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2019年10月26日00:24

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妄想探偵社

〜見知らぬ乗客〜

藍尾君が僕と伴尾君の間に座り
正面のお二人を交互に見つめて言った

『わーやっぱり本物のひょっとこさんにおかめさんだあ 
うれしいなあ 感激だなあ』
偽物にはいつどこで出逢ったのだろうか…

「ははは お嬢さんたちには私達が見えるみたいですねぇ」
『ほほほ そうみたいですねえ』
ひょっとことおかめが‥いやひょっとこさんとおかめさんが喋った
しかも先ほどまでのポカンとした表情から一変して満面の笑み
そして意外なほどに普通のイントネーション
途端にどうしても訊きたくなってしまう

「あのーぅ 私達は探偵という職業で ついつい隅から隅まで
観察してしまうのですが 普段は見えないのでしょうか?
透明人間みたいに‥」

「ははは ちがうちがう 普段は人間の夫婦に見えるはずです」
『ほほほ それもじじばばにね』
じゃあ 今の姿はいったいどういうカテゴリーの人達なんだろう?
普通の人間以外に考えられるのは……あー言えない

『じゃあ 今見えてる姿は 見える人には見える妖怪ですね』

おーっ!?
伴尾君は僕が思っても言えない事をあっさりと言っちゃったぁ…

「ははは 面白いことを言うね」
『ほほほ ほんとに』
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