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ギリシア語原典で聖書を読むコミュのヨハネの手紙1 1:7–8

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 連日おじゃまして申し訳ありません。
 
 ノートに一人で学習しているよりも、途中で浮かんだ疑問を文にしたり、またそれに答えてくださると、ずっとギリシャ語が身になるように思います。トピックを書かせていただき、ありがとうございます。

 今日は7節と8節です。

ἐὰν δὲ ἐν τῶ φωτὶ περιπατῶμεν ὡς αὐτός ἐστιν ἐν τῶ φωτί,

もし私たちが光の中にいる彼のように光の中を歩むなら

κοινωνίαν ἔχομεν μετ᾽ἀλλήλων

私たちはお互いに交わりを持ち

καὶ τὸ αἷμα Ἰησοῦ τοῦ υἱοῦ αὐτοῦ καθαρίζει ἡμᾶς ἀπὸ πάσης ἀμαρτίας.

そして彼の息子イエスの血は全ての罪から私たちを清めます


ἐὰν εἴπωμεν ὅτι ἀμαρτίαν οὐκ ἔχομεν,

もし私たちが罪を持っていないと言うなら

ἑαυτοὺς πλανῶμεν καὶ ἡ ἀλήθεια οὐκ ἔστιν ἐν ἠμῖν.

私たちは自分自身を惑わしており、私たちの中に真理はありません


 再び条件法です。

 ἐὰν+περιπατῶμεν(接続法アオリスト)+ἔχομεν(現在直説法)なので、一般的な仮定をしていると思います。

 πάσης。πᾶςの女性形πᾶσαの単数属格。何かと思いました。

 8節も条件文で始まり、
 ἐὰν+εἴπωμεν(接続法アオリスト)+ἔχομεν(現在直説法)で、7節と文体を揃えているものと思います。

 ἑαυτοὺς。直訳では「彼ら自身を」
 ἡμᾶς αὐτούς「私たち自身を」という表現を使っていないのはこういう言い方が一般的だったのか、自分のことも対象として言う場合には三人称でとらえるのかもしれません。
 そういえば英語で「わたしは自分のことを考える」という場合、I think meとI think himならやはり後者になるのでしょうか。

コメント(7)

最後の部分ですが、

英語なら、I think of myself でしょう。

でも、新約ギリシャ語の ἡμᾶς αὐτούς に近い、I think of my own self と迂言的(periphrastic)な言い方も可能ですね。

新約ギリシャ語で、動詞が一人称複数であれば ἑαυτοὺςを「わたしたち自身を」の意味で使うのは、ἡμᾶς αὐτούςの省略した言い方なのかもしれませんね。
その辺が、古典ギリシャ語と違って、コイネーギリシャ語らしい特徴なのかもしれません。

http://concordance.biblos.com/eautous.htm
コイネーでは再帰代名詞は複数の場合、1人称も2人称も3人称と同じなのです。
「1人称も2人称も3人称と同じ」。。。

複数の人称では、「性・格」は区別するけど、人称は区別しないのが、コイネーギリシャ語という理解でよいのですね?

つまり、英語でいうと:

ourselves, yourselves, themselves という言い方が、コイネーギリシャ語では、いわば共通で、selves (ἑαυτοὺς )だけ;
でも単数の場合は、myself, yourself, himself/herhelf/itself の区別がある(emauton, seauton, heauton/heauten)

・・・みたいなイメージで。
>複数の人称では、「性・格」は区別するけど、人称は区別しないのが、コイネーギリシャ語という理解でよいのですね?

そうです。
因みに、1・2人称単数の場合、男女の区別があります(中性は無いですが、、、現代だったら必要かも笑)。
あと、主格は再帰代名詞には無いのです。
シノブさま 

手元にギリシャ語原文部の全体がなくても、このサイトで、特定の語句を検索できるので、シノブさんのおっしゃることが、実例で確認できるので、重宝です。
↓ ↓ ↓
http://concordance.biblos.com/eautous.htm


オリゾンさま

文法事項を、いま一度確認できるような話題を提供していただき、感謝です。
もし、よろしければ、オリゾンさんが手元にもって、参照しているテキストや、辞典や、文法書を教えていただけませんか?

わたしは、織田昭の聖書ギリシャ語小辞典や、Bauerのギリシャ語聖書および初期キリスト教文献のためのギリシャ語大辞典、Mounce のテキスト・文法書・統語論の参考書を使っています。

古典ギリシャ語と、コイネーギリシャ語の相違点を確認するのには、Liddell & Scott を基にしていると思われる、中国大陸で発行された古典ギリシャ語の辞典を参照しています。
 シノブさん。質問に明確に応えてくださってありがとうございます。

 再帰代名詞の複数に、1・2・3人称の区別が無いことがはっきりしてすっきりしました。


 HK.J.さん。いつも有益なコメントをありがとうございます。

 僕が使っている文法書は、田中利光 『新ギリシャ語入門』 大修館書店 です。

 辞書は、古川晴風 『ギリシャ語辞典』 大学書林 を使っています。

 辞書は神田の友愛書房で、たしか28000円くらいで買いました。

 中国語で説明してあるギリシャ語辞書を解読するなんて素晴らしいです。

 僕は説明が英語などで書かれてあると、探している言葉を見つけるまで一苦労ですし、見つけた後も説明がよく分からなくていらいらしてしまうので、多少高くても日本語の辞書を買いました。

 辞書さえあれば、中学校の時の英語の予習と変わらないです。

 どこかの善意の出版社が、ギリシャ語/日本語辞典を安く販売してくれたら、ギリシャ語原典で聖書を読む人が増えて、このコミュニティの参加人数も増えると思います!
★ 聖書をギリシャ語原典で読もうと思われるならば、織田昭の小辞典は、優れものですよ。

http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E7%B4%84%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%AA%9E%E5%B0%8F%E8%BE%9E%E5%85%B8-%E7%B9%94%E7%94%B0-%E6%98%AD/dp/4764240262

古典ギリシャ語用の辞典で、聖書を読解するのは骨が折れますし、語義の理解を誤る(時代錯誤な意味で理解してしまう)可能性があると思います。

織田昭の辞典は、コンパクトなだけに、とても使いやすいです。
用例も要所要所に書かれていますし、語義の分類がわかりやすいです。
類義語の使い分けのミニエッセイもところどころにあって、読み物としても面白いです。

★ さらに、コンパクトなものとしては、聖書協会世界連合 United Bible Societies が出版しているギリシャ語・英語辞典が、手軽です。わたしが数十年前に初めて入手した聖書ギリシャ語の辞典が、これでした。いまでも、日本聖書協会から入手できると思います。
こちらは用例などはなく、たまに単語の使用箇所の章節が書かれているだけで、殆んどボキャブラリー・リストに近い辞典です。

http://www.ubs-translations.org/cat/biblical_texts/greek_scriptures_and_reference/greek_nt_reference/


アメリカ聖書協会から、ギリシャ語聖書原文のNestle-Aland 27the edition (NA27) と合本になったものも出ているようです。

http://www.bibles.com/products/ABS_NEW/112859.aspx

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