相も変わらぬ「青い鳥」願望か、それとも懲りない政治ボケなのか。
8月19日に発表された共同通信の直近の世論調査で、先の参院選に初参戦した「れいわ新選組」の政党支持率が4.3%となり、参院選結果を受けて実施した7月の前回調査から2.1ポイント増えた。
野党では、第1党の立憲民主党に次ぐ支持率で、共産党に並んだ。若者の支持が目立った。
◎相も変わらぬ「新党ブーム」
5年にいっぺんくらいある新党ブームの、何度となく繰り返されたデジャヴである。
直近では都議会選挙でブームを起こし、初参加にもかかわらず都議会第1党になった「都民ファースト」があった。その前には「日本新党」など、「新党○○」やら「○○新党」などが生まれ、ブームを呼んだが、数年で消えた。
前述の「都民ファースト」も、都下の各種市議選では連戦連敗で、ブームは1年ももたなかった。
◎恐るべき財源なきバラマキの羅列
「れいわ新選組」の4.3%という「高支持率」は、まだ目新しさが持続していることを示す。おそらく来る衆院選でも、旋風を巻き起こすだろう。
しかし過去の例や「れいわ新選組」ならうさんくさい党の政策から、じきに失速し、忘れられるだろう。
その公約は、恐るべきバラマキである(写真)。消費税廃止、奨学金チャラ、最低賃金1500円で不足分は国が補填、公務員を増やす、安い家賃で政府が補助……など。
消費税を廃止して、大幅な財源不足に陥るはずなのに、これだけの財政支出など、夢物語にしてもあり得ない。究極のポピュリスト政党、と難じざるを得ない。
国会である程度の議席を得れば、たちまち各所から矛盾を突かれ、馬脚を出すだろう。
◎票が食われる立憲民主党は国民民主党と統一会派
それはいいとして、既存無責任野党は、今や戦々恐々だろう。
夢物語の政策の親和性が近い、支持率が並ばれた共産党は、まず比例区でも大幅な議席減に見舞われるだろう。
さらに歯切れの良さから、立憲民主党の票も大幅に食われることが想像される。そのためか、今まで「永田町の数合わせには与しない」と言っていた立民の枝野は、国民民主党代表の玉木雄一郎に頭を下げて、同党と統一会派を組むことになった(写真=20日)。
この2党は、間違いなくれいわ新選組の被害者になる。
れいわ新選組を加えた立民、共産党の3党の票ぶんどり合戦で、当選ラインが下がると、自民や公明の堅い支持基盤を持つ与党と保守野党の維新の会が浮上する。
来るべき衆院選が待ち遠しい。
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昨年の今日の日記:「木曽駒ヶ岳登頂記(3):お花畑の千畳敷に野生ニホンザルの群れ」
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