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病気腎移植を冷静に語るコミュの談話室

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テーマを限定しない談話室のようなものがあった方が良いんじゃないかと思いますので、作ってみます。

テーマが決められているトピから派生したオフトピな話、時事的な話やニュースの感想、どこに書いたらいいか分からない話などはこちらへどうぞ。

雑談部屋として使っていただいて構いませんが、コミュニティの趣旨から大きく外れる話は、ほどほど、にしていただければ幸いです。

コメント(59)

> 18

> しかし、なぜ今なんでしょう。

疑えばキリはありませんが、3年経ってどうしても腹に据えかねて、もしくは時間が経つに連れて後悔の念が強くなって、というのは充分にあり得ると思います。自分は被害者だと思っている人にとっては、病気腎移植を修復腎移植と称して手放しで持ち上げる人達の存在も癇に障ったかも知れません。その意味では臨床研究一例目が後押しをしたのかも知れませんね。

私はドナーになった人達の声をもっと聞きたいと思っていたので、こういう動きは歓迎です。今後の体制作りにおいてもドナーとの信頼関係の失敗例というのはとても参考になるでしょう。

ちなみに現状はドナー/レシピエントとも患者選定は推進派の人達による内輪の倫理委員会によって進められていますが、体制的にはどうなんだろうと実はちょっと疑問に思っているのです。どうせやるなら移植学会にも通知してそちらの倫理委員会の意見も聞いてやればいいのに、と。いちおう第三者間の生体移植についてはそうすることになっているらしいのですが、臨床研究ではスルーしても良いのかどうかは知りません。
病気腎移植が問題になった時、林秀信さんが 「瀬戸内移植推進ネット」(?)というHPを開設なさっていて。
そこに万波廉介医師が、今回訴訟を起こした女性の「診察・手術から病気腎移植」までの経緯を書いて投稿されていたと思うのですが。
現在私の携帯からは見ることが出来ません・・・。バッド(下向き矢印)

それから、これはネット上のどこかでちらっと読んだだけなのですが
万波廉介医師は当時勤めていた病院の院長と仲が良くなかったみたいです。

原因は、院長の病院公用車の私的使用・経費の無駄遣いなどを万波医師がいつも文句を言って来るので 院長は万波医師のことをかなり嫌っていたのだとか。
常々「何かあれば」と思っていたところに病気腎移植問題が・・・。

万波医師は、説明もきちんとしているし文書も取っていました。(文書は院長が意図的に隠した・・・?)
「何の説明も無かった」と言うこの女性の証言が事実ではなかったったため、地元の新聞は万波医師に対する謝罪記事を掲載していたと思うのですが。

裁判になればいろんな事実が判ると思いますが
この女性は病気腎移植とはまた別の意味での被害者になるかもしれません。

わかりにくい文章に中途半端な情報ですみません。
> 21

> 現在私の携帯からは見ることが出来ません・・・。

たぶんこの辺の記事↓じゃないかと思うんですが、サイト全体がアクセス出来なくなっていますね。SQLエラーとかで、PCからも読めません。

病気腎移植推進・瀬戸内グループ支援ネット - 病気腎移植についての症例報告
www.setouchi-ishoku.info/article.php?story=20061228165527600


病気腎移植の問題とは関係ないですが、吉永病院の荻野院長に関しては、ファンも多いようですね。少なくとも公用車の問題はネットの記事を読む限りは新聞の騒ぎすぎのように思われます。断片的な情報しかなくてかつリンクが切れていたりするので孫引きブログからの引用になってしまいますが。

歪んだ公用車報道 住民が荻野院長に「体制維持を熱望」署名 備前市立吉永病院
http://ameblo.jp/med/entry-10026234218.html
−−−−−
(…)
『診療体制維持へ要望書』 備前・吉永病院問題で住民ら 署名添え市長らに 
http://www.iryouken.com/m_topics/hospinfo070215.html
(…)
 要望書は「荻野院長は土曜日も自ら診察し、深夜や日曜・祝日も駆けつけてくれる、地域住民や患者にとってなくてはならない医師」としている。 (山陽新聞2007年2月7日より)
(…)
−−−−−

まあ、なかなかやり手のようです。

岡山医療ガイド 企画・特集 地域を支える病院・医院
http://iryo.sanyo.oni.co.jp/kikaku/tiiki/toubi2.html
−−−−−
備前市立吉永病院(備前市吉永町吉永中)/東備地域
  地元密着、移転新築へ

(…)
荻野院長は「都会から離れた地方の住民にとって、一番大切なのは安心して快適に過ごせる町に住むこと。施設医療だけでなく、在宅医療や介護予防に積極的に取り組み、ニーズに応えていきたい」と話す。

 外来患者は一日平均約三百三十人。吉永町地区の患者の84%が吉永病院に通院しているという調査結果からも、地域への定着ぶりがうかがえる。
−−−−−

万波さん同様に毀誉褒貶の分かれる人なのかも知れません。

# こういうタイプが二人居ると、大抵仲は悪いようですね(笑)
先日万波廉介医師が、病腎ドナーとなった女性から訴訟を起こされ
病気腎移植の臨床研究はどうなるのかと少し心配していましたが
今月、2例目の病気腎移植が無事行われたようで安心しました。
今回は、50代の夫婦間の移植で 腎がんになった妻の腎臓を摘出、修復して、腎不全で透析をしている夫に移植したのだそうです。
今は、お二人とも順調に回復なさっているようで良かったと思います。

最初は、一年に一例というペースで・・・ということでしたが
この様子だと もっと沢山の病気腎移植が行われそうです。

これからもいろんなケースの病気腎移植が行われることと思います。

どうかこの病気腎移植が第3の移植として定着し
一人でも多くの患者さんが、腎臓病の苦しみから解放されることを願っています。

今回のようなケースだと、ドナーになられた方は 普通の生体腎移植に比べて 気が楽だったのではないかと思ってしまうのですが どうだったのでしょう。
出来れば聞いてみたいです。
> 23 鈴稲 さん

思ったよりペースが早いですね。

病腎移植、きょう臨床研究2例目実施 親族間移植は初めて 愛媛の宇和島徳洲会病院 
2010.3.3 08:24
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100303/bdy1003030825000-n1.htm
−−−−−
(…)
 関係者によると、2月に福岡県内の病院で診察を受けた50代女性が腎がんであることがわかり、全摘出が必要と診断された。50代の夫が慢性腎不全の透析患者だったことなどから、夫婦で病腎移植を希望したという。

 同病院からこの夫婦の紹介を受けた徳洲会グループでは、妻から夫への移植手術が可能かどうかを検討。その結果、妻の腎がんは直径4センチ以下で、腎臓を修復すれば移植できると判断したという。手術のリスク説明を受けた夫婦が移植に同意したため、親族間では初めてとなる臨床研究の実施を決めた。
(…)
−−−−−

