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2022年10月02日23:51

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ヒビノキ791(9月25日〜10月1日までの1週間/週後半)

2022/09/25〜2022/10/01までの木曜日〜土曜日の週後半の日記です。

■2022/09/29/木
湿気がないからいいけれど9月後半なのに暑すぎだ。

サマータイムレンダ 第25話 「ただいま」
https://summertime-anime.com/
最終回。シデの陰謀は慎平と影潮の奮闘で潰え、慎平はタイムリープ/タイムループが成功した7月22日の平和な日都ヶ島へ戻る。そこでは潮と澪をふくめ、すべての人物が生存している。成功した世界線/時系列で2人はあらためて愛を交し過去の記憶を思い出す。前回の最終決戦であらたか作品の落ち度はまとめてしまった。ですから今回は本作のよかった部分をまとめておきます。

すべての元凶――江戸時代に浜へ打ち上った「影鯨」に過去の波稲がふれなかったことで作品世界から「影」は排除されることになった。このため「影」が原因で殺害されることになった日都ヶ島住人は潮もふくめ生存。この理由づけは真っ当である。時間移動作品の象徴って、国内でも国外でも、夏、雲、少年・少女、友情と恋と愛なんですけど、その取り込みは徹底した。夏が終り作品が終る設計もよかったな。

『よふかしのうた』 第13話 「よふかしのうた」
https://yofukashi-no-uta.com/
最終回。自身の予想どおりの展開。コウが「おれは吸血鬼になる」つまりは吸血鬼のナズナとこれからも一緒にたのしいことを見つけてすごすと宣言して終了。自身としてはここから以後の展開がみたかった。でも作品自体としてはきれいにまとまっている。正直、序盤は同じ事の繰り返しにリタイアしそうになったけれど、後半の展開は非常によくなって完走できてよかったです。

いわゆる「ゆる吸血鬼もの」。ダウナー + ローファイ(Lo−Fi)な世界観醸成はよかった。もっともそれをずっとやられていたらリタイアしてたな。やっぱり吸血的たちの小競り合いや、コウの主人公らしい熱さは必要よな。1話でコウとナズナが出会う場面を完全に反転させ、13話ではナズナにコウが主導権をとっている演出が幕引きにふさわしい。好きな人との「よふかし」は「たのしい」でエンドマーク。

■2021/09/30/金
Google「Stadia」から撤退

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN29EQU0Z20C22A9000000/

発表当時の日記で「ゲーム屋はゲーム屋にしかやれん」ってふれたけれど予想どおりになったな。Googleって成功しているイメージしかないけど失敗は非常に多い。「Stadia」も失敗例の黒歴史に追加されるわけか。

ただMSもSONYもnVIDIAも自社で展開しているクラウドゲームで結果と収益はだしてるんだよな。まさしく「ゲーム屋はゲーム屋にしかやれん」のまんま。そんなに簡単じゃない。3社はビデオゲームの歴史を先行して切り開いてきた。

『うちの師匠はしっぽがない』
https://shippona-anime.com/
原作は「good!アフタヌーン」で連載しているTNSKの漫画作品。大正時代。長老の使いに出た豆狸のまめだは大阪の町でヒトを化かして化かしてばかしまくろうと計画する。偶然、落語の高座に立ち寄ったまめだ。彼女は噺家・大黒亭文狐が話術によってヒトを笑わせ化かす場面に遭遇。噺家をめざす。だが文狐はまめだと同様、化狸ではなく化狐であった。初回は順当にまめだと師匠・文狐との出会い。

何期かに1本ある落語題材の作品。初回の出来は及第。人物作画も美術も乱調なくまとめている。もっとも動きの少ない部分にすくわれてはいるが。監督は「テニプリ」「ストブラ」の山本秀世。制作はライデンフィルム。ライデンで監督は3本以上制作のつきあいがありますし、さらにいうと最近発表になった新作「剣心」の監督も山本監督。ですからスタッフのスライドをふくめ「剣心」への準備かも。

■2022/10/01/土
『ラム/LANB』――。

A24が配給するアイスランド映画。羊頭を持つ半獣半人の子供が羊飼いの夫婦のもとに誕生し、その存在によって夫婦と夫の叔父の生活が一変していく。最後の最後で衝撃はあるがホラー的要素は気配と空気が先行。

