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2023年01月01日16:55

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2022年に印象に残った映画

謹賀新年。今年も映画のレビューを中心に書いていきます。皆様、よろしくお願いいたします。

遅くなりましたが、2022年の印象に残った映画です。
2022年もまた映画館で観た映画が少なすぎて、とてもベスト10は選べない。洋画・邦画も分けてて選べないので、印象に残った映画をピックアップする。

日本映画ではダントツに三宅唱監督の『ケイコ目を澄ませて』だ。年末に観たので印象が強いのもあるが、三宅唱監督は『きみの鳥はうたえる』でもそうだったが、愛すべき映画を撮る日本映画の期待の監督だ。登場人物たちの存在が愛おしくなるようなシンプルな運動の映画なのだ。

深田晃司の『LOVE LIFE』も印象的だった。家庭が闖入者によって壊されていく映画を作り続けているのが深田晃司監督だ。今作もまたある事故と元夫の出現によって夫婦の関係が変化していくが、これまでの彼の映画より未来の希望が示唆されていた。

洋画の範疇になるが、韓国で製作した是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』も他人同士の疑似家族的共同体の可能性にいつものように希望を見出している。

イラン映画のアスガー・ファルハディの『英雄の証明』は相変わらずの面白さだったし、ホン・サンスの2作品『イントロダクション』、『あなたの顔の前に』もいつものように楽しめた。

今年の映画でなんと言っても忘れてならないのは、カンヌを震撼させた新鋭ジュリア・デュクルノーの『TITANE チタン』だろう。男女の境界を超えた強烈なパワーを持った映画だった。レオス・カラックスの新作をミュージカルで観ることが出来た『アネット』も忘れがたい。

アメリカ映画では、ポール・トーマス・アンダーソンの『リコリス・ピザ』が愛すべきチャーミングな映画であったし、ウェス・アンダーソンの新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』もいつも通り魅力的だった。しかしその幻想的な美しさに驚いたのが、デヴィッド・ロウリーの『グリーン・ナイト』だった。映画的な魅力に溢れていた。

5本をあげるとすれば
・『ケイコ目を澄ませて』
・『TITANE チタン』
・『グリーン・ナイト』
・『リコリス・ピザ』
・『LOVE LIFE』
といったところだろうか。
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