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『世界の肖像』コミュの経済発展と100%自給率と飢餓

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カジャール(Kajal)ちゃんは、2歳半の女の子。

お母さんの腕の中で、ぐったりとしている。

顔色は悪く、呼吸は浅く、荒く、
目はうつろで…

…カジャールちゃんは、
極度の栄養失調状態だった。


お母さんが、口もとに、
スプーンで運ぶミルクを、
カジャールちゃんは飲み込む力なく、
口からこぼしてしまう。


BBCがレポートするこの場所は、
ユニセフ(UNICEF)の開設する栄養回復センター。

40床あるベッドは、
同じような子どもでいっぱいだ。


このようなシーンから、
あなたはアフリカの国を思い浮かべるかも知れないが、
ここは、アフリカじゃない。

アジアの国、インドだ。



インドは、近年9%を超える経済成長を続け、
GDPは世界12位。

BRICs(ブリックス)のひとつとして、
世界中の注目を集め、
日本からの投資も、
ここ10年で10倍以上になっている。


この経済発展によって、いまや、
世界の長者番付トップ10のうち、
4人がインド人だ。


また、インドは農業大国でもあり、
10億人の人口に対し、
食糧自給率は100%を達成、
さらに国外へと輸出している。



だが、この栄養回復センターのある
マッディヤ・プラデーシュ州に住む
およそ1000万人の子どもたちのうち、
10年前、55%の子どもが栄養不足だったのが、
2年前には、60%となった。


もともとカーストの底辺として、
貧しい人々が多く住むこの地域は、
数年続く雨不足に、
食糧の高騰が追い討ちをかけた。

食べ物を買うことができないために、
今、インドの一部の地域では、
世界で最も高い栄養失調率となっている。



今年6月3日、
ローマで開催された食料サミットで、
国連食糧農業機関(FAO)のディウフ事務局長は,
「年間300億ドル(3兆円)の支出があれば、
 世界の飢餓を根絶できる」
と、演説した。


「2006年、世界では、
 1兆2000億ドル(120兆円)もの金額が武器に使われ、
 ひとつの国で1000億ドル(10兆円)もの食糧が廃棄され、
 200億ドル(2兆円)もの余分な食事で肥満となっている。

 その一方で、
 今飢えている8億6200万もの人々の
 最も基本的な権利、
 食べること=生きて行くという権利のための
 300億ドル(3兆円)の資金がないと、
 どうして説明ができるだろうか?」


「長い話し合いは、もう終わりだ。
 後は、行動するだけだ。」



再び、栄養回復センター。

やせ細った手足、
膨れたお腹、
まだらに髪が抜け落ちた頭。

ベッドで横たわる生後6ヶ月の赤ちゃん、
ロスニ(Roshni)ちゃんの体重は、
一般の平均体重の6割弱、
国連の機関、世界保健機構(WHO)の定める
「きわめて深刻な栄養失調
 (severe acute malnutrition)」である
たった2.9キロしかない。


「わたしたちの村の状況は、
 ますますひどくなるばかり。」

ロスニちゃんのお母さん
カプリ(Kapuri)さんは、そう語る。

「子どもたちも一緒に、
 みんな飢えて死んで行くの。


 わたしたち貧しい者に、
 何ができるって言うの?

 何もできないわ。」



世界が注目するインドの経済成長の影で、
2億人以上が十分に栄養が取れない状態だと、
世界食糧計画(WFP)は警告している。


今、世界では、
2億人の子どもたちが、
毎日お腹をすかせている。


そして、
世界には十分ある食べ物を手に入れることができずに、
5秒に1人づつ、子どもたちが死んでいる。


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関連リンク
ABC
Indian Children Face Malnutrition
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=5037855

ユニセフ(UNICEF)
Food crisis ravages India’s poorest children
http://www.unicef.org/infobycountry/india_44409.html

BBC
Malnutrition getting worse in India
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7445570.stm

