『千栗八幡宮』 肥前国
千栗八幡宮様は、現在の佐賀県東部、みやき町に鎮座される、肥前国一の宮である。
主祭神は応神・仲哀の両天皇に神功皇后。平安期より一の宮を称する来歴の古い一の宮である。
実際に参拝してみるとよく分かるが、周囲は現在の久留米・鳥栖あたりの平野部の一端で交通の要路にあたり、社殿が鎮座する千栗山からはかなり遠くまで見渡すことができる。
また目の前の古川の流れもあって、神域を護り易い地形が整っている。
これらの要素からか、戦国期にはすぐ近くに千栗城が築かれ、神域も兵火に晒されたようだ。
だが都度復興を遂げ、今日まで社は連綿と続いている。
参拝するにはJR久留米駅からが楽だろう(西鉄だとかなり遠くなるので注意)。
バスが便利だが、ウォーキングがてら歩けない距離でもない。
境内は割合コンパクトで、摂社も併せてお参りしたい。
毎年3月にはおかゆ祭りがあり、おかゆに生えた黴の色で占いを行う。
一度は見てみたい行事である。
バス停のある道路から鳥居を潜って石段を上ることになるが、その前に後ろを振り向いてみてほしい。
道路逆側の古川河川に小さな鳥居が建てられている。
来歴は知らないが、ひょっとしたらこちらが本来の一の鳥居の場所になるのであろうか。
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