「太閤私記」(花村萬月著 講談社 2017年10月17日第1刷発行)を読みました。
物語は、秀吉がまだ十分に大人になりきらない時分、針売りをしながら諸国を遍歴しつつ生活をしていた頃から始まります。
その後の物語の展開はノンビリしたもので、各登場人物の心理描写などがこと細かに描写されてゆきます。
はて、こんなにノンビリとした展開では、この本だけでは秀吉の死にまでは至らないな〜、続きがあるのだろうか、それとも、後半は、一瀉千里に飛ばし、竜頭蛇尾に終わるのだろうかと心配になりました(-_-;)
結果は、その後、秀吉がどんどんと出世を重ね、三顧の礼をもって竹中半兵衛を軍師に迎え、織田信長・徳川家康連合軍と朝倉義景・浅井長政連合軍が対峙した姉川の戦に参陣したところで終わっていました。
中途半端な終わり方で、物足りないですね(><) 続編が期待されるところです。
この本の内容は、心理描写などが多く、ストーリー性に乏しく、歴史小説というよりは、歴史を題材にした小説というところでしょうか。
私見ですが、歴史好きの者にとっては、あまり面白くないかもしれません。
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