国連食糧農業機関(FAO)
The world only needs 30 billion dollars a year to eradicate the scourge of hunger
Time for talk over - Action needed
http://www.fao.org/newsroom/en/news/2008/1000853/

世界食糧計画(WFP)
ハンガー・マップ
http://www.wfp.org/Country_Brief/Hunger_Map/map/hungermap_popup/map_popup.html

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『世界の肖像』関連リンク
・・・生きることをあきらめなくてはならない
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=30401454&comm_id=1808806

「せめて、わたしの腕の中で、死んでいって欲しかった。」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=31252065&comm_id=1808806

かぐや姫と「ゆりかご」と女の子
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22319739&comm_id=1808806
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写真
1.ロスニちゃん

コメント(36)

ロカー サマスター スキノー パヴァントゥー

世界人類が平和でありますように。
世界のレポート、ありがとうございます(拝)なんでだろうなぁ…。
世界の首脳がそろって会議するサミットが何回も開かれてるのに、なぜ3兆円がひねり出せないのだろう。

それを考えるたびに先進国の唱える世界平和というものに強い疑問を感じます。
貧富の差が激しすぎますね。高層ビルが立ち並ぶイメージがあるのでインドだという事が想像できませんでした。六ヶ月で2、9キロ、酷いです。命の重さはそんな軽いものではないのに。。今まで私が抱いていたインドのイメージを覆すようなお話です
先日、映画『おいしいコーヒーの真実』を観てきました。

コーヒーの世界的な産地エチオピア。

1キロのコーヒー豆を収穫した男達は2ブルしかもらえませんが、
私達が1杯のコーヒーに支払っているお金(300円ぐらい)から換算すると、
1キロのコーヒー豆は2000ブルに相当するそうです。

1キロのコーヒー豆を5ブルで売ることができれば、
農民は子供達を学校に通わせることができるそうです。

1日8時間、コーヒー豆の選別を行った女達は1ドル以下しかもらえません。

最近では貧困からコーヒーの木を伐採し、
高く売れる麻薬の葉を栽培する農家が増えてきています。

エチオピアのコーヒー農家組合の代表者が言った
「必要なのは援助ではなく、公平な貿易制度だ」という一言が、
心に重く響きました。


世界の半分が過食で、世界のもう半分が飢餓で苦しんでいます。

必要なものを必要な場所に届けることができたら、
不必要な苦しみを抱えずに暮らせるのにと思わずにはいられません。
初めてその現実をしりました。ショックです。
自分たちに出来る事は何なんですかね?
大きい事はできないけど、ちょっとずつでも出来ることがあればみんなに
声かけてできますからね。

具体的な方法って何があるんですかね?
>具体的な方法って何があるんですかね?

「お金」というシステムをやめることです。
いつも勉強させていただいてます。

インドではカースト制度が揺らぎつつある、と聞いていたのですが……伝え聞くのと現実とでは、大きな差があるのですね。
食糧自給率100%って、一体どこから抽出された統計なんでしょう?

本当に、武器に一銭一円でも使うお金と時間があるのなら、人が生きるために活用してくれないものでしょうか。
写真を直視することができません。
いつも足跡ありがとうございます顔(願)
今日は児童労働反対世界デーという事ですが、インドの子供たちも児童労働の被害を受けているとききます。
インド国内の企業が関与している場合もあるのでしょうか…

ホントにその国がガンジーのいた国かと思うといたたまれません。
正直、経済発展が著しい今のインドでは、「カースト制度」自体がなくなりつつあるのではと思っていました。
まだまだ、差別的意識が残っているんですね。
涙が出そうですね。

