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2023年09月22日09:20

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警備員が見た「仕事ができない人」3つの共通点、何気ない態度で即バレ【再編集】


堀田孝之:フリーライター
連載
中の人は見た!
2023.9.21 11:00 会員限定
警備員が見た「仕事ができない人」3つの共通点、何気ない態度で即バレ【再編集】
写真はイメージです Photo:PIXTA
オフィスビルや商業施設で毎日のように見かける警備員の姿。人々は日常生活の中で、警備員の心情や内面を意識することはあまりないだろう。だが実は、警備員はビジネスパーソンの言動を逐一観察している。筆者も都内の高層オフィスビルで警備員として働いた経験があり、警備員への接し方ひとつで、そのビジネスパーソンが「一流か二流か」を見極められるようになった。警備員だったからこそ知っている「仕事ができない人に共通する特徴」をお伝えしていこう。(ブックライター/元高層ビルの警備員 堀田孝之)

※本記事は2022年5月31日配信記事を再編集したものです。

人間の器は
警備員への態度でわかる
 私は20代のころ、都内の高層オフィスビルで警備員として働いていました(今は警備員をやめてライターとして活動しています)。港区にあるそのビルには、誰もが知る有名なIT企業やコンサル会社、投資会社など、大小100社近くの企業が入居していました。勤めている人の多くは、いわゆる「エリート」と呼ばれるようなビジネスパーソンです。

 警備員の私は、エントランスの前に立って出社してくる人にあいさつをしたり、ビルの中を巡回したり、落とし物を引き渡したりといった警備業務をしていく中で、あることに気づきました。それは、ひと口に「ビジネスパーソン」といっても、一流と二流には明確な違いがあるということです。

 一流か二流かは、実は「見た目」では判断できません。巡回中の私に、深々とお辞儀をしてくれる青年は、いつもヨレヨレのTシャツを着ていました。その風貌から「二流社員」だと思い込んでいたのですが、後に誰もが知っている有名IT企業の創業者であることがわかり驚きました。一方、上等なスーツをビシッと着込んでいかにも「できる男」オーラを出している人が、実はポンコツ社員、なんてこともよく聞きました。

 警備員は高層ビルの中でも、最も社会的立場が低い職種のひとつです。だからこそ、警備員への態度や接し方を見れば、その人の隠しきれない「本質」が見えてきます。私は、さまざまなエグゼクティブと接するにつれ、一流たちの共通点を知りました。一流か二流か見極めるには、次の3つのポイントを確認すれば一目瞭然なのです。

【次ページ以降で公開!警備員業界の「中の人」が見た真実】
・警備員が明かす「仕事ができる人・できない人」を見極めるポイント
・モニターで見かける「器の小さい人」にありがちな言動
・ビジネスパーソンが一流になるために心がけるべきこと
次のページ2
警備員が見た、仕事ができない人の「3つの共通点」とは?

一流は「警備員にあいさつする」
二流は「あいさつしない」
 一つ目のポイントは、「警備員にあいさつをするか否か」です。警備員が毎朝エントランスに立ち、「おはようございます」とあいさつをしても、あいさつを返してくれる人は2割程度です。3割の人は軽く会釈します。残りの5割は完全に無視をして通り過ぎます。

 その中で、一流の人のほとんどは、必ず警備員にあいさつをしてくれます。なぜかというと、「警備員を人間だと認識している」からです。

 このことはビジネスにも通じています。あらゆる商品やサービスを利用するのは人間です。一流の人は、接する人間の心情への想像力があるから、消費者の心をつかむヒット商品やサービスを生み出せるのだと思います。

 こうしたスキルを持っているからこそ、社会的立場の低い警備員という「人間」との接し方にまで気を配り、にこやかにあいさつをしてくれるのです。

 一方、二流の人は、無意識のうちに「警備員を警備ロボットだと認識している」かのようにあいさつを無視します。

 ですが、あいさつを無視されて傷つかない人間がいるでしょうか。警備員たちは、表情には出さなくても、毎日あいさつを無視されるたびに悲しい気持ちになっています。

 二流の人は、毎日顔を合わせる警備員の心情すら想像できず、当然、人の心をつかむヒット商品など企画できません。だから、いつまでたっても二流なのです。

一流は「歩くのが遅い」
二流は「歩くのが速い」
 二つ目のポイントは、「歩くのが遅いか否か」です。意外かもしれませんが、一流の人物ほど「歩くのが遅い」傾向にあります。一流ビジネスパーソンは分刻みのスケジュールで走り回っている、といったイメージがあるかもしれませんが、そもそもスケジュールが分刻みになっている時点で二流だといえます。

 某AI(人工知能)開発関連企業のCEOは、昼休みによく敷地内の公園をのんびり散歩していました。巡回中の私に頻繁に話しかけてくれ、お仕事のことを伺う機会があり、次のような話をされていました。

「堀田さん、急がなきゃできないような仕事なら、初めからしない。僕は好きなことしかしない。だから何も急ぐ必要はないんだ。このビルで働いている人たちが、どうしてみんなせかせかしているのか僕にはわからないね。何も焦ることなんてないのに」

 これぞ一流だと思います。歩くのが速くてせかせかしているような人は、スケジュール管理が甘く、ムダな仕事をして、時間を浪費しているから焦っているのだとわかりました。

 一流は、本当にしたい仕事に集中します。仕事中は作業に没頭し、それ以外の時間はリラックスタイム。スケジュールを完璧に管理できているから、歩くのが遅いのです。その時間に新たな発想が生まれることもあるのでしょう。

 同じ理由で、エントランスのソファなどに座って、PCやスマホで仕事をしている人も二流だといえます。通勤電車の中でPCを開いているなど論外です。

 自分はバリバリ働いているつもりかもしれませんが、そんな場所で仕事をしなければならない時点で、スケジュール管理が甘く、本来はオフィスでするべき仕事の集中力もなく、一流ではないことを証明しているといえます。

次のページ3
仕事ができない人の「警備員との接し方」とは?

