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2021年02月11日18:07

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黄素妙論

NHKの「麒麟がくる」のキャストでストーリーテラーのような役割を担っていた架空の人物・駒(門脇麦)。彼女の養父で薬草学の師匠である医者の望月東庵(堺正章)も架空の人物だがそのモデルと言われているのが戦国時代の名医・曲直瀬道三(まなせどうさん)

彼がしたためた「黄素妙論」が興味深い。
曲直瀬道三については、NHKの「偉人たちの健康診断」という番組で取り上げられていてたまたま知った。
https://news.livedoor.com/article/detail/8521050/?fbclid=IwAR0c3FLI8lLrbaj1NooRzyYCVXWazvprA_F8RdIcygxTG6PrhNr9sc5kcIM

性豪が多いといわれる戦国時代の武将たち。その性知識を支えていた人物が「日本医学中興の祖」といわれる名医・曲直瀬道三(まなせどうさん・1507〜94)であることはあまり知られていない。彼は多くの戦国武将たちの主治医として、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康たにも重んじられる存在だった。その曲直瀬の記した『黄素妙論(こうそみょうろん)』は、“セックス指南書”として戦国武将たちに広く読まれていたという。
なかでも松永久秀は健康長寿の秘訣を曲直瀬道三に指南されており、その記録が残っている。健康長寿の秘訣は滋養のあるバランスのある食事と正しい性生活であると。

「心配事で気が滅入っているときや怒りで興奮しているときは交わってはいけない」
「女が欲情しないうちは男は交わってはいけない」
「女性を満足させられないことは、敵に少しの損害も与えずに虚しく犬死するのと同じ」など。
なかなか含蓄のある表現で、戦国時代の男女交合にまつわるタブーやハウツー、回数や体位なども記していた。

「女が欲情しないうちは・・」に込められているメッセージは、要するにセックスするとき女の同意があるかどうか。同意なきセックスは百害あって一利なし、双方満足のいく交合こそ健康長寿の秘訣だといっているのだ。
今の時代なら、同意なきセックスはレイプになるわけだから、とても重要なことだけど、同意なきセックスが性行為強要つまりレイプ(罪)であると認識している男がどれほどいるのだろうか。ましてや戦国時代のように政略結婚させられ、戦勝強奪の報償として与えられた女の身分ということを考えると同意なんてなきに等しかっただろうけれど。

森元総理オリンピック委員会会長の女性蔑視発言が社会問題になっているが、歴史上しみついてきた男の女に対する差別意識はそうそう変えられないだろう。「♯わきまえる」ことが女の本分とされてきた社会では・・・。
しかしその悪しき慣習と無自覚への指摘を(蔑視される側の日本の女性が声をあげられないのを)国外の声がしてくれたのはよかった。

当然ながらセックスも男女平等でなければならない。
そうでないセックスは大きく健康を損なうものである。




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