2024/04/14〜2024/04/20までの日曜日〜水曜日の週前半の日記です。
■2024/04/14/日
『アイアン・クロー』――。
次男をのぞき６人兄弟すべてが自殺や病死してしまったプロレス一家エリック一族の物語。Ａ24配給作品。有名なプロレス一族に生を受けた呪い、偉大かつ家庭で強権を握る父親と信仰に厚い母親へ翻弄され、兄弟全員が悲劇へすすむ。
当時のアメリカン・プロレスの歴史とレスラーを肉体改造したエフロンを筆頭に再現する映像は迫力があって好感。物語自体は“悲劇”というほかないが、最後に主人公ケビンを救い出す方法がズルくて余韻は深い。いい映画。
『響け！ユーフォニアム３』 第二回 「さんかくシンコペーション」
http://www.anime-eupho.com/
丸裸にしておきました。全国金賞ゴールドをめざし活動を開始した久美子たちは、強豪・清良女子から転入してきた黒江真由と出会う。黒江は自身の入部で吹奏楽部のバランスが崩壊しないか気にしつつ、それでもだが吹奏楽部への入部を希望する。結局、本作は音楽の技術うんぬんより、部活（と同時に学校生活）なる非常に狭いコミュニティで発生する人間関係と感情が物語に上げ下げを作る。
釜屋姉妹の擦れ違いはこの代表。３期もこれは同様で、まず転校してきた黒江が爆弾であることは間違いがない。彼女は実際ユーフォが上手いし、自身が上手い事を自覚している。性質が悪い。今回のステップは久美子たちがコンクールの課題曲を決定する部分だが、久美子と高坂の望む課題曲がぴたりと一致。光が差し込み、音楽、世界、キャラクターの感情のすべてをまとめて美術で演出する方法は大変よかった。
『時光代理人 -LINK CLICK- �供� #01 「墜落」
https://link-click.jp/
国内では21年に第１期の日本語吹替版を放送。海外では23年に第２期を動画共有サービス「bilibili／BiliBili」で配信した作品。本作は第２期の日本語吹替版。撮影した写真が映す人物へ自身の意識を投影し過去へ移動する能力を持つ程小時と陸光の２人。様々な問題を解決してきた２人は、１期の最後で他人に憑依して殺人を繰り返す存在に遭遇。ヒロイン・喬苓に、その存在が憑依する。
２期は１期の直後――喬苓が陸光を刺す絶体絶命の状況からスタート。前回協力して超常の存在を把握。２人に力を貸す刑事・肖力と徐姗姗が陸光の死を偽装する展開から始まる。だが、肖力の前で姗姗が死に物語のアクセルを踏む。制作はStudio Lan／瀾映画。監督は李豪凌（リー・ハオリン）。１期と違い能力者 vs 能力者の構図が大きい話を追う筋書になりそうだ。基本は配信で視聴。とってはおきます。
■2024/04/15/月
母親の通院の都合で２日会社を欠勤する下の子が「有休を申請したほうがいいですか？」と相談してきたけど、この場合は病欠あつかいにしても６割（おそらく今回の場合は就業規則で８割）が受け取れる。
だったら有休は自身のために使用して病欠にしたほうがいいよな。かんがえるのは本人次第だが。というか規則を専用ウェブページで公開していることをもっと周知したほうがいいし、規則の検索精度向上を今度議題にしよう。
『終末トレインどこへいく？』 第３話 「ショートでハッピーイージーに」
https://shumatsu-train.com/
きのこのやま〜の〜。吾野の隣駅である東吾野に到着した静留たち。彼女ら４人を歓待したのは頭部にきのこを生やす／生えた住人たちであった。奇妙な状況に晶が警戒するなか、以外の３人はきのこまみれの歓待を満喫する。頭部のきのこに住人が意識を乗っ取られるホラー風味。でも、寄生された住人の命を奪う展開といったシリアスは用意せず。あくまでコメディにまとめるところを作風とすべきか？
物語全体の構成としては順当。今後の妥当な展開はキャラクター各人の掘り下げ。今回はスポットを晶に当て、次回以降、撫子、玲実が中心の物語を用意するはず。またバグった世界において、各駅で特色ある様々な物事に遭遇していく構成も大抵のヒトが予想したとおりだろう。しいていえば今回のきのこの話も「終末世界をどう生きるか」のひとつのメッセージなんですが、見せ方の印象は薄く弱い。
■2024/04/16/火
昼食の時間に下の子や新人の子とリモートで雑談していたけど「基本的にテレビの放送は配信で見る」「そもそも生涯においてテレビという受像機で録画をしたことがない」。こりゃあ録画機器もメディアも衰退する。配信本当に便利だし。
■2024/04/17/水
通勤電車の扉に「ガリガリ君」のシール型広告が貼られるとそろそろ夏も近い。
『怪異と乙女と神隠し』 第２怪 「校舎とよだれと団地妻」
https://totokami.com/
28歳団地妻。若作りして女子校に潜入して便所飯を食う。化野がヒトではない怪異と知り、真実のオカルトの世界に足を踏み入れた菫子。彼女は作家としてのアイデアを得る目的で、化野の行う怪異収集に協力する。兄・蓮の目的は怪異を集め妹・乙を元の世界に返す切符を得る事。その乙の通う名門女子高校では不登校児が続発していた。今回は乙の周辺のクラスメイトと教師・畦目（うちの）真奈美の紹介。
平田篤胤の「仙境異聞」なんかを引用してくるにあたり、この作品に登場する怪異は完全に創作ではなく、実在的ベースなんだろうな。いずれにしろ、涎を吐き出し高熱を出す怪異の中心は教師の畦目。その正体がしめされるのは来週以降。今回の話の目的は、メインキャラクターの乙の紹介が第一。言い方はよくないが、彼女と彼女の周囲は典型的でオタクっぽい癖が強く誇張したキャラクターの集合。記号的である。
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