一流は「警備員を名前で呼ぶ」
二流は「警備員さんと呼ぶ」
 三つ目のポイントは、「警備員を名前で呼ぶか否か」です。警備員がビジネスパーソンと話す機会があると、たいてい「警備員さん」「警備さん」と呼ばれます。制服にはネームプレートがあり、私の名前が「堀田」であることは相手に伝わっている状況でも、「警備員さん」と呼ばれます。

 もちろん相手に悪気がないのは承知していますが、それでも「名前を呼ばれない」というのは意外と悲しいものです。海外の刑務所では、人間としての尊厳を奪うために囚人を名前ではなく番号で呼ぶことがあるそうです。私は自分の名前を呼ばれないことについて、それと同じような印象を受け、尊厳を傷つけられているような思いがしていました。

 しかし、一流ビジネスパーソンの方は違うのです。例えば、防災センターに落とし物を取りに来た外資系銀行の取締役がいました。取締役の身分確認をしてから落とし物のスマホを返却すると、彼は初対面の私に「堀田さん、ありがとうございます」と言ったのです。

 私のネームプレートを見て名前を確認したのだと思います。このとき私は、自分の存在を認められたようで、飛び上がるほどうれしかったのをよく覚えています。

 また、一流の人は総じて警備員にも丁寧語で話してくれます。“タメ口”や尊大な物言いをすることはまずありません。一流ビジネスパーソンは自分より立場が低い人であっても、必ず相手の人格を尊重したコミュニケーションをとってくれるのです。

 もし、警備員に尊大な態度をとっている人がいたら、100パーセント二流の人材です。そういった人は、社内の部下にも同じような態度で接しているのでしょう。人は往々にして、自分より立場が低い人に対して傲慢(ごうまん)になりがちです。傲慢であるか否かを見極めるには、警備員への態度を見れば一目瞭然だといえます。

出世できない
「器の小さい人」にありがちな言動
 長いこと警備員をしていると、「こいつは器が小さいな」「出世しないだろうな」と思わせる人を見ることがあります。高層ビルにはさまざまな場所に監視カメラが設置されており、警備員はリアルタイムでビジネスパーソンの言動をモニターで見ているのです。

 よく見かけるのが、誰も見ていないと思って、たばこの吸い殻やゴミをポイ捨てする人。「バレなければ何をしてもいい」という発想の持ち主は、仕事でも隠ぺい体質なのは間違いありません。警備員は見ています。

 床にコーヒーをぶちまけたのに放置して逃げる人。掃除をせずに立ち去れる神経の持ち主は、仕事でも無責任体質な可能性大です。警備員は見ています。

 多目的トイレにこもって出てこない人。何をしているか知りませんが、サボらないで仕事をしてください。警備員は見ています。

 エレベーターの中で、必ず「鼻くそ」を食べるキャリアウーマン。人前で食べないのはさすがです。もしかしたら、TPOをわきまえた振る舞いができる礼儀正しい人なのかもしれません。でも、警備員は見ています。

 中でも特に「器が小さいな」と思うのは、「キレる人」です。

次のページ4
筆者が遭遇した、器の小さいビジネスパーソンの実態

 私の勤めていた高層ビルは、通勤時にエレベーターが混雑するため、警備員がエレベーターの前で交通整理をします。1台のエレベーターの乗車定員は限られているため、一定の人数が乗車したら別のエレベーターに人を誘導します。

警備員が見た「仕事ができない人」3つの共通点、何気ない態度で即バレ【再編集】
本連載の著者・堀田孝之氏の体験談をまとめた書籍が発売されています。『気がつけば警備員になっていた。』(笠倉出版社)
 そのときに、「まだ乗れるだろう」と警備員の誘導を無視する人が時折います。

 遅刻してはならないと急ぐ気持ちはわかりますが、あるとき、ある男性が警備員の誘導を無視した結果、「ブー」と重量オーバーを告げるブザーが鳴り、その間に次のエレベーターも満員になりました。

 すると彼は「ふざけるな!」と激怒してきたのです。誘導を担当していた私は、なぜ自分が「キレられ」ているのか皆目見当がつきませんでした。

 彼いわく「お前の誘導が悪い」とのこと。私は立場上、平謝りするしかなかったのですが、彼のような「器の小さい人間」は、仕事上の失敗を他人のせいにする二流の人材なのだろうと思ったものです。

 怒りをコントロールできない人は、間違いなく小物です。みなさんも、エレベーターの順番待ちなどのささいなことで上司が怒り狂っていたら、「はは、小物がいる」と心の中で笑ってやりましょう。

ビジネスパーソンが
一流になるために心がけること
 もしあなたが一流ビジネスパーソンを目指すならば、とにかく、警備員のような、自分よりも立場の低い人の気持ちを想像して働くことが大切です。

 斬新なアイデアやサービスというものは、いつの時代も誰かの「困り事」を解決するために生み出されたものではないでしょうか。多くの場合、困っているのは強者ではなく、弱者です。

 そのため、弱者の気持ちを想像できない人には、優れたアウトプットを生み出すことができないのだと思います。相手の心情を想像する習慣をつけ、まずは警備員にあいさつすることが、一流になるための第一歩だと私は思っています。
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