その不気味な雰囲気をのぞいたら展開は平坦。ただ空気の作り方は見事だが。解釈は見た人だけ存在する。正解などない。監督が説明するよう見方によっては「ホームドラマ」ともいえる。羊頭のアダちゃんかわいいしな。

『農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。』
https://nouminkanren.com/
原作は「モンスター文庫」が刊行しているしょぼんぬのライトノベル。今期の「なろう系作品」。すべての農民系スキルを極めプロ農民をめざすアル。だが農業へ関る規格外のスキルはアルにとてつもない能力をあたえ国や王は彼の士官を嘱望する。だがあくまでアルは農民たらんとする。初回は人参の投擲一発でドラゴンを倒すアルが、王国の姫でヒロインのファル・イースと国王を悪魔から救い出す。

設定はユニーク。でも作画や全体の出来が設定をいかせない。双葉社では4本目のアニメ化作品だか、あいかわらず予算すくなめ。これでは第一印象で初見をひっぱれない。原作部分でみれば農業知識は「なんちゃって」なのかも。監督はながはまのりひこ。キャリア長めの中での初監督作。制作はstudio A-CAT。固定観念があまりない海外配信で好評を得る“博打”をうちたいところか。

『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』
https://akulas-pr.com/
原作は「ビーンズ文庫」が刊行している永瀬さらさのライトノベル。今期「なろう系作品」。ドートリシュ公爵の娘で王国第二王子の婚約者・アイリーンは当の王子でセドリックに婚約を破棄されてしまう。アイリーンはショックのなかで、この展開が前世でプレイしていた乙女系ゲームとそっくり。自身が悪役令嬢の立場だと想い出す。そのアイリーンは出自が魔物で人々が魔王と呼ぶ第一王子クロードと出会う。

初回はアイリーンとクロードの出会い。「おもしれーおんな」ムーブによりクロードが彼女に興味を持ち、彼女も魔王に興味を持つ。悪役令嬢ジャンル。くわえてブームとヒットが最近きている女性むけライトノベルの一角。監督は羽原久美子。制作はMAHO FILM。スタジオの実力に相違なく全体の出来はよくない。キャラクター作画も一定せず乱調気味。同社の「100万の命の上に〜」ラインですね。

『SPY×FAMILY 第2クール』 第13話 「プロジェクト〈アップル〉」
https://spy-family.net/
原作は「少年ジャンプ+」で連載している遠藤達哉の漫画作品。22年4月〜6月まで放送した第1クールに続く第2クール。ですからそのままのつづき。前回の最後で暗示されることになった犬を使うテロが発覚。ロイドたちが事件を追う中でステラを得たごほうびに犬を買いに来たアーニャたちが巻き込まれる。アーニャがテロの犯人と出会い、予知能力を持つ犬ボンドと出会う。

シリアスとコメディをバランスよく配置した滑り出し上々の後半初回。前期後半はコメディばかりで多少だれていたが、緊迫感を緊張感を取り戻す展開。スパイ、殺し屋、超能力者に引き続きボンドは予知能力を持つ犬。勇気があるかどうかがよくわからん、これまた一癖も二癖もあるボンドが、フォージャー一家になにをもたらすのか? 作品の出来は第1クールに引き続き第2クールも安定。動物作画が上手い。

『後宮の烏』 第1話 「翡翠の耳飾り 前篇」
https://kokyu-anime.com/
原作は「オレンジ文庫」が刊行しているライトノベル。書籍ジャンルわけでは文芸ジャンル。皇帝の妃の位を持つが、特殊な能力ゆえ夜伽など、後宮で営む一切の俗世から切り離された烏妃・柳寿雪。その彼女のもとに現・皇帝・夏高峻が翡翠の耳飾りに取り憑く幽鬼の件で相談をもちかける。初回は寿雪と高峻の出会い。中華ファンタジーの世界説明と物語の主人公で探偵役の寿雪の立ち回りを見せる。

監督は「銀魂」の宮脇千鶴。制作はBN Pictures。作画は非常に端正、丁寧、綺麗。キャラクターの所作にも意識が行き届く。予算ありそう。「十二国記」から連綿と続く中華系異世界の系譜で、一大ジャンルになっている後宮作品。初回から1話と2話――前編と後編で構成する展開。そのため結末は来週に持ち越しで引きは弱い。ただ細部に渡る全体の出来のよさにスタッフの愛を感じる。とってはおきます。
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