映画「初恋」

ヤクザの仁義を無視して、自分の組の覚せい剤を横流ししようと画策するヤクザの計画がにっちもさっちもなく崩れていき、ヤクザ、中国マフィア、警察の三つ巴の波乱に巻き込まれた余命わずかな主人公とヒロインのお話。

これが痛快に面白く、出てくる役者が全部鬼のような形相で乱暴な言葉の数々。
まさに熱演って感じとストーリーのスピード感も最高。
特に、直情的でヤクザ顔負けの凶暴性を持った元半グレの彼女を演じたベッキーがかっこいい。
バールを持ったたたずまいは、この映画の上映前の予告であった ハーレイ・クインのようにカッコ良かった。
毛糸のパンツは頂けない。ここも ハーレイ・クインを真似てお尻の肉がはみ出すぐらいのピチピチのホットパンツを穿いてほしかった。

Vシネや東映ヤクザ映画の香りがする作品でテンポもよく面白かったです・

勝手な個人評だが、この監督の三池崇、どんな色んな映画をなんでも作る仕事を断らない人と思っていて、作品の出来不出来の激しい良くも悪くも職業映画監督だが、これはアタリ。
私の好きな三池作品の「殺し屋1」を彷彿させるスプラッターアクションが良かった。

それにしてもヒロインの小西桜子がみんなが言っているように前田敦子にしか見えないという情報を知っていても前田敦子にしか見えなかった。
この子が化けるには次回作が重要だな。