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『世界の肖像』コミュのアフリカとハゲタカ

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アフリカ大陸の真ん中の少し下に、
ザンビアという国がある。


19の国立公園と23の動物保護区には、
アフリカでみられるほとんどの動物たちが暮らし、
そして、壮大な『ヴィクトリアの滝』。

もし、あなたが、ライオン・キングや、
ジャングル大帝レオの舞台を見たいと思ったなら、
ザンビアは、決して裏切らないだろう。

大自然、動物たちの王国。
まさに、イメージ通りの『アフリカ』、
それが、ザンビアだ。



だが、残念ながら、経済などの社会状況は、
他のいくつかのアフリカ諸国同様、
あまり上手く行ったとは言えなかった。

外国からの借金は、利子などで膨らみ続け、
1990年代には、
国家予算の中、
借金の返済に使う額は、
子どもの教育や、医療などに使うより多くなった。


日本の外務省のページには、
現在のザンビアについて次のように記述されている。

「人口の6割以上が
 1日1ドル以下で生活する貧困層であり、
 都市部では長年に亘る経済不振により失業者があふれ、
 犯罪も増加傾向にある。
 
 また、国民(成人)のエイズ感染率が高く(約16%)、
 現在、国民の平均寿命は38歳にまで低下している。
 
 特に農村部における働き盛りの年齢層の減少、
 エイズ孤児の数の増加(約60万人)は深刻である。」



だが、世界の人びとは、
決してそんな状況を
見過ごしてきたわけではなかった。

1990年代の終わりあたりから、
アフリカ諸国などの
この絶望的な状況に気づき始めた世界では、
この様な借金の返済で身動きの取れなくなった国々に対し、
返済を免除するべきだという声が高まった。


2005年のG8サミットでは、
日本などの先進国やIMF、世界銀行が、
世界の最貧国に対する債務取り消しを表明した。


そして、ザンビアも、その対象国の一つだった。


長い間、ザンビアにかけられていた、
重い鎖は、ついに、取り外された。

子どもたちの学校の無料化や、
医療制度の充実といった、
人が生きる基本的な部分に予算を使おう…
…そんな希望が生まれた。



そんな中、
ドニガル・インターナショナル
(Donegal International)という投資会社が、
イギリスのロンドンで、ある裁判を起こした。

その内容は、ザンビア政府に対し、
元の借金18億円に、利子と手数料を加えて、
総額66億円($55m)を、
ドニガル・インターナショナルへ
支払うことを要求するものだった。



実は、
1979年、当時のザンビア政権は、
東欧のルーマニアという国から、
18億円($15m)ほどのお金を借りていた。

しかし、その後、ザンビアの経済は崩壊、
返済の目処がたたなくなった。

1999年、
ザンビアとルーマニアとの交渉の中で、
ザンビアの支払額を
3億6千万円($3m)ほどに
減らす方向で話が進んでいた。


ところが、そこへ、
ドニガル・インターナショナルがやって来た。


ドニガル・インターナショナルは、
ルーマニア政府に対し、
その借金を回収する権利(債権)を、
3億8千万円($3.2m)で買い取ると言って来た。

そして、ルーマニ政府は、ザンビアの債権を、
ドニガル・インターナショナルに売った。

つまり、ザンビアにとっては、
借金の返済相手が、
ルーマニアから、
ドニガル・インターナショナルへと代わった。



その裁判で、
今年、2007年2月17日、
ロンドンの高等法廷は、
利子や手数料を一部差し引いた、
18億円($15m)の権利が、
ドニガル・インターナショナルにあることを認め、
ザンビア政府に支払いを命じた。


結局、ザンビア政府は、
ドニガル・インターナショナルへ、
18億6千万円($15.5m)を支払うことになった。


この額は、ザンビアにとって、
国家予算の3分の1、
今年、債務帳消しによって
新たに生まれた予算の
およそ半額に相当する。



4月26日、
アメリカ合衆国政府と、
HIV/エイズ、結核、マラリアの対策に取り組む
グローバル企業連合、
「三大感染症世界ビジネス連盟
 (GBC-Global Business Coalition
  on H.I.V./AIDS, Tuberculosis and Malaria)」は、
ザンビアの人びとに対し、
マラリア予防の防虫ネット(蚊帳)を提供するため、
3億4千万円($2.9)を寄付すると発表した。