宇和島徳洲会 病腎移植推進に理解を 万波医師ら会見 愛媛
2010.3.4 03:05
http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/ehime/100304/ehm1003040306000-n1.htm
−−−−−
(…)
 腎臓がんの妻から摘出した腎臓を慢性腎不全の夫に移植した今回の手術で、腎臓を摘出した香川労災病院の西光雄医師(61)は、腎臓の状況について「がんは医師にとって熟練度を要する場所にあった」と説明。がんの直径が約2センチだったことについては「全摘出が医学的に妥当であり、腫瘍(しゅよう)の大きさだけで摘出か部分切除かを判断できるわけではない」と述べた。

 徳洲会グループは平成26年までに親族間で5例、第三者間で5例の計10例の臨床研究手術を行う。能宗事務総長は昨年末の第1例目の臨床研究から、わずか約2カ月で行われた今回の手術について「徳洲会グループの病院で小径腎がんの摘出が年間30例程度あり、第三者間については今年中に5例実施できるだろう」と語った。
(…)
−−−−−

病気の発見の方が移植の決断より早く、それが移植を促したのでしょうけど、逆に親族間の生体移植をやろうとしている過程で病気が見つかったという場合だったらどういうことになったか、癌の場合は微妙(移植学会のガイドラインではNG)ですけれどかなり柔軟な対応は取れる筈で、果たして臨床研究にしなければ出来なかったのかというところが、下世話な話かもしれませんが臨床研究でやると術後の投薬やら診療でも健康保険が使えない筈ですから、ちょっと気になります。
3例目です。

病腎移植3例目、術後は安定 愛媛・宇和島徳洲会病院
2010.4.7 08:34
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100407/bdy1004070835000-n1.htm
−−−−−
 治療のために摘出した腎臓を修復し、別の重度の腎臓病患者に移植する病腎(修復腎)移植で、徳洲会グループは6日、愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院で実施した臨床研究3例目となる移植手術が終了したと発表した。

 手術は万波誠医師(69)の執刀により行われ、現在のところドナーとレシピエントの術後は安定しているいう。万波医師は手術後、「透析で苦しむ患者が手術を受けられてよかった」と話した。

 病院によると、移植手術は愛媛県内の50歳代の腎がん患者の男性から、県内で透析治療を続ける50歳代の慢性腎不全患者の女性に対して行われ、男性と女性がともに移植に同意した。
−−−−−

ぼちぼち宇和島徳洲会以外の移植医の参戦を期待したいところですが。

関係ありそうで無さそうで、まあ押さえておいた方がいいのかな、というニュースですが。

セルビア大使館が知らずに嘆願書 臓器売買懸念の生体移植
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010041801000412.html
−−−−−
 ヤミ移植仲介疑惑のある業者(49)が、臓器売買につながる危険の強い「見知らぬ他人同士」の生体移植を画策していた問題で、業者はインターネットで腎臓病のセルビア人女性(29)を移植相手に選び、病院には在日セルビア大使館から実施を求める大使名義の嘆願書が届けられていたことが18日、関係者の話で分かった。

 大使館は共同通信の取材に「女性の知人に頼まれ、自国民を救うため協力した。業者の関与は知らない」としている。

 公的監視が及ばない業者の計画が、国家の外交を担う機関まで巻き込んで進められていた格好で、厚生労働省は事態を重視。業者がさまざまな手段で医療現場に働き掛け、不透明な臓器ビジネスの拡大を狙っている恐れがあるとみている。

 嘆願書を受け取ったのは国立病院機構千葉東病院(千葉市)で、昨年12月、女性の日本に住む知人(45)=日本人=が持参。大使館は「必要があれば大使が直接説明に行く」と積極的な協力姿勢を伝えた。同病院は今年1月、倫理委員会を開いて正式検討するという異例の対応をしたが、結果は不承認。病院側は「こちらの対応に(嘆願書の)影響はない。業者の存在も知らなかった」としている。
−−−−−

なかなか、善意だけ、というわけにもいかないのでしょうね。
>ジャンリュック藤田さん。

セルビア大使館を巻き込んだ臓器売買、未遂に終わったようですが、臓器提供者が増えない限り、この先必ず起こる事件でしょうね。

愛媛県で起きた日本初の臓器売買事件は、患者側が姉妹だと嘘をつき、移植をする医師(万波医師)が、それを信じて手術をしてしまったために事件になってしまいました。
この時は闇組織の存在はありませんでしたが、今後、日本国内で闇のルートが出来る可能性は必ずあると思います。(考え過ぎかなあせあせあせあせ(飛び散る汗))

09年7月13日に、改正臓器移植法(A案)が参院で可決 成立しました。
しかし、その後脳死ドナーが増えた様子は全くありません。

マスコミも修復腎移植を含めた臓器移植関連のニュースは一切報道しません。

今年3月17日に、香川県に続き、宮城県議会において、「修復腎移植の推進を求める意見書」が満場一致で採択されました。

いくら法改正をしても脳死ドナーが増えないのではどうしようもありません。

ジャンリュック藤田さんがおっしゃる通り、そろそろ万波医師グループ以外での修復腎移植臨床研究が始まってもいい頃だと思うのですが・・・。

移植の先生方は裁判でそれどころではないのでしょうか・・・?
鈴稲さん> 09年7月13日に、改正臓器移植法(A案)が参院で可決成立しました。しかし、その後脳死ドナーが増えた様子は全くありません。

半年前倒しで1月17日から親族への優先提供は認められるようになっていますが、あれの完全な施行は今年の7月17日からです。だからまだどういう効果が出るかは分かりません。

改正前の臓器移植法が成立してからも、腎臓と角膜は心臓死の方からも提供可能だし、心臓死の場合は従前通り遺族の同意だけで今でも提供できるのですけれども、脳死ばかりが強調されるので誤解されて却って提供数が減っているという話もありました。

まあ、もくろみ通りに脳死移植が増えるかどうか、私は懐疑的というよりむしろ逆効果じゃないかと感じているんですが、世の中の多くの人が当事者となったときに脳死をどう考えるかはこれから、でしょうね。

万波さんが巻き込まれた臓器売買事件に関しては、あれは普段からの脇の甘さによる失敗と見るのが自然だと思っています。病気腎の第三者間移植すらも患者の為には辞さないと活動していた方達が、病気でない腎臓の第三者間移植をことさらに良くないことだと思っていた、と考えるのはかえって不自然ではないでしょうか。本人があげてもええと言っとるならええがや、くらいな感じではなかったのかと。だから確認も甘く、そこにつけ込まれたわけです、きっともって。
んー あの臓器売買移植を万波医師が知っていてやったかどうかは、万波医師の心の中を覗いてみないと判らないような気がします。

当時のインタビューでは。 「妹が(姉の夫の)ドナーになるとは珍しいなと思った。」。「ほんまに兄弟か?なんて医者がそこまで聞けん。」。「他人やと知ってたら絶対にやってない。無理にやっても気分が沈んで手が動かん。」。と・・・。

