蘇る青春・１９７３年銀幕放蕩記コミュのわたく史再訪?１９７４年20歳のベストテン

１９７４年ベスト・テン（２０歳）

【　日本映画　】
? サンダカン八番娼館・望郷
? 砂の器
? ＯＬ日記・濡れた札束
? 赤ちょうちん
? 悪名縄張荒し
? 赤線玉の井抜けられます
? 竜馬暗殺
? 妹
? 仁義なき戦い・頂上作戦
? 喜劇・男の腕だめし
次　華麗なる一族
　　青春の蹉跌
　　
【　外国映画　】
? フェリーニのアマルコルド
? 遠い日の白ロシア駅
? 男と女の詩
? 最後の晩餐
? シンデレラ・リバティー／かぎりなき愛
? ロング・グッドバイ
? 突破口！
? デリンジャー
? アンドレイ・ルブリョフ
? ヘルハウス
次　破壊！
　　三銃士
　　悪魔のいけにえ

主演男優賞
丹波哲郎（「砂の器」）
リノ・ヴァンチュラ（「男と女の詩」）

主演女優賞
中島葵（「ＯＬ日記・濡れた札束」）
マーシャ・メイスン（「シンデレラ・リバティー・かぎりなき愛」）

助演男優賞
伊丹十三（「修羅雪姫・怨み恋歌」）
ジョン・ハウスマン（「ペーパー・チェイス」）

助演女優賞
芹明香（「赤線玉の井抜けられます」）
ラクエル・ウエルチ（「三銃士」）
　　
■ この年はまさに娯楽映画まっしぐらの感がある。洋画２位の『遠い日の白ロシア駅』は説明しておかねばならないだろう。後楽園シネマでロシア映画フェスティバルが開催され、ここで１０本近くの旧作を集中的に見たのだが、そのなかに新作が入っていた。この戦友たちが久しぶりに集まる作品に溢れていた青春を忸怩たる思いで見つめる無念は過去の作品には見られないものだった。ぜひもういちど見たいと考えている映画のひとつだ。また、このなかで『ＯＬ日記・濡れた札束』はまったく知られていないが傑作である。加藤彰監督は『炎の肖像』『四畳半青春硝子張り』『野球狂の詩』などロマン・ポルノの監督のなかでも一般映画の多い作家だが、例の滋賀銀行のＯＬによる横領事件を戦後史にからめた構成は見事なものだ。そしてこれは中島葵という女優に度肝を抜かれた最初の映画だった。森雅之の娘である中島葵は６０年代の後半から東宝の映画にも散見できるが、なんといっても認知されたのはロマン・ポルノ以後であった。子宮がんによってまさに夭折したが、このひとのなんともいえぬ存在感が好きだった。

■２１世紀の目で見た、この年のベスト３
『　サンダカン八番娼館・望郷　』
『　砂の器　』
『　竜馬暗殺　』
『　フェリーニのアマルコルド　』
『　最後の晩餐　』
『　燃えよドラゴン　』

コメント(4)

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[1] mixiユーザー 11月28日 17:19

｢アマルコルド」を１９歳の時に見れたことはとても幸せに思っています。フェリーニのノスタルジーが、エネルギッシュにアートして、独自の世界をみせてくれた事に深く魅了されました。

神代の｢青春の蹉跌」、萩原と桃井は神代の分身のようで面白かった。時代のトップにいたこの二人も、秘蔵っ子だったんでしょうね、神代さんにとっては。

シンデレラ・リバティのマーシャ・メイスン、ペーパー・チェイスのジョン・ハウスマン・・・これはもう脱帽です。まいった＾＾。

[2] mixiユーザー 11月28日 19:00

大好きな作品を通じて嗜好は此の頃すでにほぼ完成してしまっているように思います。
進歩のない話です。

[3] mixiユーザー 11月29日 07:08

僕が結婚した年です。カミサンと、観に行った「映画」が、懐かしい！

[4] mixiユーザー 03月06日 01:10

はじめまして。
今日、このコミュ二ティ発見して（？）参加させていただきました。
懐かしくて涙が出そうなタイトルが並んでいます。
この年の作品はまだタイムリーには観てないものありますがが、大学生になって毎日ホールの名画鑑賞会や京一会館で観ました。
以前のトピックスにコミュ二ティ削除の危機なんて書いてありましたがそんなことないですよね・・？ｓ
mixiに参加して、映画好きの方達の記憶と記録に驚き、尊敬しております。今後も楽しみにしております。

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