ザンビアでは、マラリアで、
毎年5万人が死んでいる。

そのほとんどは子どもたちだ。



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関係リンク
ザンビア、本物のアフリカ(Zambia, The Real Africa)
http://www.zambia.or.jp/tourismj.html

ザンビアの写真
http://www.zambiatourism.com/galleries/gallerymenu.htm

日本外務相のザンビアのページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/zambia/data.html

New York Times
Zambia: 500,000 Anti-Malarial Bed Nets on the Way
http://www.nytimes.com/2007/04/26/world/africa/26briefs-nets.html

BBC
$37bn debt cut for poor nations
30 June 2006
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/5130450.stm

BBC
Zambia loses 'vulture fund' case
15 February 2007
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/6365433.stm

BBC
Zambia pays 'vulture fund' $15m
24 April 2007
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/6589287.stm

Democracy Now!
February 15th, 2007
“Vulture Fund” Company Seeks $40 Million Payment from Zambia on $4 Million Debt
http://www.democracynow.org/article.pl?sid=07/02/15/1528209

G8 leaders agree $50bn aid boost
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/4662297.stm

$37bn debt cut for poor nations
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/5130450.stm


NPO、Jubilee Debt Campaignの
「ハゲタカファンド」に抗議するページ
http://www.jubileedebtcampaign.org.uk/?lid=2895



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関連の以前書いたもの

小さなニュースの伝える大きな未来
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15595666&comm_id=1808806

Can't you see what our love has done?
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=285072412&owner_id=5766188

最も愚かな理由、金のせいで死なせないだろう。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=260072883&owner_id=5766188

世界一希望を持つ人々
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=254716302&owner_id=5766188

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写真
1:ビクトリアの滝
2:SOUTH LUANGWA 自然公園
3:ザンビアの子どもたち

コメント(55)

何だか・・国が人を売買してる人身売買みたい。
こんな事で本当に世界が良くなるのかしら・・。
お金を食い物にする投資会社がもう少し違う目線で物事を考えられるようにならなければならなですね。彼らこそ社会事業に対してもう少し貢献してもいいのではと思います。
なんで世界が救おうとしてるのに、弱みにつけこむ
企業があるのだろう…。
本当に読んでて腹立たしくなった。

そして企業の私利私欲、丸見えに空しくなってしまった。
ファンドを責めるつもりはありません。
彼らもリスクを背負いながら進めたビジネスであって、仮にこの裁判に負けていたら18億6千万円($15.5m)の損失を出していたかもしれないのだから、、、

それよりも、問題はこのロンドンの高等法廷での判決じゃないですか??G8で決めた債務帳消しを、一企業に対して適用外のようにしてしまう。
14: やぎちゃん さんが仰ってるように、国際的な調停機関等が決めるべき内容じゃないでしょうか??何のための債務帳消しだったのか?あまりにも裁判所としての判決も公平さを欠いてる気がしてならないです。

ただこのファンド、たとえ裁判になったとしても提訴すれば勝算の見込みが高いものと分かっていて、ルーマニア政府から買い取ったとすれば、なかなかですね。いや、むしろ確実に分かっていた気がするし、何かしらの法の抜け目を察知していたのかも。
ザンビアのことは別にしたとして。
世界には歴史上も現在も含め、他民族、他宗派、他人種の生き死に興味の無い人間が存在した、もしくは存在していると言う現実を受け入れる事が大切だと思います。理由は二の次として、コレでもそんな人達が以前よりは減っている事も知って欲しい欲しいと思います。
過去は未来の為に。
未来は皆で創るもの。
使いフルされては居ますがレシピは希望でしょうか。
わたしはまったくの素人ですが、ルーマニアが債権を民間会社に渡した時点で、倫理的な疑問を感じます。しかしルーマニアも人口が二千万強の小国ですから、回収に必死でしょうし、ファンド会社も顧客の資産を増やすのが使命なので、手口はともかく違法性がなければ、あらゆる手段を尽くすのでしょう。
バブル期に日本の自治体が投機に失敗して資産を激減させてしまったこともありました。
成長期に納税をしていた世代が現在病院にも行けない、行く病院がない、などの切り詰めた生活を強いられている人が増えているようです。色々考えさせられます。
10代の小娘ごときにデカイ口たたけたもんじゃないかもしれない。けどこれは自然災害じゃない。言ってみれば人災です。なんでもっと助け合って生きていけないの?何で自分らの欲望ばっかりなの?本当に悲しい。何が正しくて何が間違ってるなんてそんなこと並べたって切りがない。ただ世界が平和になれば、皆が笑い合えれば、どんなにステキかって、そう思うだけです。そんなのただの理想なんですか?
日記に貼り付けさせてください!!
のんきでお気楽な連休だからこそ、少しでも私の周りの大切な
仲間達にも考えて欲しいのです。
よろしくお願いしま〜す☆
ミッシェルさん
足跡へのご訪問ありがとうございました。
先日は、自己紹介もしっかりしないまま突然イベントのご案内をさせて頂き、すみませんでした。

