本当の生活必需品

ちょっとコロナ騒ぎの買い占めについてＳＮＳで触れたら、「いまの政権が信用できないから仕方がない」という人が複数いてちょっとびっくりしてしまった。日用品の買い占めは日本だけでなくイギリスなどでも問題になっており、そういう行為をする人に新しい造語まで流布しているようだ。でも、テレビでマイクを向けられた人は「みんなが買うから不安で買ってしまう」と本音を吐露する。

私らは東日本大震災も体験しているから、品不足の恐怖は充分にわかっている。あのときにいちばん恐れたのは写真のガソリン不足だが、それだって解消するのに２０日とかかっていない。反省も含めて本当のことを書けば、私も手に入る灯油の確保、カップ麺など保存性の高い食料品、アルコール類を１度だけ買い貯めた。結局、それはほとんど役に立たなかったが、買い占めで心に余裕を持たせたいという心理はわかる。

でも、本当のところはどうなのだろう。例えば、今回も発生したトイレットペーパーとティッシュの品不足。もしなくなったとしても水を利用する手もあるし、昔のように新聞紙やチラシを一時的に代用する手だってある。田舎暮らしでマスクの出番はほとんどないが、洗えば使い回しできる布製のマスクだって作れないわけではない。前にも書いたが、食料は備蓄の米と味噌と畑の菜っ葉があれば何とかなる。ただし、私らが考えている以上に長期戦にはなりそうなので、冷静に生活防衛は考えておいた方がよさそうだ。