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2019年09月19日06:03

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中東石油への依存


サウジアラビア石油施設への攻撃により、一時的に石油が高騰しましたが、トランプ大統領が、備蓄放出を即座に発表した為、回復に数か月かかると言うのですが、株式市場は安定しました。中東石油と言えばイスラエルの問題が存在します。今のイスラエルの地はもともとイギリスが押さえていて、イギリス総督が絶大な権威でもって支配していきました。

それが、パレスチナ委任統治の期限が切れる前日の日、イギリス人はさーっと引き揚げてしまったのです。英国国旗を降ろし、総督以下軍隊まですべてがこの地を立ち去ると、そこへ数時間もたたないうちに、イスラエルの指導者たちが乗り込んできたのです。テルアビブの博物館で「聖書のなかの祖先の国」イスラエル国の建設を宣言しました。

あっという間の出来事でした。これは世界史のなかでも実に奇妙な話なのです。イギリス人はなぜあっさりと統治を投げ出し、あんなに危ない場所をポンとイスラエルに譲り、乗り込んできたイスラエルがパレスチナ人を追い出し、独立宣言をしてしまったか。現在のアラブ、イスラエル、パレスチナの問題はここに発しているのです。

アメリカもソ連もイスラエルの建国宣言を認めたのですが、実際はアメリカ国務省も国防省も、中東にイスラエルなどという独立国家をつくることは大変に危険で賢明ではない、とはじめは猛反対していました。アラブが石油を握っているという軍事的観点からすれば、アメリカはアラブ側につかなくてはならないのに、なぜイスラエル側についたのか。

まさに新国家はアラブ世界の真ん中につくってしまったのです。聖書に書かれている場所がその場所だったのだから他に作れる訳がありません。このへんから、世界情勢は激変しはじめます。この前年に鉄のカーテンが敷かれ、冷戦がはじまっていた、さらに中東ではイスラエルとアラブというものすごい火種が生まれるのです。

このような状態の中、石油輸入が制限されるようになった時に、日本はどのような状況下に置かれるのであろうか。石油の殆どを輸入に頼る日本は経済システムが麻痺していき、社会混乱が加速していくことでしょう。エネルギーの大半を海外に依存している日本の現状を十分認識しなければなりません。資源を持たない日本は砂上の楼閣でしょう。

現在は再生可能エネルギーの増加により、化石燃料への依存度は低くなっています。ところが、千葉県の台風被害を見れば高いレベルで化石燃料に依存している現実を思い知らされました。果たしてホルムズ海峡が封鎖となれば、経済は極端に低迷、真の脱化石燃料時代になるまでの期間、その過渡的時代を忍耐強く生きていかねばならなくなると感じます。

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