聖書のおはなし小部屋　Part２コミュの?天使と悪魔

今日は天使と悪魔の最終回、悪魔の運命について、です。

E.悪魔の運命

＊創世記３：１５
＜お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に
わたしは敵意を置く。彼はお前の頭を砕き
お前は彼のかかとを砕く。」＞

この聖句はアダムとエバがエデンの園で蛇（サタン）に欺かれ禁断の善悪を知る木の実を取って食べて罪を犯してしまった後、主なる神が歩いて来られて、木の陰に隠れているアダムとエバに向かい責められました。その時、サタンに対しても責められたときのみ言葉です。この中には将来の悪魔の運命について預言されていました。

女の子孫つまりエバの子孫から生まれる彼とは、つまりイエス・キリストのことであって、彼なるキリストが蛇（サタン）の頭を砕いて滅ぼしてくださる、ということです。神の私たち人類に対する深い愛の表れです。この創世記の初めにそのように、預言をされているというのは本当に驚くべきです。この聖句で、
もう、悪魔の運命は決定されていたことになります。

＊ヨハネ１２：３１
＜今こそ、この世が裁かれる時。今、この世の支配者が追放される。＞

前回にもありましたように、「この世の支配者」とは、悪魔のことです。悪魔はこの世からも追い出される運命にあるということです。

では、悪魔たちの総数とは一体どれくらいいるのでしょうか。

＊黙示録１２：４
＜竜の尾は、天の星の三分の一を掃き寄せて、地上に投げつけた。＞

この竜というのは、悪魔のことを意味しています。悪魔ルシファーは天使の三分の一を自分の味方にしたことがわかります。

他にも黙示録には、サタンが荒地となった誰もいない地球に、残され、1000間そこに閉じ込められた状態になって、その後、暫く開放されるが、火と硫黄の池に投げ込まれて完全に焼き尽くされてしまって、永遠に滅びてしまう、という聖句があります。1000年というのは、キリストの再臨から1000年間という意味です。

キリストが再臨されると、天に行くもので、死んだ人たちがまず復活し、生きている者は、天に上げられ、空中で主に会います（第一テサロニケ４：１５～１７）

そして、悪魔が滅ぼされるまで、天で待ち、地球が再創造されたら、地上に降りてきます。

もともと、悪魔は天使として創造されたのに、なぜ、神に逆らったのかそれはわかりません。神が悪魔をすぐ滅ぼされなかったのは、神は心からの崇拝と愛の奉仕を願っておられるのです。強制ではありません。強制からは、愛の心は生まれないからです。心からの愛の崇拝や奉仕は自由意志から生まれるものです。神はこの自由意志を大切になさるのです。

聖書は、本当にハッピーエンドなので、今暫くこの世の支配者のもとで生活しなければなりませんが、一人でも多くの方に神の福音を知って頂きたいと願って止みません。

では、これで、「天使と悪魔」のお話はおしまいです。