http://bunshun.jp/articles/-/8406
彼の身内からの評価は時折耳にしてきた。よく俎上に上がるのが「となりの山田くん」で
高畑の強い希望でフルCG作品となった。しかも描画ソフトのビルドアップから手を
つけたので、現場は相当に混乱したという。既存のCGソフトでは何故いけなかったのか、
本人にしか分からないところだが、これによって時間と制作費を大きく浪費したことは
確実だ。結果、興行も失敗で配給の松竹を大きく傾けたとも聞く。
このインタヴューで得心したのが「作品至上主義」の件。成程、出来上がった作品は
一級品ばかりだ。その陰でスタッフたちが犠牲になっていたと知れば、多少は評価に
影響する。シンプルに例えるなら、プラス1の効果を得る為にデメリットを100ぐらい
抱え込むような制作スタイル。因みに、山田くんの時のフルCGがきっかけとなり
手描きよりもCGのほうが安上がりという現在の状況を作ったらしい。
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