こんばんは、月影TAKAです。
今回は「ミニ四駆 リトライ10」になります。
最近は神戸三宮に新しくできたタムタム神戸三宮店に出没しています。
で、今回のお題目は「マスダンパーの効果」「第2次ブームと第3次ブームのミニ四駆コースの違い」「シャーシの設計の違い」になります。
では、まずは「マスダンパーの効果」について。
これは2015年末〜2016年初頭のミニ四駆に復帰した頃から語っていることの復習になります。
そもそも「マスダンパーとは何ぞや?」と言われて正確に説明できるかと言えばザックリいうと「マシンがスロープでジャンプします⇒マスダンパーがついていないとタイヤの硬さだけで耐えてマシンが凄くたわみます⇒ジャンプ後のコースアウトの原因や再加速に悪影響を与えます⇒なので、第3次ブーム立体スロープのあるコースではマスダンパーを装着しましょう」というのが世間一般のマスダンパーの効果とされています。
マスダンパーはマシンが受けるであろう強い衝撃を長ネジに通した真鍮の重りに譲渡して一時的に肩代わりしてもらうダンパーキットになります。
勿論「マシンが受ける衝撃」というのが無くなるわけではありません。
ただし、「ジャンプ後に姿勢の悪い状態で衝撃を受ける」のと「後で重りが落ちてきてマシンに当たって衝撃を受ける」としたら後者の方がダメージが少ないという法則が発生します。
マスダンパーとはそういう装備であり、マスダンパーの重量と長ネジ上を飛ぶ距離でかかる衝撃度合いが分かるくらいの装備となります。
ただし、このマスダンパー。タミヤが説明している以上に3つほどマシンが走行中に受けられる恩恵がスロープジャンプ意外に存在します。
それが以下の通り。
・重いマスダンパーをマシンの低い位置に配置することで、マシンの低重心化を果たしている（要はマシンの安定性とコーナリング中の運動性能が向上する）。
・マスダンパーの配置を変化させることでマシンのジャンプの跳び方やコーナリング性能が変化する（後ろ側を重たくするとマシンが勢いよくジャンプしない。マスダンパーをセンター（中心）付近に配置することでコーナリングの遠心力を加算するのでコーナリングスピードが向上する）
・JCJCや公式大会のコースの段差継ぎ目に対してマスダンパーが機能して、マシンの浮き上がりを抑える（トラクションがかかりやすくなる）。
の３つになります。
特に大径タイヤのマシンはモーターや電池の配置が高くなりがちでそのことが原因となり、第2次ブーム時代はコースアウトしやすい問題がありました。
それに対してＦＲＰプレートなどで取付部分を作成し、低い位置にマスダンパーを配置することでマシンの重心を下側に戻す効果を発揮させることができます。
このことにより、大径タイヤのマシンでも高い安定性を発揮して高速で走り回れるようになりました。
第3次ブームの立体コースのミニ四駆を楽しむ場合はまずはマスダンパーやマスダンパーに近い効果を持つ「提灯・東北・ヒクオ」等の改造を勉強した方がいいかもしれません。
それ以前に、アンダーガードやブレーキプレートの効果を知っておくのも悪くはありません。
それらのパーツの総合成果が結果的に立体コースのミニ四駆を速く走らせていると考えます。
次に「第2次ブームと第3次ブームのミニ四駆コースの違い」ですが、これは前の日記でも語ったように「ジャンプの有無でコース特性が変化する」という内容ですね。
第2次ブーム時代で求められていたのは「マシンの制動力」であり、ジャンプをしないミニ四駆はよほど弱いモーターを使わない限り速く走ることができます。
地面に接している時間が長いため、その分トラクションを稼いでほぼ途切れないトラクションをＪＣＪＣなら3周の間で発揮します。
その間にオーバースピードになりがちで、なんてことないコーナーやレーンチェンジで軽いマシンが大きく弾かれてコースアウトするのが第2次ブームのミニ四駆コースとなります。
そのため、マシンに求められていたのはとにかく「安定して走れて最短距離をできるだけスピードを落とさずに走る」事とされていました。
逆に言えば「マシンが抑えきれないスピードが出るならあえて4.2:1スピードギヤを旧型のゼロシャーシなどのミニ四駆からとってきてスーパー1シャーシに採用する」なんてことも普通にやっていました。
そこから、「マシンが最短距離を走れるならローラー幅も前後で違う改造が当たり前」という流れもありましたね。
基本的に前後のローラーの最大幅が同じ場合はマシンは綺麗にローラーを当てて中心を走ろうとします（最大幅誤差から多少はコース壁に寄るようになりますが、安定力を高めるためにあえてそういう改造をする場合もありました）。
で、前のローラー幅が広く、後ろのローラー幅が狭い場合はコーナリング中に速い段階でローラーがコース壁から離れて次のコーナーの方向にマシンが向きやすくなるため、結果的にマシンのコーナリング性能が向上するという法則がありました。
第3次ブームのリアスライドダンパーはこの効果を狙った改造となりますが、第3次ブームの立体スロープ主流の時代ではマシンが斜めにジャンプする原因とされるため、コースレイアウト次第では賛否が出る改造とされています。
