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2019年10月25日13:42

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伊万里 色絵草花梅樹文小皿

この小皿は、ちょうど4年前に、田舎の骨董市で買ったものです。



写真1: 表面    口径:14.4cm 高台径:8.8cm

             製作年代 江戸時代前期〜中期



写真2: 裏面




 この小皿を見つけた時、「どうするかな〜、買うべきかな〜、買うのをやめとくべきかな〜」と迷ったものです。

 と、言いますのは、見ての通り、この小皿には盛大な疵があり、盛大に補修がしてあるからです(-_-;)

 いつも、いつも、こんな疵物ばっかり集めていますので、だんだんと、辟易してきたからです(-_-;)

 最近では、生意気にも、あまり疵物は買わないで、なるべくなら無疵のものを買おうと思うようになってきているんです。

 でもね、この手のものは滅多に市場には登場しません。無疵で5枚揃いだったら、確実に美術館入りでしょう。

 今時、この手の無疵の5枚揃いのものなど、田舎の骨董市などに登場してくるはずがありませんし、仮に登場してきたとしても、私などには、おいそれと購入できる金額ではありません(><)

 それで、「まっ、参考品ということで買っとくか」ということで購入を決断したわけです。

 私の場合は、こんなケースが多いんです。結局は、ガラクタばっかりが集まってくるんです(><)



 ところで、今、このブログ記事を書いていて、「おやっ!?」と思ったことがあります。

 それは、表面の写真の中央部をよく見ていただければ分かるかと思いますが、中央部がちょと尖って盛り上がっていることを発見したからです。

 普通、焼き物の場合は、表面の中央部は少し垂れ下がるんですよね。それが、この小皿の場合は、逆に盛り上がっているんです。

 特に伊万里の場合は、伊万里の土の耐火度が低いため、底面が垂れ下がってしまうので、それを防止するために、高台内に針支えをして焼くわけです。その場合は、焼き上がった時点で針支えを除去しますので、そこに目跡という疵が出来るんですが、この小皿には、裏面の写真の高台内を見れば分かりますように、それが見られないんですよね!

 それは、私が推測するに、この小皿を成形する際に、中央部が少しへたって垂れ下がることを予測し、予め、逆に、中央部を少し盛り上がらせて作ったからではないかと思うんです。ところが、この小皿の土の耐火度が意外と高かったため、中央部はへたらず、そのまま少し盛り上がったままで焼き上がってしまったからではないのかと、、、。

 よく観察してみると、新しい発見があるものですね(^-^;














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