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2020年10月23日04:52

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ニトリが目を付けた島忠の意外な価値;それまで気がつかれなかった価値がTOBで明らかに

 昔、島忠(当時はその後に家具センターと付いた)で、一番高いイタリア製総皮張りのソファを買った。フカフカでものすごく座りやすかった。

◎ニトリの激安を知る
 時が過ぎ、肘の部分などあちこちが破れてきたので、近くのニトリの店に行き、驚いた。ソファが驚くほど安い。先の島忠で買ったソファが、当時で30数万円もしたのに、同じような革張りソファが10万円前後で買えるのだ。座り心地は、さすがにそれまでのものほどではなかったが、買い換えた。
 ついでにベッドも見ると、今も使っているのと似たベッドが2万〜3万円で買える。使用中のベッドは、当時で8万円以上したはずだ。
 ニトリが、流行るわけである。

◎島忠は自己資本比率76.5%の優良企業
 そのニトリが、島忠の買収に名乗りを上げるという。ちなみに島忠には、すでにホームセンターのDCMがTOB中である。株価にプレミアムを上乗せして公開買付をしているのに、ニトリはなお島忠が割安だと認識していることになる。
 実際、島忠の財務内容は良好だ。8月期末現在の自己資本比率は76.5%もある。2年前は80%を超えていた。つまり、利子を払う借入金が少ないということだ。手元資金だって、約200億円もある。
 一般に小売業・卸売業の自己資本比率は30%代後半だ。島忠は、その倍もある。

◎DCMは4割以上のプレミアムを付けたが、なおニトリは割安と認識
 DCMは、1株4200円でTOBを実施中だ。TOB発表前の島忠の株価は3000円以下だったから、4割以上のプレミアムを載せてのTOBだ。
 ところが、島忠はまだ割安、という声があった。仮にDCMがTOBで島忠を買収しても、その費用は1600億円ほど。しかし島忠の純資産は1815億円もあるのだ。
 そこに、ニトリは目をつけた。
 札幌を発祥の地とするニトリは、首都圏が手薄だ(写真=札幌市北区のニトリ本店)。
 一方の島忠は、首都圏が地盤だ(写真=島忠の大宮本店)。ニトリにすれば、この店舗網をごっそり手に入れられれば、さらに売り上げと利益をかさ上げできるのだ。

◎勢いのあるニトリには島忠の首都圏店舗網も魅力
 今のニトリには、ユニクロを展開するファーストリテイリングのように勢いがある。
 首都圏に店舗網を持つ財務面でも優良企業の島忠は、喉から手が出るほど欲しいに違いない。
 もし本気で島忠を買収にかかるとすれば、TOB価格をさらに上乗せすることになる。おそらく1株5000円くらいまでは考えているだろう。
 価格競争になれば、DCMは耐えられないに違いない。
 島忠の価値の高さに、ニトリはDCMのTOBで気がついたのだ。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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昨年の今日の日記:「北海道大学教授がスターリニスト中国により北京空港で拘束、外国人を平気で捕まえる恐怖国家」

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