<ストーリー>
砂漠の中にある小さな小さな、街と言うよりは共同体のようなコミューンで暮らす仲の良い夫婦であるアリスとジャック。ジャックが仲間と共に車で砂漠の中に出勤していくが・・・
<コメント>
主演は今をときめくフローレンス・ピューで、監督がオリビア・ワイルド。この監督さんは実は『ドクター・ハウス』などにもレギュラー出演していた女優さんで、本作ではけっこう重要な役として出演もしている。
サスペンスともホラーともつかない感じの現象が次々と起こってくるのだけれども、むしろ主人公の名前が「アリス」というのが象徴しているように、「異様な世界観に徐々にむしばまれていく」感が全編を覆っている。
冒頭から異様な左右対称の構図、異様な色彩感覚などが画面に満ち溢れていて、特に後者では「人工物の色しか出てこない」ところも物語を構成する一つとなっている。
物語としてはそんな異様な世界に疑問を持ち始めた主人公が謎を解き明かそうとするというのと平行して描かれる。
で、結局どんなジャンルかというともうはっきり言ってSFです。「そうだろうな」というシーンは随所にあり、途中でネタバレというか「何が起こっているのか」説明するシーンがきちんとあって、そのあとは主人公の反逆が描かれる。
かなりヒステリックな映画でさすが女性監督ならではという雰囲気であるけれども、繰り返し描かれるバーレスクのシーンがやはり「どうせ男性なんてそういう目でしか見ていないんだろう」というメッセージのような気がして美しいのだけれども、気持ちが悪い。
なぜか、クリス・パインが重要な役で出ている。
Don't Worry Darling [4K Ultra HD + Blu-Ray]
https://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=411965&id=5699096
ログインしてコメントを確認・投稿する