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D*D*Callコミュの僕の世界〜因果〜22

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「そして、僕の母さんが代わりに・・・」

「ええ。ジョンはルーガルを犠牲にはさせなかった。英雄として死ぬ事を許さなかった」

「ジョンさんが?」

「あの人が殺したも同然よ。・・・ヴヘルに話したのよ。ジョンがヴヘルに話したの。どうしてあんな残酷な事が出来るの・・・・・」

「じゃあ、父さんが話す前に?」

「知ってたわ。そして、彼女は決めていたの。愛する者を守る為に」

 痛みは足の先にまで及んでいた。次第に込み上げてくるもの。胸の奥から込み上げてくるもの。全身がとても熱い。カズキは沸き立つ怒りを押さえ込んでいた。

「カズキ君、ソマちゃん。あの人は狂ってるわ。憎まれてもしょうがない。悪いのはあの人よ。でもね、勝手なお願いかもしれないけど、ヨウヘイとはこれからも仲良くしてあげて。この子には関係ないの・・・お願い」

「そんな・・・・・あたし、どうも思ってないですから」

 どうも思ってない?

「顔も知らない人だし、それに・・・・・あたしに親はいませんから」

「ソマちゃん・・・」

「・・・ほんとに?・・ほんとにそう思ってる?ソマはほんとにそう思ってるの??」

「・・・ええ、思ってるわ」

「何も感じないの?」

「・・・感じない」

「僕は、痛い。すごく胸が痛いし、悲しい。ソマ・・・つながってるんだよ。血はつながってるんだよ!」

「血・・・」

「母さんがいなかったら僕達もいないんだ。血はずっとつながってる」

「でも、今のあたしにはあたししかいない!今までずっと、ずっとそうだった・・・・・」

 ソマの目から涙が溢れる。

コメント(3)

「カズキ君・・・ソマちゃんは分かってるわ。ちゃんとね」

「そう・・・なの・・・?」

 うつむいて涙を隠すソマ。カオミは立ち上がりソマの隣りに腰掛ける。

「一人で頑張ってきたのよね。一番辛いのは子どもよ。犠牲になってるのは子ども。こんないい子に育ったソマちゃんを、きっとヴヘルも見たかったでしょうね」

 カオミはソマの頭を優しく抱きしめる。

「あたし・・・お母さんに・・・・会いたかった・・・」

「ソマ・・・」

「俺・・・自分の事ばっかりだった。カズキやソマの気持ち考えてなかった。酷いのは俺の方だ」

「ヨウヘイ・・・」

「カズキ、ソマ、ごめん」

「お互い様だよ」

「俺、父さんを許さない」

「ヨウヘイ、汚れた心では何も解決しないわ」

「許さないから・・・助けるんだ。汚れた心から父さんを助けてあげるんだ。文句ならその後にいっぱい言うから!」

「・・・ヨウヘイ・・・・・ふふふ、なんだか話がズレちゃったわね。あなた達の話を聞くつもりだったのに」

「ほんとだね」

 それからヨウヘイはハクマの事や肉や電話、そしてガルーシャやルーガルに会った事を早口で話した。何度か話がズレそうになるとソマが話を戻し、そして、なんとか全部話し終えた。

「あなた達、すごい経験してきたのね!」

 カオミは本当に驚いたようだった。

「ソマは遠くに飛ぶ事が出来るんだ!」

「信じられないわ!そんな力があなた達にあるなんて!」

「俺も最初はびっくりしたさ!」

「・・・でも、気になるわね。その子」

「ハクマ、いきなりあんなに・・・」

「それでさ、カズキが見たって言うんだ。ほら、カズキ」

「う、うん。・・・ジョンさんの手首に緑のバンドが見えて、それってハクマの部屋の扉の色と同じなんです」

「俺も最初は父さんの事知らなかったからあんな事言っちゃったけど・・・今は違う!きっと何か関係があるんだよ」

「そうね・・・今のあの人なら何をしてもおかしくないわね・・・・・それにその肉って、本当に血筋の肉なのかしら?」

「分からないけど、たぶんそうだよ。ルーガルさんも言ってたし」

「私は詳しくは知らないんだけど。血筋でない者が肉を口にすれば、力に支配され死にいたるはず」

「そうなんだよ。死にかけてたんだけど、突然なんだ。突然おかしくなっちゃったんだ」

「それに・・・あなた達が行ったガルーシャの体の中って」

「分からない。ほんとに体の中かは・・・」

「まさか・・・・まさかね・・」

「なに?」

「・・・いえ、何でもないわ。ところであなた達これからどうするつもりなの?」

「カズキの力で破壊するんだ」

「カズキ君は?」

「・・・僕に出来るなら」
「でも、私は反対よ。例えガルシアを破壊できる力を持っているとしても。あなた達をこれ以上危険な目に合わせる訳にはいかない」

「母さん、他に方法がないんだ。それに時間も」

「あなた達は何も心配しなくていいの。・・・って言っても無理なんでしょうね」

「無理だよ、今さら」

「でも、やっぱりあなた達を行かせる訳にはいかないわ」

「母さん!」

「ここにいなさい」

「俺達、行かなきゃ」

「いなさい!後は私達に任せて」

 ガチャッ。部屋のドアが開いた。

「カオミ!ガルシアが・・・ガルシアが消えた!!」

「なんですって!!」

「モニターから突然消えたんだ!!とにかく来てくれ!」

「すぐ行くわ!あなた達・・・・・一緒に来なさい!」

「え?!いいの??」

「ダメって言ってもどうせ付いて来る気でしょ?その代わり!・・・勝手な行動はダメよ」

「はい!」

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