物語が作りたいんだ！！コミュの桃太郎貴種流浪譚

昔、昔、桃という国がありました。
その中に鬼と言う家来がおりまして、その鬼が謀反を起こして王様を殺して自分が王様になりました。
王様の家来で大臣だったおじいさんが王様の息子を連れて逃げました。
逃げたおじいさんは連れてきた王様の息子に桃太郎って名前をつけました。
おじいさんは桃の国の再興の為に、桃太郎が大きくなるまでひっそり隠れました。
おじいさんは桃太郎にいつも、国を再興するんだよ。お前は桃の国の正統な後継者なんだよ、と言い続けました。
そして桃太郎は成長すると仇打ちと桃の国の再興の為に旅に発ちました。
おじいさんは桃太郎が旅立つ前に、桃の王家の証の黍の紋章を渡すと、ある３人を仲間のするように言いました。
桃太郎はおじいさんの言いつけ通りにその３人を仲間にする事にしました。
まず最初は桃の王家に仕えていた、豪勇の名が高い犬山と言う人を仲間にする様におじいさんに言われておりましたので、犬山に会いに行きました。
犬山に会うと桃太郎はおじいさんの言われた通りに、犬山に黍の紋章を見せて共に桃の王家を再興しようと言いました。
すると犬山は感激して桃太郎の仲間になりました。
次に、このあたり一帯を仕切っている大盗賊の親分の猿神を仲間にする様におじいさんに言われておりましたので、猿神に会いに行きました。
猿神に会うと桃太郎はおじいさんの言われた通りに、鬼を倒して桃の国を再興したらお前を大貴族にしてやると言いました。
すると猿神は感激して桃太郎の仲間になりました。
次に鬼に迫害され人里離れた山奥に住んでいる、学者の雉月を仲間にするようにおじいさんに言われておりましたので、雉月に会いに行きました。
雉月に会うと桃太郎はおじいさんの言われた通りに、鬼を倒したらお前の様な学者が迫害されない世の中を作ると言いました。
すると雉月は感激して桃太郎の仲間になりました。
そして３人の協力を得た桃太郎は鬼を倒しました。
そして桃太郎は王様になって、桃の国を再興することが出来きました。おじいさんも昔と同じように大臣になりました。
それからすぐ、おじいさんは病の床に伏せました。
そして見舞いに来た桃太郎に言いました。「桃太郎、よくやったな。わしの言いつけを守って良くやってくれた。ご苦労だった。」
おじいさんは続けました「お前は桃の国の正統な後継者じゃないんだよ。鬼から隠れている中、捨て子だったお前を拾ったんだ。そのお前を育て、桃の国を再興させた。しかしそれは桃の国を愛していたわけでも、先代の王様の仇を討とうと思ったわけでもない。大臣だった時の富と権力、名声を取り戻したかっただけなんだ。しかし鬼が狙っている中、儂が動けばすぐに察知されて、潰されてしまう。だからお前を桃の国の後継者にしたてて、国を再興させようとした。つまりこれは一種の賭だった。儂が再び権力を手に入れる為のな。」
おじいさんは淡々と喋りました。
「さあ、桃太郎。これが真実だ、こうしてお前のお陰であの頃のようになった。これで死ねるのだから本望だ。さあ桃太郎、お前は自由だよ。」
そう言うとおじいさんは息を引き取りました。
真実を知った桃太郎は・・・