ぼくは以前スーパーで働いていました。毎日廃棄される商品。野菜、肉、魚、惣菜や期限切れの食品たち。1店舗で毎日何十キロと…

腐ってもいないのに

毎日いったい、どれだけのモノが廃棄されているのか?考えると恐ろしくなる。

民主経済が生み出した産物

魚のアラや肉のアラも商品にならないから廃棄。でも使い方ひとつで十分食べられる。

でも全て廃棄。

身につまされる思いです…
 この物質満々な社会(歪な市場経済)のなかで、我々は鈍くなっていった部分がある。

 日本の人々も 当の自分自身も、今後己の暮らしのなかで物質的・欲求的・利己的、、

利便性を削る暮らしに、変換していくことは出来ないでしょう。 



…インドもひどいんだなぁ〜 という単純な実感ではなく、人類というものは 決して調和や助け合うことを基礎にした暮らしは出来ない⇒「性」 

そういった性のようなものが、我々人類にはあるのだ! ということを実感すべきです。

(; ̄_ ̄)=3
毎日の生活に流されている。そう気づかされる内容です。
毎日ワンクリック募金をしているが、仕事が忙しく今月はしない日もあった。

気づくと何日も忘れてしまう時がある。

でも忘れちゃいけない。だって今の私にできる事がこれしかないから・・・
「どこでもドアで今すぐ食糧を分けてあげたい」

でもそんなことをしたって、
根本的解決にはならないかもしれない。

私はよくなるように祈ることをするだけです。


極端な格差がない国に住んで暮らしに恵まれていると、インドのカースト制度による貧富の差や、アラブの石油の王族独占制度と一般市民の貧しさとか表面しか知らない他国の事を聞いて単純に「この制度ももっと格差がなければいいのに。。」などと考えてしまうのですが、地球規模で考えると世界の半分が食料に溢れていて無駄を出し、もう半分は大勢の人が飢えて死んでいく。。規模は違えど「必要なものを公平にさばいて行き届く様にする」事が出来ていないのですよね。。

記事を読む度に、世界がもっと公平であれば良いのに。。と思います。
以前にコメントさせていただきましたズンダマです。


今年、旅をしたときにインドにも寄りました。


一度旅をして、友達ができた国はどうも人事に思えなくなりました。


インドではじめて白目をむいて弱っている赤ちゃんを見ました。


こちらのトピックを日記の方に転載させていただきます。


ミッシェルさん、いつもありがとうございます。


帰国時にもコメント、ありがとうございました。
インドに旅行したことがあります。日本人向けツアーで行った、安全で豪華な旅行。
でも、ガイドさんが現地のインド人だったおかげで、いろいろな風景を目にすることができました。
とても多く見かけたのは、駅の売店や市場や夜店で大人と同じように働く子ども達。「何かちょうだい」と手を差し伸べてくる、もっと小さい子ども達。サリー姿でツルハシ持って道路工事をしている、お母さんの横に寝かされている裸の赤ん坊。
都市部の一角に延々と続くスラム。
「こんな上等なマンゴーは旅行者しか食べられない」などと、細かく教えてくれたガイドさん。教えられなければ、知り得ないことをたくさん教わりました。

その時のガイドさんが(彼も決してお金持ちではないのですが)時々、物乞いや物売りの子にコインを渡しているのを見かけました。そんなことをしたら、どんどん物乞いが増えるかもしれない…と思いながら、また一方で、そのお金がその子の家の糧になるのだと思うと複雑な気持ちになりました。

持てるものが、そうでない人に与えることが普通の世界になったらいいのにな。
仏教では「自分を救済するために他者に与える」という智慧を発明しました。
このmixiだって、一般会員から料金を取ることなく、
スポンサーと会員とWin-Winの関係を構築しています。
これだって見方によっては凄い発明ですよね?

有り余る投機マネーが貧困の解消に向かうような、
画期的なビジネスモデルが、民衆の叡智から生まれて欲しい。
このトピックスを見る人はこれから増えていくだろうし、
少しでも多くの人が見ればそれだけ知恵が集まる可能性も増えるかと。

勿論私自身他力本願にならぬよう、学んだり考えたりします!
金融工学だって発達しているし、
投資ヴィークルだってどんどん発明されているし、
きっと何か使えるものがあるはず。

たまにNHKでアジアやアフリカの飢餓で苦しむ人達の特集を組んだ番組をしていますが、ニュース等では滅多に(全くと言っていいほど無い)報道されませんよね。北朝鮮に関してはよく見られますが。