真面目だけど大雑把なところもある先生のようです。病院の会議には出たことが無いらしいですから。病院はそんな先生に移植手術の全てを任せていたみたいですね。

今は修復腎移植の臨床研究が順調に進んでいますから、どうか問題を起こさないよう気をつけてもらいたいです。

その修復腎移植ですが、もし宇和島から遠く離れた病院で、腎がんの患者さんが、「部分切除より全摘出を望む。使えるなら移植に使ってほしい。」と言ったらどうなるんでしょう。
そこが北海道であっても宇和島に行って下さいと言われるのでしょうか。

知識不足、理解不足でいつも頓珍漢なことばかり書いていて恥ずかしいですが
修復して使える腎臓があるのなら、徳洲会以外でも修復腎移植に積極的に取り組んでほしいですね。
mixi ニュースでも流れてましたけど、アメリカってのは面白い人が居る国だなあと思った話です。

SNSを通じて市長が腎臓提供、移植手術が必要な男性の嘆願にすぐ呼応。
http://smcb.jp/snews/62961
−−−−−
米コネティカット州イーストヘイブンに住む44歳のカルロス・サンチェスさんは糖尿病を患い、医者から「腎臓が機能していない」との宣告を受けていた。そのため移植手術に救いを求め、友人から提供を受けられないか適合検査をしたところ、全員が無理と判明。困った男性は、自分のFacebookのページに事情を書き込んで提供者となる人が現れないか、一縷の望みを託した。するとすぐに要請に応えてくれた人が現れる。その人は、自分が住む街の市長だった――。  
(…)
−−−−−

記事の後ろの方で2期目に向けての選挙期間中だったということが明かされてますが、まあ私のような人間にはウラを感じさせるものはありますけど、あまり勘ぐるのはよろしくないでしょうね。

−−−−−
(…)
このとき、2期目の当選に向けて選挙運動中だったそうだが、誰にも知らせぬまま予定を縫うように数回の検査を実施。その結果、市長の“読み”は当たり、提供者として適合の判定が下った。

その後選挙にも見事当選したアルモン市長は、サンチェスさんと4月8日に手術を受け、無事腎臓が移植された。市長には感謝の気持ちでいっぱいだというサンチェスさん。一方の市長は1週間未満で退院、すでに公務に復帰し「何も特別なことはない。誰でもこのようなことはできる」(ワシントン・ポスト紙より)とさらりと語っている。
−−−−−

これは「病気の腎臓だからあげる」なんてものじゃありません。Facebook で友達なんてのは顔も知らない人、mixi で言うなら困っているマイミクさんに「じゃあ私の腎臓差し上げますよ」ってなもんですよ。日本では第三者間の移植には倫理委員会の厳しいチェックが入りますから多分顔も知らないなんて人の間の生体移植は通らないと思いますけど、これも文化の違いというかなんというか。

しかし、日本で今腎不全で透析中の人って30万人くらいでしたっけ。これって、1億人のうちの0.3%の人が腎臓を1個あげるよって言えば解決しちゃうオーダーなんですねえ。

言葉は悪いですが、病気や事故につけ込んで臓器を貰うよりよほどすっきりしている感があります。移植医療に抵抗がある一つの原因はドナーの“死”を期待するという後ろめたさにもあるのでしょうし、もともと健康な人から自発的に提供して貰えるならそういうこととは無縁です。第三者間生体移植のハードルを思いっ切り下げてみるのも良い方法なのかも知れませんね。

ワシントンポストの元記事はこちらです。
Conn. mayor donates kidney to Facebook friend
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/04/21/AR2010042104240.html
4例目は過去に病気腎移植を受けた方への再移植だそうです。


病気腎移植4例目実施 第三者間3例目 宇和島徳洲会
https://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101201004285885.html
−−−−−
 医療法人徳洲会は27日、臨床研究として再開している病気腎(修復腎)移植の4例目で、第三者間としては3例目の手術を宇和島徳洲会病院(宇和島市住吉町2丁目)で同日実施したと発表した。
 同会によると、ドナー(提供者)は小径腎腫瘍(しゅよう)の高知県に住む70代男性。病状や治療法の説明を受け摘出を希望、臨床研究への参加にも同意し、同日午前11時から香川労災病院の西光雄医師ら3人が摘出手術をした。
 レシピエント(被移植者)は慢性腎不全のため透析を受ける県内の60代女性で、午後2時から宇和島徳洲会病院の万波誠医師ら4人が約3時間半かけ移植した。女性は約10年前にも万波医師の執刀で病気腎移植を受けたという。
 徳洲会は同病院の倫理委員会などでドナー、レシピエントの適格性などを確認したとしている。両者とも術後の経過は順調という。
(…)
−−−−−

レシピエントは手術の時点では透析に戻っていたそうですが、10年前に移植された腎臓は何年間機能したのでしょうね。

また、通常は一度移植を受けた方は待機者リストでは優先度が下がると思うのですが、臨床研究とは言えどのような判断でこの方が4例目という早い時期の移植対象になったのかも、少し興味があるかも知れません。
興味深い動きが出てきましたね。第三者間、それも見知らぬ他人の腎臓を一個もらうということを可能にしようということのようです。

生体移植、ヤミ業者排除へ新制度 学会が正式検討 
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010050901000724.html
=====
 ヤミ移植仲介疑惑のある業者(49)が国内では事実上認められていない「見知らぬ他人同士」の生体移植を画策していた問題に絡み、日本移植学会(寺岡慧理事長)は9日、ヤミ業者の関与を排除した上で実現に道を開く新たな仲介制度づくりについて、学会として正式検討することを決めた。

 「自分が生きているうちに、二つある腎臓の片方を病に苦しむ人に無償であげたい」などとする「善意」を生かす取り組みで、ヤミ業者の関与や臓器売買を防ぐため、患者の登録や選定を公的機関に委ねる案が有力。

(…)
=====

30番で紹介した市長さんみたいな人の善意を生かすためには、それが悪用されないための制度なりガイドラインも必要でしょう。最終的にどういう結論になるかはこれからですけれども、とりあえず、これまで第三者間移植には慎重だった移植学会としても思い切った、悪くない動きだと思います。注目です。
24 で紹介した三例目の方、亡くなられたようです。

親族間で病気腎移植受けた夫死亡 宇和島徳洲会病院
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051701000283.html
=====
親族間で病気腎移植受けた夫死亡 宇和島徳洲会病院
 愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院で、3月に実施された腎臓がんの妻から慢性腎不全の夫への「病気腎移植」について、同病院は17日記者会見し、手術を受けた夫が死亡したことを明らかにした。亡くなったのは16日で、推定の死因は不整脈としている。

 臨床研究としては2例目で、親族間での移植は初めてのケースだった。

 手術を担当した万波誠医師は「亡くなったのは大変残念。手術前から不整脈はあり、手術に問題はなかった」と説明。病院側は、臨床研究としての病気腎移植を今後も続ける意向を示した。