OYUYUは私の娘で、私は一緒に使わせてもらっています。
ミッシェルさんのメッセージを、私自身はもちろん、娘達にも是非よんでもらいたいとおもっています。
又、私がかかわっている高校生達にも伝えたいと思います。

世界はこんなにも不平等で、そしてそれを知らないままでいる事が多い。
こんなにも、広く、深く世界を知らせて下さるミッシェルさんのコミュを、これからも訪ねさせて頂きたいと思います。

「貧困の終焉」読んでみたいと思います。
いつも読ませていただいています。
普段こういう情報に触れる機会があまりない友人にも読んでほしいので、
日記にそのまま引用させていただきました。
後からの報告になってしまいましてすみません。
今後も深い切り口のトピを期待しております。
久々にミッシェルさんの日記拝見しました。
いつも考えさせられる事が多く、心に響く事が多すぎます。
なぜ、世界は変わらないのでしょう。
根本的な何かが変わらないといけないのでしょうが。
なぜ、こんな世の中になってしまったのかが解りません。
元来、人が生まれた時代からこんな悲劇は無かったはず。
34:ノマドさんの言葉も心に残ります。
今の私には小さな事しか出来ないけれど、多くの人が小さな事を始めればきっと何かが変わるはず。
そんな気持ちを持って欲しいと思います。

いつもありがとうございます。
大分前の日記なのですね、読んでませんでした涙

こんな現実が山ほど有る事に吐き気がします。他人を踏みつけてまで得られるモノとは何でしょう?増してや私たちの未来で有る子供たちを踏み潰すような行為は決して許せるものでは有りません!

通貨でしか無い貨幣に必要以上の価値を付与する世界には未来は無いと思います。
焦げついた債権を安く買取り儲けるっていうやり方は何処も変わらないのですね…それで得た利益により自分達の家族なり大切な人を養う…それが成り立つのが資本主義の姿…間違いだろうと言ってはみても「じゃどうすればいい?」と云われると…でも、こういう世界には未来は無いと思います。今が良ければって考えている限り、自分達さえ良ければって考えている限り。
新婚旅行でケニアに行きました。
観光客は町歩きはしない方がいいということでした。リゾートの中にいるぶんにはとても安全で快適でした。
欧米からの観光客もたくさん来ていました。
アフリカに来ても、素晴らしい自然に感動して、町や人を見ずにそのまま帰る人が多いのではないでしょうか。

アフリカは遠いと思われがちだけど、実は日本からの距離はヨーロッパとそれほど変わりません。
遠いのは心なのかも知れません。
国連の支援金不足、過去最高水準の約4500億円に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=905906&media_id=52

 [ジュネーブ 21日 ロイター] 国連は21日、2009年の支援プログラムに必要な資金が48億ドル(約4500億円)不足していると発表した。各国の苦しい財政事情や10倍に増加したパキスタン向け支援などにより、資金不足は過去最高水準となっている。

 国連のジョン・ホームズ緊急援助調整官は「世界的な景気後退が支援予算に影響を与えているのは明らかだが、貧しい国で危機に見舞われている人にはより大きな影響が出ている」と述べた。

 ホームズ緊急援助調整官は発表資料で、今年は人道支援に95億ドルを見込んでいたと明らかにした。

 最も支援金が不足しているのは、スーダン(9億1600万ドル)、コンゴ民主共和国(5億0500万ドル)、ジンバブエ(4億5800万ドル)など。

 また、パキスタンで支援金の必要性が急激に高まった。パキスタン軍による武装勢力掃討作戦で国内難民が200万人以上発生しており、3億1200万ドルの支援金が不足している。


