に出ているのもメジャーなるがゆえだろう。

■NCC(消滅)
 『 プロガンマン 』シリーズ
(「地獄から来たプロガンマン」「無宿のプロガンマン」)

非シリーズ作品:「荒野のみな殺し」「情無用のならず者」

 このNCCという会社はニュー・シネマ・コーポレーションといい、ヨーロッパのC級作品専門だ。60年代はスパイものの『077』シリーズや、69年あたりからR・L・フロスト監督の『アニマル』シリーズ3本など懐かしい。

『プロガンマン』シリーズはアンソニー・ステファン(大映の項参照)主演の一連の作品でC級なれども独特の個性はあった。このNCCは70年代に入ってからもカルロ・リッツァーニの「山いぬ」やエオ・ノアーク監督のチェコ映画「地獄への戦場」など涌きあがる時代への思いがある。

■日本ヘラルド(現・角川ヘラルド)
 『 無頼 』シリーズ
(「ミネソタ無頼」「ガンマン無頼」「皆殺し無頼」『黄金無頼』)

非シリーズ作品:「砂塵に血を吐け」「黄金の三悪人」「殺して祈れ」「荒野の大活劇」「荒野の無頼漢」「さらばバルデス」

 ヘラルドは東和に比較するとマカロニにもカン・フーにも遅れをとった。
ただし初期に「ミネソタ無頼」「ガンマン無頼」とマカロニへの評判もクソもなかった頃に決して評価を下げさせなかった作品を公開した功績は小さからずである。

この中で特筆すべきはネオ・リアリスモ時代からの社会派監督カルロ・リッツァーニの「殺して祈れ」で、撃ち殺すスタイル・ブックのような趣が面白く、あのP・P・パゾリーニのしわくちゃなひげ男が役者として出ているのもリッツァーニならではか。

また「サンセット77」のクーキーことエドワード・ビンズが出演した「黄金の三悪人」はポスターの触れ込みが“マカロニ版隠し砦の三悪人”であったが、似ても似つかぬ体たらくであった。

■NIC(消滅)
非シリーズ作品:「夕陽の墓場」

 この映画、思い出は大きい。というのも大学祭の作品選定を6年間したボクは(医学部は6年制である)、なにかというと傑作を集めて一挙に上映した。しかし、ほかの学生から根強く希望がでたのは「若大将」ものであり、マカロニ・ウエスタンはないのかというものであった。だから、この映画ほど断り続けたものはない。ウイリアム・バーガーという主演の作品は見たことがない。NICはヨーロッパ系の地味な低予算映画を配給していた会社だが60年代に消滅した。

■コロンビア
非シリーズ作品:「禿鷹のえさ」「殴り込み兄弟」「復讐のガンマン」「スレッジ」

 当時のコロンビアは全体にも地味な力作ばかりで大きくヒットする映画には縁が薄かった。だから何かというと「アラビアのロレンス」ばかりリヴァイヴァルしていたような会社で、マカロニはあくまでも付け足しだったのだろう。

70年代になってから、アメリカのマカロニ風作品が増えてきた頃、ジェームズ・ガーナー、ウッディ・ストロード、クロード・エイキンズ、デニス・ウィーバー、ジョン・マーレィ、ラウラ・アントネッリなどという地味なオール・スターもの「スレッジ」の最大の売りは監督のヴィック・モローであった。ラウレンティース・プロはいろいろとマカロニとアメリカの中間みたいな作品を模索してはいたのである。


■AA
非シリーズ作品:「ワイアット・アープ」(ガイ・マディスン主演)

 AAと書いてアライド・アーチスツである。いまとなっては、この1点のみが記憶すべき点かもしれない。当然ボクはみていない。

■メトロ
非シリーズ作品:「リンゴ・キッド」「地獄のガンマン」「七人の特命隊」「五人の軍隊」「ロス・アミーゴス」

 このMGMによるラインアップを見ていて思い出が蘇る。特に「五人の軍隊」は丹波哲郎のマカロニ出演ということがセールス・ポイントだったからか、3本立てのうちの一本となり、数多く回転したものである。

名画座全盛の時代に、この映画ほど多くの違うスクリーンで見た映画には覚えがない。アメリカからピーター・グレーブス、バッド・スペンサー、ジェームズ・ダリー、そしてニ
ーノ・カステルヌォーヴォと5人のプロフェッショナルが集まる特命隊ものはリチャード・ブルックスの「プロフェッショナル」からヒントを得て、ダリオ・アルジェントが上手くマカロニに仕上げた。

監督こそドン・テイラーだが、なかなか面白く作られていた。それに公開こそ後になったが『7人の特命隊』はそれよりも旧作にあたる。エンツィオ・G・カステラーリの監督作では最上の一本。チャック・コナーズ、フランク・ウォルフ、フランコ・チッティ、レオ・アンチョリス、ケン・ウッドなど7人のキャラクターを満足させるだけの豊富なキャストは揃わないものの、随分楽しく見た。

とくに『アポロンの地獄』のフランコ・チッティなんかがアクションをしているというだけで楽しくなる。『ロス・アミーゴス』は問題作『野性の眼』のパウロ・カヴァーナが作ったマカロニだという興味があったが、アンソニー・クインが聾唖者という設定で喋らない分印象は薄く、ネロだけを見ていたという思い出がある。

■大映
非シリーズ作品:「荒野の10万ドル」「荒野の棺桶」「荒野の復讐鬼」(ダイニチ時代)