 同病院によると、遺族は、静かにしておいてほしいとして、詳しい死因の解明や術後経過を確かめる病理解剖の実施を拒否したという。病院側は今後、病理解剖を受けるように徳洲会の手続きの変更を検討するとした。

 手術は3月3日、万波医師らが担当。妻の左の腎臓を摘出し、直径約2センチのがんを切除した後、人工透析を受けている夫に移植した。夫婦は、ABO式の血液型が一致していなかった。手術後、腎機能は安定し回復に向かっていたという。

 夫婦は2月、摘出した腎臓を夫に移植できないか徳洲会に相談していた。厚生労働省は2007年に病気腎移植を原則禁止にしたが、臨床研究としての実施は認めている。

2010/05/17 13:18 【共同通信】
=====

ともあれこれで、きちんとデータを取り始めてからの病気腎移植レシピエントの死亡率はいきなり25%になってしまいました。原因解析しないで済ませられる話とは私には思えませんが、ご遺族が病理解剖に不同意とは困ったことです。
臨床研究としての病気腎移植にも健康保険が使えるように、特区の申請をするというニュース(というにはちょっと前ですが)を見つけました。

香川ニュース 2010/05/31 09:58
病気腎移植で特区/松山のNPOが応募へ
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20100531000100&ref=rss
−−−−−
 腎臓がんの患者から摘出した腎臓を、腎不全などの別の患者に移植する「病気腎移植」を臨床研究として実施する際、一部地域で医療保険が適用されるように政府の構造改革特区に6月にも応募すると、NPO法人「移植への理解を求める会」(松山市)が30日、明らかにした。

 求める会によると、病気腎移植は医療法人徳洲会が宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で取り組み、臨床研究も実施しているが、医療費は徳洲会が全額払っている。応募が認められ保険が適用されれば、臨床研究1回当たり約1千万円掛かっていた病院側の負担がゼロになるという。

 負担を軽減し、ほかの病院が臨床研究へ参加するよう促す狙いもある。特区の候補地は広島、愛媛、香川各県などを検討している。

 厚生労働省は2007年に病気腎移植を原則禁止にしたが、臨床研究としての実施は認めている。
−−−−−

でもこちらではアナウンスはされていませんね。何故だろう?

移植への理解を求める会 公式ホームページ
http://www.shufukujin.com/


保険を使うというのは全国民に負担を求めるということですから、他の臨床研究との兼ね合いも出てくるのしょうね。
> 34

本日、申請(提案?)したみたいです。

病気腎臨床研究 保険適用求めて内閣へ特区提案 松山のNPO法人
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101201007017042.html
−−−−−
 病気腎(修復腎)移植の保険診療の早期適用を目指す松山市のNPO法人「移植への理解を求める会」(向田陽二理事長)は30日、同移植の臨床研究に保険を適用させる構造改革特区を内閣官房に提案したと発表した。
 同会によると、現在徳洲会グループが宇和島徳洲会病院(宇和島市)で実施している同移植の臨床研究には保険が適用されず、全医療費を医療法人徳洲会(東京)が負担している。特区として保険を適用させることで患者などの負担軽減を図り、ほかの医療機関の臨床研究への参加を促したいとしている。
 特区は愛媛県のほか同移植にかかわる医師がいる香川県と広島県に設定。各県の臓器バンクが連携し、腎臓提供施設と特区内の腎臓移植施設のネットワーク構築などを進めるとしている。
 同会の河野和博事務局長は「特区が認められて、ほかの医療機関でも研究が進めば、修復腎移植の早期の保険診療が可能になる」とし「移植機会を求める患者の声をぜひ国はくみ取ってほしい」と話した。(野依伸彦)
−−−−−

「応募」と「提案」ではちょっとニュアンスが違いますが。
NHK愛媛のサイトにも出てますね。こちらは“申請を行ないました”です。

“病気腎”移植へ特区申請
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8005457422.html
−−−−−
病気の治療で摘出した腎臓、いわゆる「病気腎」を使った移植手術が愛媛県などで行われる場合、保険が適用されるよう、6月30日、県内のNPO法人が政府に対し、構造改革特区の申請を行いました。病気腎の移植手術をめぐっては、4年前、愛媛県の宇和島徳洲会病院などで実施されていたことがわかり、安全性や有効性が確認されていないとして問題となりましたが、去年、医療法人「徳洲会」が、厚生労働省の指針に基づき、「臨床研究」として移植手術を行うことを決め、これまでに4例を実施しています。
こうした中、愛媛県内のNPO法人「移植への理解を求める会」が、現在は保険が適用されていないこの手術について、保険が適用されるよう、政府に対し、構造改革特区の申請を行いました。
申請によりますと、特区の対象地域は、愛媛県、香川県、広島県で、移植を受ける人の選定などを各県の移植コーディネーターが支援することも盛り込んでいます。
病気腎を使った移植手術めぐっては、日本移植学会が「長期的な安全性が確認されていない」と問題点を指摘しています。
政府は、関係省庁と調整したあと、ことし9月までに一定の結論を出す方針で、「移植への理解を求める会」の河野和博事務局長は「すぐに申請が認められるのは難しいと思うが、行政などにこうした移植について知ってもらい、いずれは一般医療として認めてもらいたい」と話しています。

07月01日 06時30分
−−−−−
ジャンリュック藤田さん。
いつも詳しい情報ありがとうございます。


「修復腎移植推進・万波誠医師を支援します」
http://hiro110732.iza.ne.jp/blog

このブログは、「NPO法人・移植への理解を求める会」HPの
管理人さんの個人ブログです。(HP内にも掲載されています。)

修復腎移植問題発覚から今日迄の流れがよく判ります。

ご自身腎臓病患者のご家族であり、ドナーにもなられた方です。

充実した内容のブログだと思いますので
最近修復腎移植問題に興味を持たれた方にも
是非参考にして頂きたいと思います。

(訂正させて頂きました。m(_ _)m)
元祖“病腎移植”な方だったかもしれません。

太田和夫氏が死去 日本の腎移植の草分け
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072401000664.html
=====
 日本の腎臓移植の草分けとして知られ、日本移植学会理事長を務めた太田和夫東京女子医大名誉教授が20日、大腸がんのため都内の自宅で死去した。79歳。葬儀・告別式は24日に済ませた。

 1957年、東大医学部を卒業。64年、東大第2外科が実施した国内初の腎臓移植をチームの一人として経験、以来、数多くの移植を手掛けた。91年、日本移植学会の理事長に就任し、移植医療の推進に尽力。国内での脳死臓器移植の実施に向け、移植医のリーダー役を果たした。

 一方、米国で使われなかった腎臓を、日本腎臓移植ネットワーク(当時)を通さずに国内の患者に移植していたことが分かり、責任を取る形で95年の同学会理事選には立候補せず、理事の互選で決まる理事長を退くことになった。

