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2016年05月10日10:14

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軍艦史(62)

南北戦争ネタはまだまだ続く。この戦争では色々な新兵器が登場している。海戦の分野で
も新兵器が生まれている。南北戦争では、水雷艇が登場した。1863年10月5日、南
軍の水雷艇デイヴィッドが、北軍の装甲艦ニューアイアンサイドを、水雷攻撃で大破させ
た。これが世界初の水雷による攻撃成功例である。

攻撃用水雷と言うと魚雷が思い浮かぶが、イギリスのホワイトヘッドが魚雷を発明したの
は1866年である。この当時にはまだ存在しない兵器だった。魚雷でないとすれば、一
体何か?というとそれは、「外装水雷」と呼ばれるものだった。

どういうものかというと、画像を見ていただこう。この画像は水雷艇デイヴィッドの絵で
ある。船の先端に棒が取り付けられている。この棒の先端についているのが水雷である。
水雷には棘がついていて、それで敵船の船体に突き刺す。船側の棒の付け根のところに、
トリガーがついていてそれを引くと爆発する。

水雷艇自体もほとんど潜水艦のような外形をしている。この船はまさに半潜水艦とも言え
る艦で、煙突の部分と上端部が水面に出ているだけで、それ以外の部分は常に水面下に沈
んでいる。潜水艦がシュノーケル航行をしているような感じだ。

この頃には装甲艦や、先に挙げたモニター艦が増えてきていて、砲撃だけで敵艦を沈める
のはだんだん難しくなってきていた。そこで考え出された外装水雷、というわけである。
この外装水雷は、南軍が初めて使用したわけだが、やがて北軍も使用するようになった。

北軍はその後、衝撃信管を搭載して敵船にぶつけるだけで爆発するタイプの外装水雷を開
発した。南北戦争では両軍合わせて相当な数の外装水雷が使われたという。

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