mixiユーザー(id:9051319)

2019年06月21日23:55

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午後ローみたいな 『ハンターキラー 潜行せよ』

「午後ロー」*1 でリピートしそうな作品。
「またハンターキラーか!」*2 とかいいながらも見ちゃうやつである。

北海で米露の原子力潜水艦が交戦。行方不明に。
乗員救出のためにUSSアーカンソー(ハンターキラー)は、
秘密裏にロシア領海内へ向う。

異色のキャリアから艦長になったジョー・グラスは、
沈没したロシア潜水艦の乗組員を船長を含め救出。
そのころロシアの一部勢力は大統領を軟禁しクーデターを起す。
アメリカ政府は陸軍特殊部隊を派遣。
海中と地上から救出作戦を実行する。

冒頭から米露開戦の状況。
この初っ端でリアリティラインはさげるべきだ。
では荒唐無稽か? といえばそうではない。

たとえば最新鋭の潜水艦の内部描写。
過去と違い、緊急時には比較的、安全に着底可能な現代の船体技術。*3
地上部隊はドローンによる偵察や、水中への銃器持ち込み、と、
きちんと軍事的ベース――現実のテクノロジー――に裏打ちされた、
陸・海の“現代戦”を披露する。

シメは近接防空ミサイル(CIWS)が、
ミサイルを全弾叩き落すロシア駆逐艦 *4 の勇姿。
大変わかっている。

そのわかっている土台の上に、
米露船長の友情。一度は置いて行った新兵が危機にあらわれる。
位置を探り合う潜水艦と駆逐艦の攻防。
敵船の聴音の時間に工具が落下しそうに!
と、炸裂するテンプレがたのしい。

最後は都合がよすぎ、もはや愛らしい。*5
が、そこがいいし、肩肘はらずに楽しみたい娯楽作品だ。


※1 https://www.tv-tokyo.co.jp/telecine/oa_afr_load/。どんどん民放映画番組が姿を消す中でもはや映画の良心だ。

※2 「またエネミーラインか!」といつつもたのしんで「今度(TRPGのときに)オレ泥に塗れて死体のフリしよ」などと思うのだ。

※3 現代は潜水船体はステルスと音波遮断、また、潜航待機のために船体を特殊なゴムで覆う、こうして潜行性能が上昇する。

※4 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%80%E3%83%AD%E3%82%A4%E7%B4%9A%E9%A7%86%E9%80%90%E8%89%A6。登場するのはロシアのウダロイ級駆逐艦がモデルの架空の艦船だ。ウダロイは高い対潜性能と対空防衛性能をそなえ、その対空防衛性能はロシアの伝統だ。

※5 おそらくそうはならないが、スジを通す部分は、米露衝突寸前の複雑な状況に、ジョー・グラスは最後まで人を信じ自身から攻撃をしないのだ。
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