見性成佛の図による理解（「このままでよい？それとも、より良くなれる？」再考）

思えば
あるマイミクさんは一貫して
「人間が成長するなんてありえない
　なぜなら
　そのままで完璧だからだ」
ということを言っていたと思います。


一方
ぼくは、
禁酒禁煙以降
自分が日々めきめき見違えるほどに
変化・成長・拡大していることを実感していたし、
それは
それと並行して読んだ読書
十分に成功した実業家の手記や
人間性心理学
マズローの自己実現・自己超越
トランスパーソナル心理学
その他心理療法や東西の信仰のものを読むことで
その実体験の方向性には人類的な普遍性がある
という理解を深めていたからなんです。


ですから、
「人間は誰でもどこまでも成長できる」、という方向は、
まったく１００％正しいと確信し
それは揺らぐことはなかったんです。


でも、困ったことに、
そのマイミクさんの
「人間が成長するなんてありえない
　なぜなら
　そのままで完璧だからだ」
という
これもまた、１００％正しいんだと
ぼくの直感は叫んでいたんです。


そのころ
よく世論調査にあるような
「Ａに賛成ですか反対ですか」という
「二分法」などというものは、
こころに有毒であることに気づき
論理は矛盾しててでも
バカボンのパパを見習い

「人間はいくらでも成長できる」は１００％正しい
かつ、同時に
「人間は微々たりとも成長できない」も１００％正しい

これが正解なんだろうなあ、と思いつつ
いまいち腑に落ちませんでした。


去年の11/8, 11/11の日記

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1879723420&owner_id=493406
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880124443&owner_id=493406

で考えたりしましたが
どうも
いま一つ腑に落ちませんでした。


それが、前回の日記に思いつきで図に書いてみたところ
ここんところが
熱く腑に落ちた感じなんです。

（前回の図と、その記号の説明は、こちらを願えればと思います。）
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1895625741&owner_id=493406


そのマイミクさんの
　　「人間は完璧だから、微々たりとも成長できない」
というときの「人間＝私」とは、図でいうと
濃い青で塗られた大文字"Ｉ"の領域を指すのではないか。




この私"Ｉ"は、図のように、これで完璧であり、
増えも減りもしない、
成長もしない。
自己実現もしない。なぜならすでに実現しているから。
自己超越なんかしない。なぜならこれ以上超越のしようがないから。



一方、ぼくの
　　「人間はいくらでも成長できる」
というときの「人間＝私」は日記の図だとどうなるかというと、
薄水色で塗りつぶされた小文字"ｉ"の領域が
それに相当することに気づきます。




この私"i"は
次々にそのときの"i"を自己実現し
成長、拡大、自己超越していくんです。

"ｉ"は"Ｉ"を目指して、成長していく。

この違いであり
同時にこれにより
"ｉ"と"Ｉ"が強い関係で結びつくことに
今日の帰りに気づき、
ウィスキーの原酒を呑んだように
ぐぐーっと
はらわたの底から熱くなる。



ところで
さらに

禅の"見性成佛"というものは
どういうものかと考えた場合
これはある程度までは
小文字の私"ｉ"が大文字の私"Ｉ"に向けて成長していくが

ふと
「"ｉ"っていらなくねえか？
　"ｉ"がなければ
　すなわち"Ｉ"そのものだ」

と気づき
気づくと同時に
小文字の私"ｉ"が消え



ただひたすら一面の
大文字の私"Ｉ"が出現することを指すのではないか
と気づき
再び
ウィスキーの原酒を呑んだように
ぐぐーっと
はらわたの底から熱くなりました。