「ガンジー島の読書会の秘密」

英仏合作の映画で、上質でヒューマンなミステリーですが、戦闘場面の無い戦争映画でもあり、愛の物語でもあります。
第二次世界大戦中、イギリスで唯一、ナチスドイツに占領されたチャンネル諸島の一つであるガーンジー島。
ナチスに通信の自由も家畜も奪われ、息をひそめて暮らす人々でしたが、統治のスタイルを模索していたナチスは、なぜか文化活動だけは許していました。
1946年、終戦の歓びに沸くロンドンで暮らす作家のジュリエットは、富豪の男性にプロポーズされたばかりでしたが、一冊の本を きっかけに、「ガーンジー島の読書会」のメンバーと手紙を交わすようになります。興味を持ったジュリエットは読書会について記事を書こうと島を訪ねます。そこに読書会の中心人物のエリザベスの姿はなく、戦争中のことを記事にすることも反対されてしまいます。
彼らと交流しているうちに、重大な秘密を隠していることに 気づき・・・。
最後に、ジュリエットが自分の居場所をしっかり見つけた場面が印象的でした。
ジュリエット役をリリー・ジェームズ、エリザベス役をジェシカ・ブラウン・フィンドレイ。二人の美しい女優さんと初老の女優さんは、英国のテレビドラマ、「ダウントン・アビー」でお馴染みの女優さんでした。