〜患者の気持ち〜
軽率だった
担当医が専門外来に代ると言う事は
二ケ月前の血液と尿の精密検査結果値と
今日の精密検査の結果値を比べて
病状の改善や投薬の効果を診るのは
当たり前の事だ
無頓着だった
なのに朝食をガッツり摂ってしまい
グルコースとＴＧの測定値が判断基準を外れてしまった
失態だった
なのに予約時間３０分前で余裕だと思い込み通院
直前で精密検査を実施した結果
診察が遅れる事一時間
やんわりと忠告されてしまった
《次回も診察前に精密検査をしますので
早めに来院してください》
空気が読めなかった
《痛みが出たのはこの辺ですか？（みぞおちの右上を触診）
どんな痛みでしたか？》
「重く かといって腹を抱え込むような痛み そう鈍痛です」
《うーん 突発性の胆石かな
曳田さんの胆石は泥みたいな というかデブリみたいな胆石で
その一部が少し剥がれて胆管に詰まったかな》
「デブリ？」
《そう デブリ》
「スタジオデブリのデブリですか？」
《（それ三鷹‥と突っ込まれる事無く）そうねＬＤＬが高いわね》
「先生誰かに似ていますよね」
《（あらどなたに似てるのかしら？‥と笑みで返される事無く）
じゃあ お薬８０日お出ししますから経過観察しましょう》
この瞬間
僕の脈拍は大荒れした
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