mixiユーザー(id:9223835)

2023年10月17日09:27

69 view

10月15日 小日向落語会 立川談洲、桃月庵黒酒 二人会

 午前中は結構な雨が降った日曜日、連雀亭のチラシきっかけで江戸川橋へ。初めて行く会場はお寺で駅から5分、地図が載ったチラシもあるのになかなか辿り着けない・・・。グーグルマップで住所を入れても、別のお寺に案内されてしまう。どこやねん!と来た道を戻ると奥まったところに落語会の小さな看板が。ハイセンスな建物だったので、お寺と思わず通り過ぎていたのだった。
 20席限定という小さな会で、多くは主催の関係者かな?という感じ。

●談洲「あくび指南」
 近くで見ると若いころの玉山鉄二に似ている。最近目立って多い芸人からの転身組。夏あくびの稽古で、「おい、船頭さん」の声掛けの「おい」が「ひぃぇい!」?になってしまい、呆れた先生が何とか「お」の発音に誘導しようと「おはぎ」など「お」のつく言葉を言わせようと試みるのだが、「おはぎ」は言えても「おい」になると「へぃぇい!」?になってしまうという、この件を実にしつこく演じる。以前聞いた「締め込み」の終わらない(と思えるほどの)夫婦のお互い褒め合い合戦といい、ギャグは繰り返しだなぁ。芸風のクドさではなく、笑いに昇華させるまでは続けるぞ!という感じ。後半の稽古は「あくび指南」というより「反対俥」の勢いだった。

●黒酒「火焔太鼓」
 談洲がXでこの日が初対面と書いていたが、「前座の時二度ほどご一緒してお茶を出している」。相変わらずの二つ目一年目らしからぬ貫禄と落ち着きだが、なるほどこの人も芸人転身組。とはいえこの日は古今亭の大ネタに挑戦したせいか、かなり汗だくになっていた。古びた太鼓を定吉が煤払いで叩いていると、店先に煙幕が張られたがごとく埃が立ち昇るというのが映画的。そして三百両を五十両づつ渡され気を失いかけ、店に戻ってからおかみさん相手に同じことをやるというこれもまたオウム返しの面白さですね。

<中入り>

●黒酒「粗忽長屋」
 今日は二人とも黒紋付で、あまり長くはマクラをふらないでじっくり演じていた。熊五郎がさほど八五郎に引きずられない常識人なのが新しい。というか必死に水死体確認に行かせようとする八五郎に対し、「(粗忽が過ぎて死んだのを忘れてここにいるという説を)哲学だな」と応じるアカデミックさよ!最後は熊五郎から「(水死体が俺に似てるというなら)お前にだって似てるじゃねぇか!」と云われ「あれ、これは俺か?だったら抱いている俺は誰だろう?」と八五郎が云うオチで良かったのだろうか? 上下の入れ替わりが激しくてちょっとわからなかった。いずれにしてもこれは古典改作の新作ですね。

●談洲「妾馬」
 大家と三太夫、殿様も少しは会話に絡むが、ほぼ八五郎のひとり語り。酒についても豪奢な料理についても文句をつけたり褒めたりで、表裏はないが実によく喋る。ちょっと立て板に水過ぎるんじゃないかと思うくらい。「おっ奉る」の件はあまり擦らず、孫を抱けない母親や妹おつるへの気遣いで留めて、出世については後日談でまとめるタイトな「八五郎出世」。


 誰が読むではないとわかっていても、日記は読者がいることを想定して書くものと云うが、とはいえこんなネットの片隅の落語感想文を眼にする人などごく少なかろう・・・と適当なことを書き散らしていると、妙に来訪者数が増えたりするときがある。以前もこんなことあったと思い返すと、それは宝塚について触れたとき。
 もうずいぶん前になるが京都の姉様キングスディナーショーで、ヅカファンのあやめと染雀が「エリザベート」のコスプレをした云々と数行書いただけで、常ならぬ足あと告知が届いたことがある。何かまずいことを書いたかとたどると、宝塚で検索に引っかかったとわかり、揶揄や批判ではないのだが、該当部分は即消した。
 その当時に比べるとmixi自体が”オワコン”と化しているのでかつてほどではないが、団員自殺問題について書けば若干反応がある感じ。前回の日記で宝塚について触れた部分は、3年に一度東京公演に行く程度(何しろチケット取れないから)のいっちょかみヅカファンの戯言でしかないが、読み返すと<宙組の問題なのに花組の公演まで中止にしなくても>と受け取られかねず、我ながら事の重大さがわかってない。SNSでも自殺が公になって早々「今度の文春に載る記事は信用しないで!」的な書き込みを眼にしたが、人が亡くなっているという事実については歌劇団もファンも重く受け止めるべきことだろう。





1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年10月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031