大映が番組に困ってブームも少しヒットするものとしないものにはっきりと明暗が分かれるのだということが判りかけていた1967年5月に日本語吹き替え版で邦画と2本立て公開した『荒野の棺桶』は確かにだらしない映画であった。

しかし「ひょっこりひょうたん島」のダンディーの声優・小林恭治が当てたステファンはどこか親近感があり、その意味で別の趣があった。このアンソニー・ステファンはアントニオ・デ・テッフェというイタリア人で、「プロガンマン」「プロファイター」というほとんど差異のない2シリーズをもって日本におなじみとなったB級スターで大映封切館にはそぐわしい俳優であった。

また秋に公開された「荒野の10万ドル」も同工異曲のものではあったが、一部にファンを持つリチャード・ハリスン主演で「面白いで」という同級生もいたが、こっちはごひいきのフェルナンド・サンチョばかりを見ていたという状態。

ダイニチ映配は大映と日活が共同で番組を提供してブロック・ブッキングをなんとか維持しようと作った配給会社でいわば“死に体”。こんなときにブームも去ったマカロニのC級作を公開しても首吊りの足を引っ張るようなものであった。

■ウォルト・ディズニー
非シリーズ作品:「裏切りの荒野」

 ディズニーといえば『西部の王者ダニエル・ブーン』とかロディ・マクドウォール主演の『黄金作戦・追いつ追われつ』などの少年西部劇を製作していた。だから突然マカロニといっても、こういう文芸色を持つものになったのであろう。前述したように「カルメン」の西部劇翻案である。

■20世紀フォックス
非シリーズ作品:「拳銃無頼」「虐殺砦の群盗」「殺しが静かにやって来る」「皆殺しのジャンゴ・復讐の機関砲」「豹/ジャガー」「ガンマン大連合」「盲目(めくら)ガンマン」「ワイルドトレイル」

 やっぱり見ているだけでセルジオ・コルブッチがいかに評価されていたかが解る。なかでもフランコ・ネロとの「豹/ジャガー」「ガンマン大連合」の2本。

大スター同士の共演で大作感をちゃんと出せる練達の職人である。また熱狂的なファンがいる「殺しが静かにやって来る」もコルブッチならではの世界である。この中でロバート・ウッズの『虐殺砦の群盗』は1978年のボクと友人
たちが選んだマカロニ・ウエスタンの栄えあるワースト・ワン作品であり、これはこれで個性であるよね。

東宝
非シリーズ作品:「野獣暁に死す」「荒野のドラゴン」

 どちらもキワモノではある。仲代達矢が出演した『野獣暁に死す』は日本人として見ると国辱ものとも思えるが、あれが何も知らない俳優だと腹も立たず、水準作である。だがそうなると別に見たいという欲求は起こらないわけで、そこんところがネックではある。

監督のトニーノ・チェルビは後年レイモンド・ラブロックの「火の森」も監督したが、アントニオーニの「情事」の製作をやっていた人物で、親父はデュヴィヴィエの「ドン・カミロ」シリーズでフェルナンデルといがみ合う村長を演じていたジーノ・チェルビである。

また『荒野のドラゴン』は下火になっていたマカロニに突如勃発したクン・フーブームを組み合わせた企画もので、クラウス・キンスキー、ロバート・ハンター、ゴードン・ミッチェルが出てくるから興味は尽きない。主役のチェン・リーは日本人だということだが、当時は知らなかった。

CIC
非シリーズ作品:「ウエスタン」「荒野の三悪党」「デザーター・特攻騎兵隊」「ミスター・ノーボディ」

 『ウエスタン』という映画1本ですべてのマカロニ・ウエスタンに匹敵するくらいの手間ひまがかかっている。

レオーネのアメリカ本土でウエスタンを撮るという希望はついに実現したのである。ブロンスン、フォンダ、ロバーツ、
カルディナーレの4大スターのほかにもガブリエレ・フェレゼッティ、フランク・ウォルフ、パオロ・ストッパ、ウッデイ・ストロード、ジャック・イーラム、キーナン・ウィンなど綺羅星のごとくに登場するスターたち。ブロンスンはレオーネがエールを送り続けたスターで、『荒野の用心棒』も『夕陽のガンマン』のモーティマー大佐もブロンスンへまずオファーをしていたとのことである。
ユーモアはまったくないが、引き締まった映画であった。初公開時143分であったが、いまは166分版のバージョンが楽しめる。 

ブエナ・ビスタ
非シリーズ作品:「花と夕陽とライフルと・・・風来坊」

 1970年あたりからマカロニを引っ張っていったテレンス・ヒルの代表作はこれだろう。また大ヒットしすぎてヒルのキャラクターを固定させてしまったキライもある。バッド・スペンサーとの長いコンビの幕開きでもあった。

ワーナー
非シリーズ作品:「明日なき夕陽」(ジャック・パランス、ティナ・オーモン主演)、「進撃0号作戦」「オニオン流れ者」
 この中にもセルジオ・コルブッチの代表作がある。『進撃0号作戦』だ。
ビッ
トリオ・ガスマンって上手い役者だよねぇ。
『オニオン流れ者』は残念ながら未見だ。フランコ・ネロにマーティン・バルサムという『警視の告白』コンビになんとスターリング・ヘイドンが絡むのである。ビデオもなにも出ていない。マカロニについて、ボクたちは半分も知っちゃいないんだ!

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