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2017年12月10日21:25

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雑断想  包丁の切れ味を見て思う事

 ニュースのソース動画はこれですね。


 全部見る必要はないと思うけど、最後の方は100円の包丁が凄いことになってる。固めのスポンジや、丸めた雑巾のような斬りにくい物に、スッ…と刃を入れていくんだね。刃の上にティッシュを乗せて、フッっと息を吹きかけると、ティッシュの方が切れていく。これは、凄い! と、正直思った。

 と同時に僕が思ったのは、『日本刀の切れ味』である。

 日本刀は刀身を錬磨し、専門の砥師がいて、手入れの方法が専門化されている刃物である。100円の包丁で砥ぎを極限まで高めてこの状態なら、日本刀も同様な(あるいはそれ以上の)切れ味になるはずだ。しかし、この切れ味のものを『人』に向ける……

 正直、自分のやってる武道というのは、危険な背景を持ってるのだなあと今更ながら思った。剣道においても薙刀において、竹刀や模擬なぎなたは刃の部位を持つものではない。さらに言うと、跨いではいけない、というのは経験者なら誰でも知ってることである。

 それは「自分の武具に対して失礼だから」という大方教わったと思うのだが、それ以上に実際的な意味があるのだなと思った。危険なのだ、本当の刃物というのは。安易な気持ちでおろさかに扱っていいものではない。そういう事だったのだなと思う。

 元バドミントン選手の陣内 貴美子さんが、以前、包丁を持った強盗に入られ夫婦で捕まえた、という話があった。その時、確か陣内さんが、「相手の包丁の刃を握って、相手を止めた」のだ。本人が言うには、「無我夢中だったけど、ギュッと握っちゃえばなかなか切れないんじゃないかと思って」というような事を言ってたと思う。

 で、実際、両手に切り傷はできたのだが、他の部位をひどく切られることもなく、旦那が泥棒を取り押さえた…みたいな話だった。それを聞いて僕は、「あー、包丁くらいだと、そのくらいの切れ味かあ」とか思っていたのだが。

 …いや、よかったね。その包丁が普通のなまくらで。そして、その切れ味を持って日本刀をイメージしちゃあダメなんだなと思った。

 さらに加えて言うと、日本刀の扱いで本当に丁寧さが必要なのは、納刀かもな、と思った。あの切れ味を維持するように扱うには、刃が鞘の内側に当たってはダメだ。けど実際、模擬刀で納刀してみると、僕のようなものでは刃面に『全く触れず』に納刀するのは実に難しい。

 偶然、数日前にこの動画を見て、そんな事をつらつら考えていたのである。ニュースになってたのは驚いたが、いい機会なので日記にしてみた次第である。


ダイソーで買った「100円の包丁」を本気で研いでみた → 息を吹きかけただけでティッシュが切れるように
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4897239
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