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無題〜UN TITLE〜コミュの第八話 小泉ハル

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真澄とチアリ。二人は初めて顔を合わせた。やわらかな夕日に包まれ心が穏やかな気持ちになっていくのが二人には感じられる。何故こんな気持ちになるのか、言葉では言い表せないものだった。二人の間で起きている不思議な出来事も、出会ってしまった二人には当たり前の事としか思えないほどだった。そんな二人を、比呂は後悔の目で見つめていた。
 何て事だ・・・!あの二人を出会わせてしまうなんて
 あと少し・・あと少しだったのに・・・・!!
「真澄・・」
二人の元へ近づいていった比呂は声をかけた。こわばった表情になったチアリを見て、
「比呂を知ってるの?」と、真澄は声をかけた。チアリは微妙に頷くだけだった。
「大丈夫でしたか?」と、比呂がチアリに問いかけた。
「は・・はい。な、何がなんだかあまり・・」
「あなたが意識を失ったから、あなたを真澄に任せて救急車を呼びに行っていたんですよ。そうだよな、真澄。」
「そう・・だったっけ・・・・。」
しばらく沈黙が続いた後、真澄はポツリと呟いた。
「こういう間、何か嫌だよね。」
「そうね。」
そういってまた沈黙が続いた。チアリはさっきの事を考えていた。何故自分は目眩をおこしたのか、そして比呂は入院しているからといって自分に会いにきた筈のこの人の口から、何故「真澄に任せて」というセリフが出てくるのだろうか、と。
「この間、嫌だよね。」
真澄がまた呟いた。チアリは黙っていたが、比呂はそんな真澄を黙って見ていた。すると、
「この間、嫌だなー・・。」
「もういいってば!!」
間髪をいれず、チアリはそう叫んだ。いや、この場合、ツッコミをいれた。
真澄の三段落ちとチアリのツッコミを目の前にした比呂は、動揺を隠せなかった・・・。

つづく

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