2010/07/24 21:34 【共同通信】
=====

“米国で使われなかった腎臓”ってのが、実は“HCV抗体陽性者からの”ものだったらしいのですね。ここ↓に当時のやり取りの資料が置いてありました。

腎移植
http://www.arsvi.com/d/k01.htm#l1995
5例目が実施されたようです。

特集宇和島 腎移植2010年07月25日(日)付 愛媛新聞
病気腎移植 臨床5例目 第三者間4例目 宇和島徳洲会
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101201007257585.html
=====
 医療法人徳洲会は24日、臨床研究として再開している病気腎(修復腎)移植の5例目で、第三者間としては4例目の手術を宇和島徳洲会病院(宇和島市住吉町2丁目)で同日、万波誠医師らが実施したと発表した。
 同会によると、ドナー(提供者)は小径腎腫瘍(しゅよう)の県内の60代男性で、レシピエント(被移植者)は慢性腎不全の県内の60代女性。約15年前に、市立宇和島病院で、親族間の腎臓移植を受けたが、4年前から透析を再開していた。
 徳洲会は親族間での病気腎移植を3月に受けた男性が5月に亡くなった際、遺族の希望で病理解剖できなかったことを受け、今回の臨床研究以降、死亡時に解剖やCT撮影を行うことへ同意を求めることを決めた。今回は同意を得たが、今後、不同意の場合でも手術は行い、同意して亡くなった場合でも、遺族の意思を再度確認し、尊重するとしている。前回の死亡と移植との因果関係は不明として、厚生労働省に報告を上げたという。
 同会は2009年12月末に1例目の臨床研究を実施。親族間、第三者間各5例が終了すれば、1年間の経過観察後、先進医療として認められるよう手続きに入るとしている。(藤田圭子)
=====

余談ですが、こういう記事を読んでいると、移植された腎臓が機能するのは大体15年くらいなんだなということが見えてきますね。この期間は透析をしなくて済むので、ずっと透析をしている人よりもその分だけ寿命が伸びる、という風に見るのが正解のように思われます。

また、一度移植を受けた人は透析に戻るのは嫌でしょうから、2度目・3度目の移植が必要になるんでしょうね。でも、今は絶対数が足りないのでそういう人に回す腎臓が無い。だから病気の腎臓でも、ということなんでしょうけど。

病気の腎臓でなきゃならない、ということはないはずだなあ、とは最近思っているところです。
学会幹部が訴えてられている訴訟で、移植の是非について司法判断するかどうかはともかく、実質的に審理に入ることになったようです。


特集宇和島 腎移植2010年08月04日(水)付 愛媛新聞
病気腎損賠請求 実体的な審理へ 松山地裁
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101201008047772.html
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 病気腎(修復腎)移植をめぐる日本移植学会幹部らの発言で同移植手術を受ける権利を奪われたなどとして、県内外の腎不全患者らが学会の現・元幹部5人に計約6千万円の損害賠償を求めた訴訟の第6回口頭弁論が3日、松山地裁であった。
 争点となっている争訟性の有無について、加島滋人裁判長は「最終的には判決で判断するが、今後は実体的な審理を進めていく」とした。被告側は「移植の医学的妥当性は高度な医学的問題で司法判断になじまない」と主張していた。
 原告側が申し立てた調査嘱託では、被告らが勤める病院での腎移植例などと、日本泌尿器科学会が実施した腎がん患者に関するアンケート結果について、裁判所が各病院や学会に回答を求めることを決めた。
 移植を受けた患者の追跡調査を理由に原告側が求めていた転院先からの患者12人分のカルテ取り寄せに関しては、地裁は判断を留保した。閉廷後、原告弁護団は「やっと本質的な審理に入ることになった」と話した。
−−−−−

さて、どうなりますことやら。
病気腎移植の特区の申請は認められなかったようですね。

特集宇和島 腎移植2010年08月05日(木)付 愛媛新聞
病気腎移植 保険適用特区は不可能 松山の求める会に回答 厚労省
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101201008057797.html
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 松山市のNPO法人「移植への理解を求める会」(向田陽二理事長)が6月末に内閣官房へ提案していた「病気腎(修復腎)移植の臨床研究に保険を適用させる構造改革特区」について、厚生労働省は4日までに「特区・地域再生として対応が不可能」と回答した。
 厚労省の回答は、病気腎移植の安全性、有効性などの科学的な根拠が確認できないため、保険適用は困難としている。
 求める会の河野和博事務局長は「非常に残念だが、特区の提案は今後もチャレンジしていきたい」と話した。
 会では、特区として保険を適用させることで患者などの負担軽減を図り、ほかの医療機関の臨床研究への参加を促したいとし、特区は愛媛県のほか同移植にかかわる医師がいる香川県と広島県に設定。各県の臓器バンクが連携し、腎臓提供施設と特区内の腎臓移植施設のネットワーク構築などを提案していた。(安藤勤)
−−−−−

まあ無理だろうなとは思っていましたが、結論が出るのが意外に早かったという印象は受けます。
特区がダメなら、ということでしょうか。

病気腎移植を先進医療申請 来夏にも、徳洲会
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010080901000025.html
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 腎臓がん患者から摘出した腎臓を慢性腎不全などの患者に移植する「病気腎移植」について、医療法人徳洲会が先進医療としての承認を求め、来夏にも厚生労働省に申請することが徳洲会への取材で9日、分かった。

 同会によると、承認されれば、全体の費用約600万円のうち入院費など約250万円分に保険が適用される。これまでは病院側が全額負担していた。

 徳洲会は、臨床研究としての病気腎移植を第三者間で5例実施し、1年の経過観察を終え次第、先進医療の申請をする計画。5例目は8月中にも宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で行う予定で、提供者は香川県に住む腎臓がんの60代男性。移植を受ける患者は今後決める。

 実施基準が一部異なる親族間についても5例の終了後、同様の申請を考える。

(…)

2010/08/09 06:09 【共同通信】
−−−−−
愛媛県議会 病腎移植の推進意見書 全会一致で可決

だそうです。とりあえずコピペ。

http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/kagawa/101009/kgw1010090221000-n1.htm
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2010.10.9 02:21

 治療のため摘出した腎臓を修復し、別の腎臓病患者に移植する病腎(修復腎)移植で、自民党愛媛県連などは9月議会最終日の8日、移植の推進を求める意見書を提出し、全会一致で可決された。今後、病腎移植への保険適用などを厚生労働大臣らに求める。

 意見書では、国内で慢性腎不全のために透析を余儀なくされている患者が増え続けていることを指摘し、厚労省が臨床研究以外では原則禁止としている病腎移植を「生命危機の患者には、健康回復の希望となる」などと高く評価。そのうえで病腎移植が可能となる環境整備を進めることや、臨床研究の成果を踏まえて保険適用を認めることを要望した。

