聖書のおはなし小部屋　Part２コミュのB-1　宮の建設　

※国と指導者上巻p.12-25


■概略　列王紀上5：1-8：66

　ツロの王ヒラムは、ソロモンの父ダビデを愛していました。それでその息子ソロモンが王になったことを聞いて、遣いの者を彼に向けました。更に、ソロモンも遣いの者をヒラムに送り、自分が神殿を建設することを伝え、建材についての交渉をしました。主はソロモンに知恵を賜り、彼らは取引貿易条約を締結するに至りました。建設の働き人を強制的に徴募し、建設に備えました。それはイスラエル人がエジプトを出てから480年のことでした。やがて、神殿は完成します。それと同時にソロモンは、自分の住む宮殿も建設しました。ソロモンは神殿を建てるための、諸国のエキスパートを求めたので、それが、落とし穴ともなりましたし、諸国の女たちを愛したために、彼の人生は不幸が絶えなくなります。


１．音もなく建てられた神殿


＊列王紀上6:7
＜宮は建てる時に、石切り場で切り整えた石をもって造ったので、建てている間は宮のうちには、つちも、おのも、その他の鉄器もその音が聞えなかった。＞

　『主の神殿を建設しようとダビデが長く心に抱いていた計画は、ソロモンによって賢明に実行に移された。エルサレムは7年にわたって、選ばれた敷地の地ならしをする者、巨大な城壁を築く者、広大な基礎作りをする者、レバノンの森林から運んできた木材を整えて、壮麗な 聖所を建設する者など、忙しく働く職人たちで満たされた（列王紀上5：17）。

　幾千の人々が木材と石材の準備に努力を傾けると同時に、神殿の備品の製作もツロのヒラムの指導の下に着実に進んでいた。彼は、「知恵ある細工人、・・・・金銀、青銅、鉄、石、木の細工および紫糸、青糸、亜麻糸、緋糸の織物にくわし」い人であった（歴代志下2：13-14）。

　こうしてモリアの山の上で建物が音もなく建てられ、「石切り場で切り整えた石をもって造ったので、建てている間は宮のうちには、つちも、おのも、その他の鉄器もその音が聞えなかった」。美しい備品、すなわち「神の宮のすべての器物」は、ダビデがその子に指示した型に従って、完成された（列王紀6:7、歴代志下4:19）。これらの中には「金と精金」で造られた香壇、備えのパンを載せる机、燭台とそのともしび皿、そして 聖所の祭司の務めに関する器具がみな含まれていた（歴代志下4：21）。燔祭の壇、12の牛に支えられた大洗盤、小型の洗盤その他多くの青銅の器具を「王はヨルダンの低地で、スコテとゼレダの間の粘土の地でこれを鋳た」（同4：17）。これらの器具は、不足することがないように、豊富に準備されたのである。』

＊列王紀上5：17＝17 王は命じて大きい高価な石を切り出させ、切り石をもって宮の基をすえさせた。

＊歴代志下4:19＝こうしてソロモンは神の宮のすべての器物を造った。すなわち金の祭壇と、供えのパンを載せる机、


２．地上の生ける神の教会

　『ソロモンとその協力者たちが神と神の礼拝のために建てた広大な建物は、実に、美を極め、その華麗さは、ほかに比べるものがなかった。壮麗な入り口と広い庭に囲まれて、宝石に飾られ、彫刻を施した香柏、磨き上げた金をはりつめた神殿は、各時代を通じて神の型に従って、「金、銀、宝石」にたとえられた材料によって、「宮の建物のために刻まれる」地上の神の生ける教会を代表するのに、まことにふさわしいものであった（第一コリント3：12、詩篇144：12）。』

＊第一コリント3：12＝この土台の上に、だれかが金、銀、宝石、木、草、または、わらを用いて建てるならば、
＊詩篇144：12＝ われらのむすこたちはその若い時、よく育った草木のようです。われらの娘たちは宮の建物のために刻まれたすみの柱のようです。


３．キリストは隅のかしら石

　『キリストは、この霊的神殿の「隅のかしら石」である。このキリストにあって、建物全体が組み合わされ、主にある聖なる宮に成長」するのである（エペソ2：20-21）。』

＊エペソ2：20-21＝またあなたがたは、使徒たちや預言者たちという土台の上に建てられたものであって、キリスト・イエスご自身が隅のかしら石である。このキリストにあって、建物全体が組み合わされ、主にある聖なる宮に成長し、


アーメン！！