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『世界の肖像』コミュの世界の大切な海と、忘れられる人々

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昨年秋、日本では、
ほとんど話題に上らない国名が登場した。

「ソマリア」


日本のタンカーが、この国の沖合いで、
海賊に襲われたとして
ニュースになった。

実は、以前から、ソマリア沖の海域では、
海賊による事件が多発していて、
海運関係者には有名な場所だった。



だが、その海岸にあるソマリアに住む人々のことが、
世界の話題になることは、ほとんどない。


ソマリアでは、もう16年も内戦状態にあり、
ちゃんとした「政府」というものが存在しない。

一昨年の暮れから激化した内戦は、
首都モガディシュから60%の住人を追い出し、
ソマリア中南部を中心に、
生活基盤を破壊し、
国連やNGOの支援を妨害するなど、
ソマリアの人々の状況を、
この16年間で最悪のレベルにまで引き下げてしまっている。



さて、このソマリアで活動している
数少ない国際NPOの一つに、
国境なき医師団がある。

この団体は、フランス発祥なので、
欧米の白人たちが、
貧しい人々の国に医療援助をしているといった
イメージがあるかもしれないが、
実際はそうではない。

ソマリアで働く、
国境なき医師団の国際スタッフは60名ほどだが、
自分の国のために働いている現地スタッフは、
800人を超えている。


彼らは、このソマリアで、
毎年、1万人の入院患者と、
30万人の外来患者を診察している。


そのソマリアで働く国境なき医師団のスタッフと
地元の少年など5名が、
今月1月28日、爆弾事件により殺害された。


死亡した国境なき医師団のメンバーは、
これまで、スーダン、ダルフール地方やシエラレオネなど、
何度も国境なき医師団の活動に参加してきた、
ケニア人の外科医、ヴィクター・オクム医師、51歳。

フランス人の物資調達管理調整員で、
国境なき医師団では2度目の活動だった、
ダミアン・ルアール、27歳。

そして、ソマリア人運転手のビランの3名だ。



毎日、世界中の船が、たくさんの富を載せて、
ソマリアの沖を行き交う。

その海の向こうの土地では、、
外国から持ち込まれた武器や兵士たちに囲まれ、
医療も教育も福祉も、
何一つ国の保護のない中で、
人々が、毎日を必死に生き抜いている。


だが、世界の多くの人々の前には、
ソマリアは、
ハリウッドの戦争映画の舞台として、
そして、世界中の物資を運ぶ船が、
海賊に襲われる危険な場所としてしか登場しない。



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関連リンク
国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/
1971年にフランスで設立
世界約70ヵ国に年間約4700人以上の医師、看護師、助産師らを派遣して、
危機に瀕した人びとの救援活動を行っている。
1999年度のノーベル平和賞を受賞

ソマリア:MSFスタッフ3名が深刻な事件に巻き込まれ死亡
http://www.msf.or.jp/2008/01/29/5992/msf3.php
2007年10の最も報じられなかった人道的危機
http://www.msf.or.jp/special/Top10_2007/
ソマリア:戦火を逃れてもなお人道機器に直面する避難民
http://www.msf.or.jp/special/Top10_2007/crisis07.html


BBC
Aid workers die in Somali blast
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/7213058.stm

ニューヨークタイムズ
Somalia: Aid Workers Killed in Blast
http://www.nytimes.com/2008/01/29/world/africa/29briefs-somalia.html

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ソマリア関連
船が来た!
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=304478725&owner_id=5766188

夢の海外旅行
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=16878826&comm_id=1808806

「今まで、考えたこともありませんでした。」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=17725259&comm_id=1808806

コメント(8)

国際関係をメジャーとしている私のworld crisisのクラスで昨年、
ソマリアという国の話が数え切れないほど出てきました...。
ソマリアでもうひとつ知られているのが女性の割礼です。
せっかくなので紹介しておきます。

http://www.inv.co.jp/~tagawa/somalia/somalia.html

この国にアメリカが介入したがらないのは「ブラックホーク・ダウン」のトラウマがあるからでしょう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%82%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%81%AE%E6%88%A6%E9%97%98

ソマリアは今でも国家としての形になっていません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2

イラクのように石油が出るなら事情は変わっていたかもしれません。

一般人の犠牲者は今も出ているはずです。
昨年、wowow で女性の割礼に母親達が反対して立ち上がる様子を描いたセネガルの映画を放送していました。

私達の知らない、ニュースなどの報道で見るアフリカとはまた違った一面を知ることができる映画でした。そして、今さらながらある種のカルチャー・ショックも受けました。

『母たちの村』という作品です。もし機会があったら、見てみて下さい。




■外国人誘拐急増 緊張高まる ソマリア■

東アフリカ・ソマリア周辺で外国人を狙った誘拐事件が続発し、イギリスやフランス、スペイン、デンマークなど欧米5カ国の旅行者らが相次いで誘拐された。
ソマリアの海賊や国際テロ組織アルカイダ系とされるイスラム過激派組織アルシャバブの関与が疑われ、ケニアは「外国人保護」などを名目に、ソマリア南部に進軍。
反発したアルシャバブがケニア側で無差別テロを起こすなど両国間の緊張が高まっている。

外国人誘拐事件は、特にケニア東部のソマリア国境付近で多発している。
2011年9月11日には、東部ラムで英国人夫妻が襲撃され、夫の殺害後、妻はモーターボートで誘拐された。
10月1日にもラムのマンダ島沖で仏人女性が誘拐され、死亡した。ボートを使った手口などから、ソマリア沖や紅海、アデン湾で活動するソマリア海賊の犯行も疑われている。

ソマリア沖では現在、海賊対策のため欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)、独自派遣する日本や中国、ロシアなどの艦船20隻以上が展開している。

しかし、ソマリアの海賊は勢力を拡大しており、国際海事局の調査によると、2011年1〜9月に世界で起きた海賊行為は過去最悪の352件で、うち半数以上の199件がソマリア海賊によるものだった。

一方、隣国のケニアは、「外国人保護」や「アルシャバブ掃討」を理由にソマリアへと進軍した。
アルシャバブは誘拐事件への関与を否定し、逆にケニア軍に撤退を要求して、応じなければ攻撃すると通告した。
それに伴い、ケニアの首都ナイロビ市内で手投げ弾を使用したテロ事件2件が発生した。

さらに、ソマリア南部ジリブの国内避難民キャンプが空爆され、子供を含む50人以上が死傷し、ケニア軍による誤爆の疑いが浮上している。
ケニアの政治経済学者、ビロウ・ケロー氏は「ケニア側には、ソマリア南部キスマユ付近の油田探査や開発事業の進むラム島周辺の領海域を支配したい思惑もありそうだ。進軍は口実の疑いがある」と指摘している。


参照
毎日新聞 2011年11月13日
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/11/13/20111113ddm007030137000c.html
ソマリアの海賊については日本人の方が詳しいかも?
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=5160461&id=1952194

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