 県によると、香川、宮城両県議会が同様の意見書を可決している。
−−−−−
世界の様子はどうなんだろうと "diseased kidney trasplant" でググってたらこんな事件がヒットしました。病腎移植の例ではありませんが、癌患者からの移植には慎重になった方が良い(たぶん一般的には禁忌と言ってよい)ことを示す実例ではないかと思いましたので、紹介させて頂きます。

事件は、脳死の女性ドナーから腎臓を提供されて移植した男性が、ドナーが持っていた“子宮がん”の転移で亡くなったことで、移植を担当した医師と病院が訴えられたというものです。

同じドナーから提供を受けた他の二人の方もがんで亡くなっていることが裁判中に判明したそうでもあります。ドナーの死因は脳梗塞で、自身が子宮がんを患っていることは知らず、臓器を提供した病院でも提供された病院でもそのようなことは疑わず、特に検査はせずに移植に使ったそうです。子宮がんだというのは移植後ずいぶん後になってからの検査で分かったらしく。

下記の記事は訴えられていた医師の無罪を報道しているものです。医師には特段の落ち度はなく、この件は不幸な事故だった、ということになったようですが、遺族の人にはなかなか割り切れないものがあるでしょうね。事情が分かった時点で医師は腎臓の摘出を勧めたそうですが、本人は透析に戻るのは嫌だと拒否したというのも、なんというか、考えさせられます。

http://www.nydailynews.com/ny_local/2010/05/28/2010-05-28_jury_finds_nyu_not_liable_in_death_of_tranplant_patient_vincent_liew_donor_kidne.html



余談ですが、病気腎移植の場合、小径腎がんだけは例外的に大丈夫だ、ということを示すエビデンスが必要ということではないかと思っています。そのためには統計的にはまだまだデータが足りないというのがホントのとこではないかと思っていますが、こういう事例がある以上、既に経験のある万波さん以外の医師が臨床研究に踏み込むことを躊躇するのも仕方ないことではないかと思いました。
こんなサイトを見つけたのですが、私は医師ではないので会員登録できず、中を見ることができません。

m3.com カンファレンス
病気腎移植は定着させるべき治療?(回答数:29)
http://medqa.m3.com/open/keyword.do?keyword=%E8%85%8E%E7%A7%BB%E6%A4%8D

厚かましいお願いですが、中身を読んだことのある方がいらっしゃいましたら、医師の方の間ではどういう議論が行なわれているのか、教えて頂けませんでしょうか?
m3.com カンファレンス
病気腎移植は定着させるべき治療?(回答数:29)

ですが、反対17、賛成7、保留5でした。同じ人が何度も投票できる仕様です。賛成7票、保留5票のうち、それぞれ1票が私の票です。保留という選択肢があるのに気付かず、「適切にルールに則った方法でなら賛成」という意見を当初書きました。

私の意見も含め、賛否の意見については、とくに目新しいものはありません。賛成意見は

・透析で苦しむより、病気腎の移植を受けたい。
・病気腎という選択枝があっても良いのではないか

反対意見は、

・ドナーに腎全摘の必要性はあるのか。移植に使えるならドナーに戻せ。
・ネフローゼや腎動静脈奇形など不透明な症例があった。
・術後成績が悪い(市立宇和島病院の成績を引用して)。

という感じです。堤寛先生が賛成意見を出していました。反対意見の多くは、瀬戸内グループによって行われた移植と、現在行われている臨床試験との区別がついていません。賛成する方も、「いやいや、瀬戸内グループがやっていた移植は確かにひどかったけど、臨床試験は別だから」と反論しません。いつも通りの移植学会批判を繰り返すのみ。万波医師を擁護するのが主目的だからと私は推測しています。
> 47

なとろむさん、ありがとうございます。

やはり反対が多いのですね。でも目新しい知見がある訳では無い、と。

国内外の(多数の)臨床試験の結果を見てからでないと何とも言えない状況だろうと思っているのですが、45 の事例なんか見るとやっぱ(腎臓に限らず)癌のあった人からの移植はヤバいんじゃないかという気もする今日この頃です。
ちょっと気になった記事です。

腎臓移植優遇、16歳未満→「未成年」に拡大
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101115-OYT1T00801.htm
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 厚生労働省の腎臓移植作業班は15日、子どもの患者で移植を受けやすくする措置について、対象を「16歳未満」から「未成年」まで拡大することを決めた。


 臓器移植法に基づく腎臓移植の場合、待機患者ごとに、白血球の型や待機日数などをもとにポイントが計算され、移植の優先順位が決まる。厚労省は、待機日数が短く、大人と同じ条件では不利になる上、人工透析が発育へ与える影響などを考慮し、16歳未満に限って特別にポイントを与える措置を設けていた。

 作業班は今回、16歳以上20歳未満についても不利な条件だと判断、ポイントを加算する措置を決めた。

(2010年11月15日20時18分 読売新聞)
−−−−−

これでも20歳以上はみな同じ条件になるのですね。
私は、通常の移植は若い人向け、透析(と現状の病気腎移植)は年寄り向けに適当な医療だと思っているので、成人であっても歳が若い人のポイントがより高くなるようなっていればいいなと思います。
そういえば、ちょっと前に朝刊で読んで「そりゃあ理不尽だなあ」と思った話ですが。

生体腎移植 ドナーの検査費 移植が無理なら本人に自費請求
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2010110402000077.html
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 愛知県内の女性(65)から、「生体腎移植のドナー(提供者)検査で、高額な検査費用を請求された」という声が生活部に寄せられた。弟のためにドナーになることを申し出たが、病院の検査で「移植は無理」と判明。その後、しばらくして請求があったという。移植できなかった場合のドナーの費用負担には、どんな決まりがあるのか、調べてみた。 (野村由美子)

 女性は、人工透析を続ける弟に自分の腎臓を提供したいと考え、昨年、中部地方の大学病院に一週間、検査入院した。「腎臓の働きが、提供するには十分ではない」という結論が出て、移植には至らなかった。ところが一年ほどたって、大学病院から約四十万円の入院検査費の請求書が届き、驚いた。

 「最初の血液検査の段階で、適合しなかったら検査費用を五万円ほど負担するとは聞いていたが、ここまでかかるとは思っていなかった。分かっていたらじっくり考えたはず」と話す。

 生体腎移植は、二つある腎臓の一つを移植する。日本移植学会の規定で原則、親族に限って実施しており、腎移植全体の八割以上を占める=グラフ。

 移植には、まずドナーと移植を受ける患者の双方のHLA(ヒト白血球抗原)が適合するか、などを血液検査で調べる。その後、ドナーの腎臓機能や健康状態などを調べて、可能な場合は手術に進む。

 移植手術には、患者側の保険が適用され、ドナーの検査・入院費用などもそこに含まれる。しかし、検査後に移植手術ができなかった場合は、患者の保険治療の対象とならないため、ドナー本人への請求となる。健康な人への検査は、ドナー本人の健康保険も使えないため、検査によっては高額になることもある。

