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2023年02月14日18:15

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映画「スペースバトルシップ ヤマト」

実写版は2010年封切り。当時はあまり興味がなかったので、情報に疎い。
キャストの発表があった際、コスプレ作品になるのではないかとの声は聞いたような
気がする。上映が始まってからは否定的な意見をあまり見かけなかったので、
それなりに好評だったのだと思う。私は令和5年になって漸く観ることになるのだが
よくできた作品と感じた。ストーリーはお馴染みのものを踏襲している。設定は
細かい箇所で変更が見られる。通信員の相原と船医の佐渡先生が女性。森雪は
通信、医療スタッフではなくコスモタイガーのエースパイロット。ガミラスと
イスカンダルは二重惑星ではなく、同じ種族内の派閥の違い。しかも、ガミラス星人は
集合意識体で個性がない。重要な局面でデスラーが登場するのみ。ガミラス艦は
クリンゴン艦のような造形となり、エイリアン味が増した。これらは好材料ばかりで
マイナス面が見当たらない。
見慣れたブリッジの再現は完璧。ここが疎かになると興覚めになる。戦闘描写については
スターウォーズより少し進化しているが、正直新作銀英伝のほうが上だ。技術的な
点もあるがアングルやカット割りの仕方に差があると感じた。実写の限界かもしれない。

さて、この映画の大きな特徴は人物描写ではないかと見ている。其の意味では
キャストは最重要。公開前には不安視されたものの、演者たちは見事に役を
作り上げたようだ。古代進=木村拓哉に不満はない。アニメ版とは大きく異なる
キャラは原理主義者が発狂しそうなレヴェルながら、一般の観客を納得させる何かが
ある。木村拓哉はキムタク以外の役を演じられない、とよく云われるが其の通り。
勿論褒めている。
沖田艦長=山崎努は嵌った。病状が悪化して寝たきりとなり敬礼も出来なくなった時の
目の動きで敬礼した演出は見事。
他の配役、徳川彦左衛門=西田敏行、加藤三郎=浪岡一喜、山本=斎藤工、
斉藤始=池内博之などはイメージに合う。真田四郎=柳葉敏郎については、台詞の
加減で青野武のように聞こえることもあり、適役と云うしかない。

アニメ版の名シーンは予想通り幾つも採用され、無理なくストーリーに溶け込んでいる。
山本の被弾から敬礼、斉藤の立ち往生には息をのんだ。ドリルミサイルで波動砲を
塞がれるシーンもあった。真田が奮闘して逆回転で敵艦隊にダメージを与える場面は
なし。これは然し、クライマックスへの伏線になっていた。巧い。
アニメ版といえば、伊武雅刀以下オリジナルキャストが嬉しい。スターシャ=
上田みゆき、アナライザー=緒方賢一のポイントは高い。そしてナレーションは
ささきいさおである。
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