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無題〜UN TITLE〜コミュの第十話 はとり健蔵

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 折角、コンビを組むのだから、名前を付けなくちゃ格好がつかない。とりあえず、俺、三上弘助は、相方、真田比呂に、この話を持ちかけてみた。するとあいつは、少し不安気な顔をした。何を悩む必要があるのだろうか?俺は、そう思いつつ、しばらく眺めていると、こくり、と、軽くうなずいた。どうやら納得してくれた様だ。
 では、どういう名前にするか・・・それが問題だ。俺の名前の弘と、真田の名前の比呂を掛け合わせて、ヒロヒロコンビ、とか、Wヒロ、とか・・・。俺が勝手な妄想に浸っている時に、
「レッド・・・モンキーって、どうだろう。」
真田のなんとなくで考えられた発案で、ほぼ決定した。あいつから出てくる言葉は、なんとなく当たってそうだったから。俺は、魔法のごとくあいつの意見に従った。

 「しっかし、最近、物騒になったものだな。」
 自宅で新聞を読みつつ、僕は、そう呟いた。僕の名は、西園寺英世。職業は警察だ。現在は、妹と2人で生活している。
「お兄ちゃん、また、新聞読みながら朝食でふか〜?」
そういって僕を注意するこいつが、妹の、光である。
「あのなぁ、お前こそ、雑誌を読みながら食べているじゃないか!ったく、人の事、言えた義理じゃないな。」
我が妹ながら、全く、あきれる奴である。ただでさえ、こっちは、仕事で大きなヤマを抱えてて忙しいというに・・・。
 それと言うのも、あの高校生、『服部真澄』が、記憶喪失で、こちらがいくら聞いても、頭が痛い、とか、突然、寝てしまったりして、何一つ、情報が得られない。それどころか、真田という人間に阻まれて、全く手詰りの状態なのだ。
「だって、このゲーム、最近の話題なんでふよ〜!」
光が、ゲーム雑誌を突き付けてきたので、僕は、
「あ〜、後でゆっくり見させて頂くよ。そろそろ仕事だ。」
と、話をそらす。
「にゃふぶ〜〜=w=#」
光は、ぶすくれた表情をして、僕を睨みつけていた。
 あ〜〜、今日も、また、あの高校生に振り回されると思ったら、気が重い。

つづく

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