外に出ると、鼻先に覚えのあるかほり。
それは金木犀。
ああ、そんな季節になったんだと、
ちょっと感傷に浸る。
我が家の周りは、
いつの間にか畑地が住宅地に替わり、
ちまちまと余裕のない住宅が建ったと思ったら、
ブームなのか
どの家も金木犀を植えていた。
しかも家主の希望なのか
2本、3本植えているところもある。
だから、”かほり”どころか、”臭い”!
私はかつて女性に、金木犀のオーデコロンを贈ったことがある。
それほどこの匂いは好きなのだが、
流石にこれだけひとかたまりに漂ってくると
暴力としか思えない。
ここの住人もそう感じたのか
何年か経つと、
相当に切られた。
沈丁花もそうだが、
仄かにかほってくるのが、”セクシー”なのだ。
ある年、銀木犀の花に出会った。
これは相当にうれしかった。
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