また、元々オーバースピードになりやすい走りの特性が第2次ブームのコースに存在するなら当然ながらゴムリングローラーにも効果があります。
ゴムリングローラーは抵抗力が強く最短で速度を稼がないといけない第3次ブームの時代なら嫌煙されがちなパーツになりますが、昔の時代だとオーバースピードを優れた制動力でクリアさせるパーツと解釈されていました。
逆に言えば、今の時代でこそ微妙とされる13mmベアリングローラーも第2次ブームの時代では「コーナリングスピードを向上させるコースパーツ」と解釈されていました（現在、その解釈は13mmアルミベアリングローラーに移っています）。
おそらく、第3次ブーム基準のローラー改造でスタビヘッドを使わずにマスダンパーやブレーキ無しで第2次ブーム時代のコースをイメージしたレイアウトを走らせたら簡単にコースアウトすると思います。
故に「第2次ブーム時代のコースと第3次ブーム時代のコースは根本的に求められる性能が異なり同列には置けない」という言い分があると思います（ＴＭＦＬの漫画内容が一部間違っているのはこの説明が無いためです）。
第2次ブーム基準のＪＣＪＣコース（バンクはあるけど、立体スロープの無いコース）であればスライドダンパーもアルミ可変ダウンスラストローラーも価値を復活させます。
それこそ、レストンスポンジタイヤも価値を取り戻すでしょう。
ただし、レブチューンモーターはアトミックチューンモーターという優等生がいるため、価値は微妙とされます。
最後の「シャーシの設計の違い」は見たまんまですが、例で言えば「Ｓ�競轡磧璽靴硲孱撻轡磧璽靴琉磴ぁ廚砲覆蠅泙后�
Ｓ�兇�VZ…一見すると「シャーシの特性はほとんど同じで見た感じの差がよくわからない」というくらいそっくりなシャーシ（まあ、大本がスーパー1シャーシであり、ＶＺシャーシはスーパー1の構造をタイプ2シャーシ基準で作り直したＶＳシャーシの第3次ブーム仕様とも言われています）です。
第2次ブーム時代のスーパー1シャーシ風の機能とデザインを模したタイプ2シャーシの駆動構造を採用したのが「Ｓ�競轡磧璽掘廚如�第3次ブームのガチ勢というズル駆動改造勢の言い分を全て鵜呑みにしてカウンターギヤがガタガタ揺れないように敷板でホールドした「カウンターギヤ固定」の構造を採用したＶＳシャーシもどきが「ＶＺシャーシ」とされています。
なお、Ｓ�競轡磧璽靴諒�は「カウンターギヤが簡単に左右に動く（基本的にガタガタではないがある程度余裕がある）」機構を採用したのが最大の違いであり、それ故に「Ｓ�兇詫ヅ�生、ＶＺは劣等生」のレッテルを張られている場合もあります。
当然ながら、この風潮はFM-Aシャーシにまで響いており「カウンターギヤ固定」をしているシャーシの大半は「劣等生」と解釈されることが多いです。
その最たる点は「ＶＺは紫8Tピニオンを採用できるという記載があるが、大半の場合紫8Tピニオンの歯を叩き割ってくる」のが一般常識とされます。
そう、ガチ勢が嘆く「トルク抜け」と言われる駆動系のギヤの歯を叩き割る現象をそのまま継承したのがＶＺシャーシと言われています。
また、FM-Aシャーシの場合はこの問題をあまり誘発しませんが、酷い場合は「ホイールを簡単に脱輪してくる」という物があります。
ようは「力が逃げないからチューンモーターでも簡単にホイールの取付軸に力をかけて外してしまう」という駆動方式前後で7:3のFM系シャーシのお約束をカウンターギヤ固定でやらかしている状態ですね。
で、「VZシャーシで8Tピニオンを割らない方法」は簡単です。
ようはARシャーシやFM-Aシャーシで推奨とされている「カーボン8Tピニオン」や「真鍮ピニオン」をモーターに採用してしまえば、8Tピニオンの高度がカウンターギヤや走行中の衝撃力に硬度で勝る為、早々歯を割らなくなります。
ある意味「カーボン8Ｔピニオンしか使えないようにＶＺシャーシに記載しろ」と言いたいくらいの駆動系の悪さを感じます。
そして、FM-Aシャーシの脱輪を防ぐ方法も存在します。
それが「大径バレルタイヤのホイールやライキリホイールを採用する」という元々のホイール設計でシャフトを取り付ける穴がきつめにデザインされているホイールを採用することですね。
特にライキリホイールの取付保持力はかなり高く、故にライキリホイールの評価は相当高いです。
それと、FM-AとVZ両方に言えることですが、採用するモーターは「チューンモーター推奨」ですね。
これが一番トラブルが少ないです。
まあ、無茶しても「ライトダッシュまで」が妥当ですね。
それだけ「カウンターギヤ固定の効果」というのは酷い物で、衝撃力が強くなりマシンに衝撃が貫通すると駆動系の動作不良や構成部品の脱輪や欠損に繋がってくるので、衝撃逃し効果やそもそものシャーシ強度を優先したＳ�供�AR・MAのデザインの優秀さが光る点ですね。
しかし、それでもFM-AやVZも問題点を抑えてチューンモーター基準で走らせればそれなりに楽しいので、自分陣営のマシンにもこれらのシャーシを採用したマシンはいます。
今日はこんな感じです。
ログインしてコメントを確認・投稿する