 厚生労働省は「保険治療ではないとなった場合、病院と本人との関係になり、どのように請求するかのルールは明確ではない」との見解だ。

 ある民間病院の移植医は「検査でドナーの腎臓に病気が見つかれば、その治療として保険を適用することができるが、そうでない場合は、ドナーの気持ちを考えると請求しづらい。病院によって判断が分かれるのでは。何らかのルール作りは必要と思う」と話す。

     ◇

 全国腎臓病協議会(全腎協)や愛知県保険医協会によると、基本的に検査費用は自費としてドナー本人に請求されることになるという。

 全腎協の金子智常務理事は「ドナーも患者も、移植できないときの費用まで思いが至らない場合が多い。分からないときは何度も聞くことが大切だ。不安なとき相談できる公的な場所も必要」と話す。

 この女性の担当医は「移植できない場合は保険外診療にならざるを得ないため、なるべく費用のかからない方法で検査を始める。最大三、四十万円ほどかかる可能性を説明し、了解いただいた方にだけ検査を進めている。今回の件でも、理解していただいたと思っていた。こういった行き違いは初めてで、こうした誤解が起きないよう、書面をさらに改善した」と話している。
−−−−−

杓子定規に無気力に既存の規定を適用するだけじゃなくて、自分の臓器を提供したいという気持ちに応える制度を作っていく必要を感じますねえ。
何やら、物議を醸しかねないニュースですね。

病気腎移植臨床報告、学会が不採用
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20110108/news20110108613.html
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愛媛のニュース2011年01月08日(土)
病気腎移植臨床報告、学会が不採用
 病気(修復)腎移植の臨床研究を進めている徳洲会グループと同移植の保険診療早期適用を目指すNPO法人「移植への理解を求める会」(松山市)が1月下旬に兵庫県宝塚市で開かれる第44回日本臨床腎移植学会に応募していた同移植関連の演題2件は不採用になっていたことが、7日までに分かった。第44回学会の市川靖二会長(兵庫県立西宮病院副院長)は「採否理由の公表はしていない」と説明している。
 同グループによると、応募した演題は2009年12月から10年8月に宇和島徳洲会病院(宇和島市)で万波誠医師らが臨床研究として執刀した第三者間の同移植5例の症例報告。
 不採用について万波医師は「学会の方で決めたことなのでしょうがない。ただ、修復腎移植は海外の学会でも発表し、認められている内容なので日本で発表できないのは残念だ」と話した。症例研究の代表者で東京西徳洲会病院の小川由英医師は「症例報告を国内外の学会で発表できるよう準備し、同移植の理解を深めていきたい」とした。
−−−−−

「日本臨床腎移植学会」というのはもちろん日本移植学会とは別の学会ですが、確か以前ちょっと役員名簿などWEBで見て、おなじみの名前が多いとこだなと思った記憶があります。

もしかしたら発表出来るような水準の報告ではなかったのかも知れないという気もしないではありませんが、ここは懐の広いところを見せて欲しかった気がしますね。
病気腎移植とは直接は関係ありませんが、興味深いニュース、かも。

終身刑判決の姉妹、腎臓移植条件に釈放 ミシシッピ州
http://www.cnn.co.jp/usa/30001456.html
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2011.01.09 Sun posted at: 16:28 JST
(CNN) 米南部のミシシッピ州政府は9日までに、武装強盗の罪で終身刑判決を受け16年間服役していた姉妹に対し、妹が人工透析治療が必要な姉に腎臓を提供するとの異例の条件を付けて仮釈放を認めた。バーバー同州知事が刑の執行停止を決めたことに伴うもので、姉妹は同日朝、出所した。

知事は、姉の人工透析の治療費が州政府に多大な負担となり、2人がもはや獄中での更生を必要としていないとの判断から仮釈放を決めた。州矯正行政当局によると、人工透析を1週間に3度実施した場合の費用は年間19万ドルになる。

(…)
−−−−−

要するに、刑務所で人工透析すると州政府の負担になって金が掛かって仕方が無いから同じく服役中の妹さんの腎臓を移植することで安く上げよう、ということのようで。腎臓移植の費用は州政府が出すんでしょうかねえ。

いいのかなあ ^^;

ちなみに、妹さんの腎臓が移植できるかどうかはまだ検査していないそうであります。不適合となった時にどうなるのかは、はっきりしない感じです。ちょっと考えても難しいですよね。

a. 両者とも再収監。姉には他者から腎臓移植した後再収監。
  (待っている人が大勢いるのに!)

b. 両者とも再収監。但し、姉は刑務所内で人工透析。
  (お金が掛かる!)

c. 一度仮釈放を決めた以上、二人ともそのまま。但し、透析も移植も州政府はタッチしない。
  (妹は丸得。姉については人道上問題ではないか?)

d. 妹は再収監。姉のことはc同様に放置。

なんか、下手に仮釈放なんか決めない方が良かったというか、せめて適合検査くらいしてからにすれば良かったのに、という気もしますね。

移植の件とは別に、実は二人とも無実を訴えているとのことで、その意味でもややこしい話のようです。
来週月曜放送のテレビドラマですが、病気腎移植と臓器売買をモチーフにしているようです。

TBS「月曜ゴールデン」 午後9:00〜
内部調査官・水平直の報告書    2011.1.17 OA
http://www.tbs.co.jp/getsugol/20110117/drama_story.html
−−−−−
水平直(木村佳乃)は国家試験I種試験をトップ合格したキャリア官僚。だが"名は体を表す"という言葉さながらに、実直過ぎる性格が災いし組織に馴染めず、あらゆる省庁を転々としていた。そんな直が今度は文部科学省から総務省に異動となった。直は配属先となった総務省大臣官房政策評価広報課内部調査室に顔を出すと出勤早々、室長の嶋田(小日向文世)から内部調査を任される。調査
は厚生労働省に届いた告発文についての真偽で、告発文の内容は旭秀大学付属病院で腎臓の臓器売買が行われているというものだった。

(…)

直は嶋田の指示で臓器移植ネットバンクから病院に斡旋された腎臓の数と実際の手術数をつき合せてみるよう言われ、調べてみるとネットバンクデータとカルテに相違があることを発見。直は誰かがカルテを改ざんしてネットバンクから斡旋された以外の腎臓を移植していた疑いがあることに気づく。更に直と浜田は神内の行う移植手術と、病気腎の摘出手術を行っている宮尾准教授(山本龍二)の手術日が重なっていることが多いことにも気がつき、臓器売買の真偽に日本では違法とされる病気腎移植が関係しているのではとの疑惑も沸き起こってくる。早速直は宮尾に話を聞きだそうと考えるが、そんな矢先、宮尾が引き逃げ事故に遭って死亡してしまう…。
−−−−−

