mixiユーザー(id:283341)

2023年06月19日18:20

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藤子・F・不二雄SF短編ドラマ「定年退食」

近未来、人類が飢餓と戦っているらしい世界。統制は行き届いて、食糧管理も
定年もきっちりしている。社会主義国家にも見える。
印象的だったのは、公園のベンチでくつろいでいる時に孫から席を譲れと迫られる
シーン。我々のいる世界とは逆の現象が。生産能力がなく社会に寄与しない者は
いたわってもらえないということなのか。野生生物の間では当然の扱いと思えるが。
追われた老人たちも、自分たちの席はもうどこにもない、と諦観の構え。
この世界の需給バランスは定かではないが、足切りを実行しなくてはならない程度には
高齢者の比率が高くなっていると推測できる。作業効率が良すぎるのか、就労する
人員は制限され、定年までは確実に働いて収入があるものの定年を迎えると
年金に頼るしかない。この世界は、日本の未来の姿かもしれない。就労人口を
増やしたところで働く場所がないのでは奪い合いになる。少子化対策などに
うつつを抜かしている場合ではないのである。因みに老人役で出演した加藤茶、
井上順、高木ブーは好い味を出していた。
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