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世界の先達に学ぶコミュの(2)ワンガリー・マータイ博士

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今月は日本語の『もったいない』を世界語にしたワンガリー・マータイ博士を紹介しよう。

・・おとぎ話・・
山火事が起こり、動物たちが我先にと逃げ出す中であるハチドリだけが、自分のくちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落とし続けた。

「そんなちょっとの水をかけたって無駄だよ」「火事を消し止めるなんて無理に決まってるんだから・・見ていればいいんだよ」。

ハチドリの行動をバカにする動物達に、ハチドリはこう答えた。「私は、今私にできることをしているだけよ」と。
このおとぎ話を語ったのはワンガリー・マータイさん。

・・マータイさんのこと・・
彼女は1940年アフリカ・ケニア中部のニエリに生まれた。幼い頃故郷はまだ自然があった。ところが、その後貧しい人々は森林の樹を切って燃料として生活を続けた。十数年後故国は水も食べ物も、薪にする木も不足し、人々は極貧に苦しんでいた。こうなった原因は無計画に森林が伐採され土地が崩壊したことによるもの。

荒れた祖国を見たワータイさんは「植林をしなければ全てが滅ぶ」と女性達へ呼びかけ広大なアフリカの土地に一本一本木を植え始めた。
始めは7本の木であった。「そんなことをやってなんになる?」非難や中傷が彼女を襲った。

人々を集め活動するマータイさんを時の政権は恐れ何度も逮捕投獄した。棍棒で殴られて意識不明に陥ったこともあった。そんな中でも「一人になっても正しいことは正しい」と信念を曲げなかった。

・・世界的なグリーンベルト運動へ・・
こうして30年間勇気と忍耐の活動を続けた結果、現在アフリカに3000万本もの木が植林され、大地がよみがえり地域や社会が大きく変わった。貧しかった女性達も『何のために生きるのか』と前向きに考えるきっかけとなり、生活も向上。

現在は世界的な『グリーンベルト運動』のうねりとなっている。また一昨年ノーベル平和賞も受賞している。

・・一人の女性でも世界を変えられる・・
現在彼女はケニアの環境副大臣も務めているが、ここにはまぎれもなく、たった一人の女性が一国だけでなくアフリカ全土そして世界の環境問題へ大きな影響を与えている事実がある。

彼女は来日時「初めて日本語の『もったいない』の意味を聞いた時、世界ヘのメッセージとして大事な言葉だと直感した」そして「長年、環境問題に取り組む中で掲げてきた合言葉の精神的なルーツとして、とても惹かれた」と語った。

「私に何ができるの」と聞かれたら、私はいつも「人間一人ひとりに変化を起こす力があるのよ!と答える」と強調するワンガリー・マータイさんの人生は勇気と希望に満ちている。

(思いやり助け合うネットワーク新聞掲載文より)

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