ギリシア語原典で聖書を読むコミュのへブル9:２７の「さばき」について

「人間には、ただ一度死ぬことと、そののち裁きを受けることが定まっている～」（へブル９:２７）とあります。そのあとの記述から、この「さばき」は、「最後の審判」のことを言っていることが明らかと私は考えております。
ところが、中川健一氏は、「この『さばき』の原語には定冠詞がついていない。定冠詞がついていないことは重要である」という理由をつけて、「ここでいう『さばき』とは死の直後の『さばき』であり、未信者だった人は死の直後にさばきをうけてすべて永遠にルカ16:19～31に登場する金持ちと同じようになる。永遠に地獄の火で焼かれて苦しむ」と主張しています。
原語では、ここの「さばき」には本当に定冠詞はついていないのでしょうか？
また、この箇所の「さばき」は、本当に「死の直後にさばきがある」とするものであり、「最後の審判のことを言っているのではない」ということなのでしょうか？

コメント(6)

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[1] mixiユーザー 12月30日 10:00

https://www.blueletterbible.org/kjv/heb/9/1/t_conc_1142027

9:27 καὶ καθ᾽ ὅσον ἀπόκειται τοῖς ἀνθρώποις ἅπαξ ἀποθανεῖν μετὰ δὲ τοῦτο κρίσις
最後のκρίσις(krisis)　クリシス　が言語ですね。
1. 分離、引離し、分離、裁判。
2.選択。
3. 判断。
最後の審判は一般的ではないですね。
最後の審判を強調する解釈になると思います。英訳だと古いKJVが代表

[2] mixiユーザー 12月30日 10:05

その場合、最後の審判を強調する教派は死んだ後、眠りにつき、最後の審判を受けることになってますので、早すぎませんか?

私の最近の通った教会では、こうした箇所は読まれず、最後の審判は信条を読むときだけです。

[3] mixiユーザー 12月30日 14:40

>>[2]
さっそくのご連絡ありがとうございます。

私は日本語訳しか読んでおりませんが、ﾍﾌﾞﾗｲ 9:27 と 9:28 を読み比べると、「人間にはただ一度死ぬこと」と「キリストも～一度身をささげられた」が対応していて、「その後さばきを受けること」と「身を捧げられた後、二度目には、～現れてくださる」が対応していることがわかります。なので、ここでいう「さばき」とは、キリストが二度目に現れるときのこと、つまり、「最後の審判」のことを述べていると考えております。使徒信条、ﾏﾀｲ 25:31～ 46、ﾃｻⅡ1:8～ 9、黙 20:11～ 15 にも書かれてありますとおり、新天新地か火の池かの裁きは、最後の審判で行われます。ﾍﾌﾞﾗｲ 9:27 の裁きを、死後すぐに裁きがあるとしてしまうことは、前後の文脈からは考えられないように思うのですが…

[4] mixiユーザー 12月30日 16:38

>>[3]
KJVの解釈ですね。その見方は保守派、福音派ではあると思います。
#
再度になりますが、私の最近通った教会では審判に関係する箇所は礼拝では取り上げられません。大学や祈祷会でこうした箇所は緊張感を持った信仰を持てということと解釈されます。　
「神の到来」（モルトマン、新教）など参考。

[5] mixiユーザー 12月31日 06:58

>>[4]
ご返答ありがとうございます。
KJVとは、どういうものでしょうか？

[6] mixiユーザー 12月31日 07:00

それにしても、コイネーギリシャ語で読むことは、かなり骨の折れる作業のように思えます。
この言語は、習得するのはかなり大変なのではないでしょうか？

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