切手と感謝

　今日は、「記念切手記念日」ということです。
「記念」という漢字が2回出てくるためか、思わず2度見してしまうような日ですが、1894(明治27)年の今日、日本初の記念切手が発行されたことに因みます。
　その切手は、明治天皇・皇后両陛下のご成婚25周年を記念して、菊の紋章に雌雄の鶴2羽が描かれたデザインで発行されたもので、紅色で内地用の2銭と青色で外地用の5銭の2種類だったということです（写真左）。

　記念切手というと、このところ、ある記念切手の到着を楽しみにしています。オオタニさんのホームラン王獲得記念のフレーム切手のセットです。昨年、クリスマスにオランダの友人に送る切手※を東京中央郵便局に買いに行ったところ、このセットの購入を募集していたので申し込んでおいたのがそろそろ届く予定なのです。
https://www.youtube.com/watch?v=l1Y9UPvwaeI（6:47辺りから）

　なんだか記念切手のセットというより、記念絵葉書（ポストカード）のセットみたいな感じもしますが、羽生結弦くんのシーズン3冠記念切手セットより画像の鮮明度などは優れているようです。

　それはさておき、私が切手収集を始めた当時の記念切手といえば、なんといっても1970年の大阪万国博の記念切手でした。開催自体が危ぶまれている2025年の大阪万国博の現状（正直、止めてしまえと私も思ってます）からはとても考えられないことですが、1970年の大阪万国博のときには、日本だけでなく、世界の国々には独自に記念切手を発行した所もあって、一つのジャンルを形成していたとさえ言える状況でした。
　そのことを裏付けるようなこんな動画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=2VNS4HlgwRQ&t=175s

　大阪万国博（EXPO‘70）の記念切手だけで切手帳ほぼ1冊分が占められているわけですから、これはものすごいことです（もっとも、この動画には出てきませんが、この他に日本からは写真中のようなものも発行されてました）。この中の何枚かについては、切手収集仲間の友人が収集していたのを見たことがありますし、私自身が持っていたものもあります。
　私の場合は、父方の祖母のおかげが大きかったです。上の動画の最初に出てくる小型シートは祖母からもらいましたし、2:37辺りに出てくるリベリアの切手6枚は神戸のデパート（大丸？）で買ってもらった記憶があります。その中の三波春夫のは、おそらく日本人が外国の切手に登場したごく初期（ひょっとしたら最初？）の例ではないかと思います。
　ちなみに、今日は語呂合わせでサンキューの日、感謝の日でもあるらしいですが、祖母にはあらためて感謝、感謝です。

　今日では、メール等の利用に圧されて、日に日に使う機会が減っている切手ですが、個人的には、切手に助けられたことはかなり多かったと思います。
　とりわけ、外国切手の場合は、切手を通して、そんな名前の国があったのかと初めて知った国も珍しくありませんでしたし（例えばブータンとかトンガとか）、知っている国でも、例えばポーランドならPolska、フィンランドならSuomi、スウェーデンならSverige、というように必ずしも日本語での国名（「日本郵便」に相当する表記）と一致しないものも多く、勉強になりました。
　それだけでなく、デザイン、色彩等が美しい日本の切手は外国人の人気が高く、これは上述のオランダ人の友人の場合のように、私の交友関係の拡大・維持に役立ちました。
　切手収集は日本では子供の趣味の域を出ない一時的ブームに終わってしまっている感がありますが、海外ではphilatelyという特別の英単語があるくらいで、大人の趣味となり得る趣味として認知されているようです。実際、切手収集でも有名だったフランクリン・ルーズベルト大統領は上掲写真右のように、しばしば切手収集を楽しむ姿が切手になっていたりします。そのためもあってか、父母があちこちで私が切手収集していることを吹聴すると、とくに在米中は話を聞いた人々が積極的に協力してくれました（1年ほど前の日記で触れた父のムショ仲間のDさん（https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1984870171&owner_id=22841595）からもイタリア切手をいただきました）。
　再びあらためて、皆さんに感謝、感謝です。


※参考：https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1352484866&owner_id=22841595