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2023年11月26日12:58
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尾鷲・熊野本宮紀行６ 土井竹林
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10月７日土曜日は、尾鷲神社に参拝後、県道778号線を西進してから国道42号線を南下して土井竹林を訪れました。
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この竹林は、尾鷲の大山林地主だった土井家の７世八郎兵衛が、宝暦元(1751)年に薩摩から孟宗竹を移植した物で、面積は約4000�屬△蠅泙后Ｃ罎砲歪招�30cmもある竹が育っており、竹を輪切りにした飯櫃(ﾒｼﾋﾞﾂ)が作られた事もあったそうです。
入口が判らなかったので外郭の写真しか撮れませんでした。ひょっとすると閉鎖されたのかもしれません。
続いて、東方へ向かってJR紀勢本線の線路を越えると尾鷲市役所です。
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市役所から北へ向かうと尾鷲市立中央公民館があります。
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ここには近世史料として貴重な文書が多数保管されています。
紙本墨書尾鷲組大庄屋文書(ｼﾎﾝﾎﾞｸｼｮｵﾜｾｸﾞﾐｵｵｼﾞｮｳﾔﾓﾝｼﾞｮ)〔三重県指定文化財〕です。尾鷲組の歴代大庄屋の管内である南浦・林浦・中井浦・堀北浦・天満浦・水地浦・野地村・矢浜村・向井村・大曽根村・行野浦・九木浦・早田浦・須賀利浦の14ヶ村に関する事を記録した公式文書で、宝永４(1707)年10月４日の大津波のため大庄屋役所も流失したので、この津波以前の文書は特殊な物を除いては残っていませんが、その後の文書は宝永５(1708)年以来明治３(1870)年まで28代の大庄屋が文書を引き継ぎ丹念に土蔵の中に保存して来ました。林業関係を除いて殆ど全分野に亙って完全に保存されており、現在では製本された1684冊があります。
明和７(1770)年１月に紀州藩が鰐(ﾜﾆ)の探索を命じた文書もあります。鮫の事を「わに」と呼ぶ地域もありますが、ここには「形はイモリに似て腹は蛇腹、四本足で爪がある」と記されているため、クロコダイルの事なのが明らかです。東南アジアの汽水域に棲む入江鰐(ｲﾘｴﾜﾆ；Crocodylus porosus)は黒潮に乗って日本沿岸まで北上して来る事が稀にあるのです。
須賀利浦方文書(ｽｶﾞﾘｳﾗｶﾀﾓﾝｼﾞｮ)〔三重県指定文化財〕です。嘉永６(1853)年に建築された須賀利町の地下蔵倉に保存されていた区有の江戸時代末期の浦方(漁村)文書で、尾鷲組須賀利浦歴代庄屋の公式記録と、明治初年の戸長役場の記録、それに鰤大敷組合などの記録を収めた物であり、現在では製本された568冊があります。最も古い物は、延宝６(1678)年の難船文書ですが、宝永４(1707)年の大津波で須賀利浦は半数の家屋が流失しているため、宝永前後の文書は残っていません。最も多いのは海上輸送関係文書であり、須賀利が海上交通の要所で、風待ち港でもあったため、入港する船の所属・大きさ・乗務員・積載貨物の種類等を記し、江戸時代の海運の実態が窺えます。また、漁村の村落構造と漁業の方法及び漁獲物の配分方法を示す文書や、紀州藩が課した税に関する文書等の貴重な史料が含まれています。
次に、中央公民館から尾鷲駅へ戻ってタクシーで熊野古道センターへ向かいました。料金は1550円でした。この一帯は「尾鷲ヒノキの郷」と称しています。
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この付近は高台になっているので、尾鷲湾の眺望が見事です。
尾鷲港です。
対岸は天満浦になります。
《続く》
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この竹林は、尾鷲の大山林地主だった土井家の７世八郎兵衛が、宝暦元(1751)年に薩摩から孟宗竹を移植した物で、面積は約4000�屬△蠅泙后Ｃ罎砲歪招�30cmもある竹が育っており、竹を輪切りにした飯櫃(ﾒｼﾋﾞﾂ)が作られた事もあったそうです。
入口が判らなかったので外郭の写真しか撮れませんでした。ひょっとすると閉鎖されたのかもしれません。
続いて、東方へ向かってJR紀勢本線の線路を越えると尾鷲市役所です。
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市役所から北へ向かうと尾鷲市立中央公民館があります。
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ここには近世史料として貴重な文書が多数保管されています。
紙本墨書尾鷲組大庄屋文書(ｼﾎﾝﾎﾞｸｼｮｵﾜｾｸﾞﾐｵｵｼﾞｮｳﾔﾓﾝｼﾞｮ)〔三重県指定文化財〕です。尾鷲組の歴代大庄屋の管内である南浦・林浦・中井浦・堀北浦・天満浦・水地浦・野地村・矢浜村・向井村・大曽根村・行野浦・九木浦・早田浦・須賀利浦の14ヶ村に関する事を記録した公式文書で、宝永４(1707)年10月４日の大津波のため大庄屋役所も流失したので、この津波以前の文書は特殊な物を除いては残っていませんが、その後の文書は宝永５(1708)年以来明治３(1870)年まで28代の大庄屋が文書を引き継ぎ丹念に土蔵の中に保存して来ました。林業関係を除いて殆ど全分野に亙って完全に保存されており、現在では製本された1684冊があります。
明和７(1770)年１月に紀州藩が鰐(ﾜﾆ)の探索を命じた文書もあります。鮫の事を「わに」と呼ぶ地域もありますが、ここには「形はイモリに似て腹は蛇腹、四本足で爪がある」と記されているため、クロコダイルの事なのが明らかです。東南アジアの汽水域に棲む入江鰐(ｲﾘｴﾜﾆ；Crocodylus porosus)は黒潮に乗って日本沿岸まで北上して来る事が稀にあるのです。
須賀利浦方文書(ｽｶﾞﾘｳﾗｶﾀﾓﾝｼﾞｮ)〔三重県指定文化財〕です。嘉永６(1853)年に建築された須賀利町の地下蔵倉に保存されていた区有の江戸時代末期の浦方(漁村)文書で、尾鷲組須賀利浦歴代庄屋の公式記録と、明治初年の戸長役場の記録、それに鰤大敷組合などの記録を収めた物であり、現在では製本された568冊があります。最も古い物は、延宝６(1678)年の難船文書ですが、宝永４(1707)年の大津波で須賀利浦は半数の家屋が流失しているため、宝永前後の文書は残っていません。最も多いのは海上輸送関係文書であり、須賀利が海上交通の要所で、風待ち港でもあったため、入港する船の所属・大きさ・乗務員・積載貨物の種類等を記し、江戸時代の海運の実態が窺えます。また、漁村の村落構造と漁業の方法及び漁獲物の配分方法を示す文書や、紀州藩が課した税に関する文書等の貴重な史料が含まれています。
次に、中央公民館から尾鷲駅へ戻ってタクシーで熊野古道センターへ向かいました。料金は1550円でした。この一帯は「尾鷲ヒノキの郷」と称しています。
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この付近は高台になっているので、尾鷲湾の眺望が見事です。
尾鷲港です。
対岸は天満浦になります。
《続く》
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