『香巷菜 松楽』 荒川区南千住
下町の商店街で昔から営業している中華料理屋さんである。
いわゆる街の中華料理とはややカテゴリーが異なり、本質は本格中華の部類に入るのだと思う。
ただ今日商売上の要請から、お値段を含め、お手軽リーズナブルに食事を楽しめるスタイルに落ち着いているのではないか。
そのように考える理由は、とにかく本格的なメニューが多いからである。
ランチは格別、毎度晩酌していて思うのだが、一度も頼んだことのないメニューがわんさかある。
しかも日本料理と化しているメニューではなく、しっかり中華料理のそれなのだ。
一度くらいは蒸し鶏の油かけなんぞ頼んでみたいのだが、どうしても食べなれた油淋鶏とオーダーしてしまう私の弱気もあることはある。
まあもっとも両者の違いが私にはよく分からないのもこれまた事実ではある。
料理の味は、全般的に日本的である。
冒頭で述べたような事情もあるので、原価を抑える意味からもそうなのだろうと納得している。
時々、もっと本場の味わいを…とかいうレビューを見かけるが、食べたければそれなりに客人口の多いエリアに行くか、お高い店に行くべきである。
一応個室もあるので、グループ宴会にもお勧めできる。
駅からやや距離があるが、半分以上は屋根付きアーケード街なので、天候に左右されないのも有難い。
都電荒川線の荒川一中前下車、線路から一本北側のアーケード商店街「ジョイフル三ノ輪商店街」内。
左:ピータン豆腐。中華料理屋で呑むとき、私が最初に頼むのはこれ。誰が何と言ってもこれ(笑)。
中央:油淋鶏。まあ定番ですわな。
右:スペアリブの甘酸醤油焼き。何故かメニューブックには載っていない…気がする。が、壁に派手に宣伝してある。お店のかなりの推しメニューなのだろうが、私は一度しか食べたことがない。スペアリブで作った酢豚…そんな印象だった。
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