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『世界の肖像』より
最も愚かな理由、金のせいで死なせないだろう。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=260072883&owner_id=5766188

世界一希望を持つ人々
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=254716302&owner_id=5766188

60億円の値段
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=16518343&comm_id=1808806

・・・生きることをあきらめなくてはならない
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=30401454&comm_id=1808806

経済発展と100%自給率と飢餓
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32028221&comm_id=1808806

「せめて、わたしの腕の中で、死んでいって欲しかった。」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=31252065&comm_id=1808806

アフリカとハゲタカ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=17927298&comm_id=1808806

アフリカだからね
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=38103899&comm_id=1808806


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スーダン・ダルフール関連
コークとカフェとアイスクリーム
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=251705060&owner_id=5766188

スーダン関連は、下記サイトと、その一番下のリンクからどうぞ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=27739626&comm_id=1808806

コンゴ民主共和国関連は、下記サイトと、その一番下のリンクからどうぞ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=36909910&comm_id=1808806

ジンバブエ関連は、下記サイトと、その一番下のリンクからどうぞ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=38332789&comm_id=1808806
日本には因果応報という言葉がありますが、
小さき者を巨大マネーで踏みにじった輩には必ず報いがあると知るべきなのに
愚かなことです。

でも、死んだ子どもたちは帰って来ないのは悔しい限りで

いくら、その報いとは言っても
その矛盾に満ちた巨大マネーシステムの崩壊で最初に犠牲なるのは
米英の貧困層の方々かと思うと、それもまたやりきれない気持で一杯です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「逃げる投資家」に「冷え込む経済」英国に忍び寄る財政破綻の足音
http://moneyzine.jp/article/detail/125540
より引用

英国の金融システムはもはや破綻寸前だ。大手銀行の1つロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は2008年通期決算が280億ポンド(約 3.4兆円)の損失と過去最大の赤字に陥る見通しを発表、株価は一週間足らずで67%も急落した。英政府は19日に40兆円にものぼる巨額の追加金融支援策や中小企業対策などを相次いで発表したが、RBSの1行だけで英国の経済規模の2倍以上の2兆ポンドの債権を持っているとみられており、英政府がもし銀行に対し無制限の保証を続ければ、英国自体が財政破綻に陥る可能性さえ出てくる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

多極的協調の時代へ
[ 田中宇の国際ニュース解説 ]
http://tanakanews.com/090721multipolar.htm
より引用−

現在の米国は、まだ世界唯一の覇権国である。ドルは唯一の国際基軸通貨で
ある。だが、米国の金融危機は潜在的に拡大しており、早ければ今夏の終わり
にAIGなどで金融危機が再燃し、ドルや米国債に対する国際信用が下落する。
英文ウェブログ界では最近「9月末ごろにドル崩壊説」がよく出ている。この
ドル危機が起きた後、世界は多極化の様相を強め、米国の多極的協調の方針は
具現化の度合いを増す。逆に、米金融が延命し、ドルや米国債の破綻が延期
されれば、その分、多極化の進展は遅くなる。

http://tanakanews.com/090526dollar.htm
ドル崩壊の夏になる?

http://www.henrymakow.com/perhaps_we_should_prepare_for.html
Many Predict US Financial Collapse in September

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私は、この記事とコミュは、好きだけど、mixiと言う会社に信頼が
全然ありません。
それなのに、ここを離れられないのは、素晴らしいコミュと
クダラナイコミュの差が有り過ぎて何んとかしたい為。
私は、mixiに一番訴えたい。
安心してパソコンを使える環境を作って貰いたい。
mixiの婦警問題記事が出たら、いきなりパソコンがおかしくなった。
ヤフーもおかしくなった。
マトモニ見れたのは、Googieだけだった。
偶然とは、言い訳して貰いたく無いですね。
ここのmixiは、謎と不具合とウィルスが多すぎます。
誰かこれ読んだら、ここの会社の裏が見たくなるよね。
ザンビアも、アフリカも所詮、凡人の私には、どうする事も出来ないです。
せめて、ここのコミュだけでも、信じられる関係で有り続けたいです。
 
〈モルドバの売春女性の詩〉

http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=081&bbs_id=17932881
 

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