娯楽番組ですが、よろしければ。

注: Internet Explorer だと上記サイトは(文字コード関連の一時的な不具合のせいで今は)正しく見れないかもしれません。一度リロードするとちゃんと表示できる場合もあるようですが、それでダメならChromeとかの他のブラウザを使う(ISO-2022-JP 文字コードを指定する)しかないようです。
51 の関連です。

23.1.11 演題不採用の通知について(公開質問状)
http://katudouirm.exblog.jp/13967415/

NPO法人「移植への理解を求める会」から出ていた方について、なぜ不採用なのかを問う公開質問状を送付したとのこと。

万波さんは「学会の方で決めたことなのでしょうがない。」とのことですが、私としてはNPO法人の講演よりはむしろ万波さんの臨床報告をなぜ不採用にしたのかの方に興味があります。
第三者間の六例目実施、です。
また、臨床腎移植学会で発表出来なかった分はまたまたアメリカで発表するようですね。

http://www1.news24.jp/nnn/news878238.html
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病気腎移植第三者間6例目 宇和島
(愛媛県) 12日夜、宇和島徳洲会病院で第三者間では6例目となる病気腎移植が行われました。宇和島徳洲会病院では第三者間の移植は当初5例を目標にしていましたが、症例数を増やすことで将来的に保険適用を目指したいとしています。
 宇和島徳洲会病院によりますと腎臓を提供したのは西日本に住む70歳代の男性で、腎臓のガンの部分を取り除き東日本に住む40歳代の男性に移植しました。第三者間では6例目となる病気腎移植で、万波誠医師らが執刀し、ドナー、レシピエントともに経過は順調だということです。病気腎移植は厚生労働省が臨床研究に限って認めていて、宇和島徳洲会病院では第三者間の移植を5年間で5例行う予定でしたがこれまでの患者の経過が順調なことなどから症例数を10例に増やすことにしたものです。宇和島徳洲会病院では症例数を増やし将来的に保険適用を目指したいとしています。なお、万波医師らは今年5月に、アメリカの泌尿器学会でこれまでの研究の経過報告を行うことになっています。
[ 1/13 16:16 南海放送]
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何かと引き合いに出されることの多い人でしたね。

心臓移植の和田寿郎氏が死去 88歳、肺炎で
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110215/bdy11021513040004-n1.htm
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2011.2.15 13:01

和田寿郎氏(札幌医大名誉教授)
 わが国で初めての心臓移植手術となる「和田移植」を手がけた札幌医大名誉教授、和田寿郎(じゅろう)氏が14日午後1時半、肺炎のため自宅で亡くなった。88歳だった。自宅は東京都豊島区内。告別式は17日午後0時、東京都港区南青山2の33の20、東京都青山葬儀所。喪主は妻、周子(しゅうこ)さん。

 札幌市出身。旧制札幌一中から北海道大学予科を経て、同大学医学部を昭和19年に卒業。札幌医大の教授となり、日本初、世界で30例目となる心臓移植手術に挑んだ。患者は手術後83日目に死亡したが、手術を受けた患者が本当に移植が必要だったのかや臓器提供者が脳死状態だったかなどをめぐり、さまざまな議論が起きた。その後、殺人罪で刑事告発されたが不起訴となった。
−−−−−
病気腎移植 24日、学会発表へ
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20110421/news20110421000.html
−−−−−
愛媛のニュース2011年04月21日(木)
病気腎移植 24日、学会発表へ
 日本泌尿器科学会は20日までに、宇和島徳洲会病院の万波誠医師が中心になった病気(修復)腎移植で、臨床研究による第三者間移植の症例報告を名古屋市で21日から開かれる第99回総会の演題に採用した。同移植について同学会で発表されるのは初めて。
 日本泌尿器科学会は2007年3月、日本移植学会ら3学会と合同で、病気腎移植を「現時点では医学的に妥当性がない」とする統一見解を出している。
 総会事務局の佐々木昌一・名古屋市立大准教授は「応募した抄録で、米国や日本の臨床研究に登録してあるとあり、学問的に拒否する理由はない」と説明している。
 発表は総会最終日の24日。演題は「小径腎腫瘍を用いた修復腎移植5例の経験」で、腫瘍(4センチ以下)の治療のために摘出された腎臓を用いた移植の有用性と安全性を評価する内容。患者は09年12月から10年8月まで実施した53〜65歳(当時)の5人でいずれも「生着したと思われる」(万波医師)という。
−−−−−

だそうです。
万波さんは、裁判では勝てなかったようですね。

移植めぐる名誉毀損訴訟、万波医師の訴え棄却
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110629-OYT1T00709.htm
=====
 治療で摘出した腎臓を別の腎臓病患者に移植する病気腎移植を巡り、日本移植学会の正副理事長ら4人の発言で名誉を傷つけられたとして、宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師(70)が、4人に計4400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、松山地裁であった。


 浜口浩裁判長は「意見や論評の域を逸脱したとは言えない」などとして、訴えを棄却した。

 判決によると、4人は万波医師が同病院で行った病気腎移植について、記者会見や国会議員の勉強会などで「勝手に臓器を融通するのは社会のルールに反している」「(腎臓の提供を受けた)半分以上の人が4年で死んでいる。これは犯罪ですよ」などと発言したが、浜口裁判長は「原告の社会的評価を低下させたが、公益目的の発言で、違法性を欠く」と指摘した。

 判決後、万波医師側は記者会見し、控訴する方針を明らかにした。

(2011年6月29日15時23分 読売新聞)
=====

控訴ですか。誰か止めてあげる人は居ないんでしょうかね。
NCI(アメリカ国立癌研究所)キャンサーブレティンの2012/05/01号に早期腎細胞癌の術式についての記事が載っていました。

早期腎臓癌の長期予後に術式が影響する
http://www.cancerit.jp/17191.html
===============
新しい臨床試験によると、高齢の早期腎臓癌患者は腎臓全体でなく、腫瘍のみを取り除いた方が長く生存することが明らかとなった。しかし、癌特異的生存率は、腎部分切除を行うか根治的腎摘出術を行うかに関係なく、同程度であった。この知見はJAMA誌4月18日号に掲載された。
ミシガン大学総合がんセンターのDr. David Miller氏らは、NCIのSEERメディケアデータベースのデータを用いて、1992〜2007年の間に、4 cm以下の腎臓癌(ステージ T1a)に対して外科的治療を受けた約7,100人のメディケア受給者を分析した。
筆者らは、統計モデルを用いて2つの治療群間の差を調整した。分析によると、腎部分切除術を受けた患者は、総死亡リスクが46%低かった。このモデルに基づくと、8年の追跡期間中、7人が根治的腎摘出術の代わりに腎部分切除を行う毎に1人の死が避けられたと推定された。
===============


根治的腎摘出術より腎部分切除術のほうが長期予後が良いという話ですね。以前にも似たような研究はありましたが、技術的に可能であれば腎部分切除術を選択すべきであるというエビデンスとなります。つまり、病腎移植の潜在的なドナー候補が少なくなるということです。

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