自分の日記や別のブログでもこの『世界の肖像』で得た情報を発信していこうと思います。自分が出来る身近なことは、まず知ってもらうこと。

ミッシェルさん、いつもありがとうございます。
クリック募金を忘れないようにする。

今の私には、それくらい。

0よりはましだと信じて。
そのクリック募金て、本当に役立っているのですか???
今日、的を得ていない慈善団体のホームページを覗いて来ました。
慈善…何か良い事をしている人達に安易に(百合乃式部さんは、安易と違うでしょうが)、
寄付してしまったり賛同する事で、その団体だけが潤うような組織もあったりするんです。
今時、こう言った善意を餌にして、
暗躍するような団体もありますから、注意しないといけません。
そこが本当に現地の人の為になっているかは、わたくし達が見守る責任があるのです。
海外に自分達の母国語(日本語)の絵本を贈って、何の役に立つでしょう。
やはり、現地の人の目を持って懇切丁寧に地道に活動している方々を見抜く目も養わなくてはなりません!!
日本の統計は有りませんが・表面に出てこないだけ?
今の格差を生み出す経済政策では・他国に気をとられて
いるだけかも・日本の孤独死・みのがせません
最も飢えと差別とエゴ・平和木瓜・今の日本も危ない
インド・アフリカ他人事ではないかも・昼休み近くのコンビニで見た風景・菓子パン一個と飲料水を持った派遣の人たちの長い列みたことありませんか・こんな状態をいじめと感じなくなった人たち・援助しつつも・政治・経済・勉強して真面目に投票してください・灯台下暗しにならないように
バイクで年に一度程度、アジアを旅します。

今年の冬は例年に無い寒波で、普段は温暖なはずの南アジアも冷え込みました。  私が行ったベトナムのハザン省では気温が7度以下まで下がり、寒さに弱い水牛や暖房の無い、窓もない家に住む人たちのうち体力の無い人から倒れて行ったそうです。

私が出会った少数民族の小学生ぐらいの(学校には行っていない)少女は、谷底から垂直に近い崖を数百メートルも上にある家まで15kgもの水を運んでいました。  冷たい雨の中、少女は薄い服に素足につっかけという服装でした。    私は持っていたお菓子を全てあげたり、ポットにあったお湯を飲ませたりして彼女の体を温めようとしました。  私にはそのくらいしか思いつかなかったのです。

私と一緒に旅行していたベトナム人の青年がいました。  彼の父親と私は同じ歳ですから、彼は息子のような歳の差です。   自分も寒いのに、彼は自分の上着を差し出して彼女に着て行けと差し出しました。   それを見て、私は涙が出てきました。 なんで私は自分にダメージの無い助けかたしか出来ないんだろうと・・

途上国では貧しい人が更に貧しい人を普通に助けている光景をよく見かけます。  食堂の中にも入ってくる物乞いの人や、枯葉剤の影響か体が不自由な子供たちにも、彼らよりもはるかに金持ちであるはずの観光客が無視したり断ったりする中、「お前も大変だな、これで何か食えよ」という感じで、まるで自分の甥っ子にお年玉をあげるようにお金を渡したりしています。

自立して一人立ちできる援助はロングタームで必ず必要ですが、経済発展の裏で貧しさによる死に直面した緊急の援助も絶対に必要です。    知る→行動→知る→行動・・ というスパイラルが少しでも広がることを願っています。

>途上国では貧しい人が更に貧しい人を普通に助けている光景をよく見かけます
少女に上着を着せてあげた青年の行為にも、本当に涙がでますね。
素晴らしいお話をありがとうございました。
ミッシェル様
いつも、情報有難う御座います。

勝手にコピーしてます。
お許し下さいませ。感謝。

お身体、ご自愛下さいませ。
世界平和は、世界の一人ひとりの幸せになる
義務と、助け合いの義務が発生致します。
amen†

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