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2019年02月24日22:56

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2月23日 矢来町土曜早朝寄席 

●トミー・アンゲラーが亡くなった。『あなはほるもの おっこちるとこ』好きだなと云ったら、「それはモーリス・センダック」と家人から訂正が。「え、じゃあ『まよなかのだいどころ』は?」「それもセンダック」。どうもアンゲラーとセンダックが記憶の中でごっちゃになっているようだ。「すてきなさんにんぐみ」と「ぺちゃんこスタンレー」は、子供が幼いころに読み聞かせたもの●

〇2月13日 高円寺演芸祭り「白鳥トリビュート 三遊亭粋歌独演会」
 高円寺演芸祭りということで駅周辺のいくつかの会場で連日落語や浪曲、漫才の公演が開かれている。ノラやは「白鳥トリビュート」特集で、12日は鯉栄による「流れの豚次伝」、今日は粋歌で「落語の仮面」から2席、バレンタインデーはこみち・こはる二人会で、それぞれ白鳥新作1席+古典で4席という、白鳥は出ていないのに白鳥漬けの構成。
 寄席の浅い出番で女流が白鳥新作を演じるのは見ていたが、独演会レベルで見るのは初めて。女流を集めて落語会をプロデュースするほどの白鳥だが、よくよく考えれば白鳥落語をそのまま演じるのって難しくないか?と思うところもあり、その辺どのように落とし込んでいるのか一度見てみようということで。

 ノラや・HAKOの中に入ると、壁面に扇辰の写真がいっぱい貼られている。何日か前に欧州公演の報告会が同じ会場であったらしい。多くの写真に一緒に写っている女性は詩人の奥さんだろうか。扇辰の私服はなかなかおしゃれで、ヨーロッパの街並みになじんでいる。

●粋歌「落語の仮面第一話 三遊亭花誕生」
●粋歌「山奥カフェ」
<中入り>
●粋歌「落語の仮面第三話 時そば危機一髪」

 白鳥が女流につける稽古は、まず「ナースコール」から始まるんだそうだ。「柳家の『道灌』みたいなものですね」(笑。その後は演じる噺をCDに焼いて渡されるのだが、「ちゃんとした音源じゃないですからね、白鳥師匠が自分の高座の時に録音したもので、雑音とか入っているやつ」。そういえば白鳥は通常の寄席でもレコーダーをセットしているね。
 白鳥師匠の新作に対する意欲は尊敬しています・・・と云いつつ、「そのまま演じることが出来ない作品が多い。だって個人名がバンバン出てくるから」。あとは微調整しながら自分の演じやすいように変えているようで、この日演じた新作も「山奥寿司」が山奥にあるEggs`n thingsのようなハワイアンパンケーキの名店になっていた。月影師匠を演じるときに顔の中央に上から下にスッと線をひく仕草、粋歌が考えたんだろうか? 白鳥の「落語の仮面」では見た記憶がないけれど。あれをやると、確かに「月影先生だ」と思ってしまうわ! 

 学生の頃の話。友人に「高田馬場で映画見てきた」と云ったら、「何の映画見たの?」と聞かれた。「『総長賭博』」とタイトルを云うと、「朝早くから賭博する話?」
23日は新潮高座・矢来町土曜早朝寄席。午前9:30開場、10・00開演という、新潮社が各種講座を開いている会場での落語会で、寄席とは言っても二つ目の独演会である。定期開催されている落語会の中では、一番朝早い会ではなかろうか。
自宅からだと午前7時半に家を出なければ間に合わないのだが、朝食を食べた後に即東京に向かう理由がつけられるので、一日が有効に使えて結構重宝なイベント。昨年もらく兵、音助、小痴楽の会に参加した。会場は50人ほど入るかという会議室のようなスペースだが、入場者数は演者によりまちまちで、らく兵はつばなれかなという程度、音助はそこそこ、小痴楽の時はさすがで早朝でもほぼ満員。それよりなにより早朝なのに小痴楽が遅刻しなかったのには驚いた。

●昇々「雑排」
●昇々「天災」
<中入り>
●昇々「いびきクラッシャー」

 本日の演者は昇々。早朝でも30人ほどの入りで、さすがに人気者だ。この会に出たのは3年ぶりで、「朝からこの会に来て、そのあとどこかホールの落語会を見て、さらに末廣亭の深夜寄席に並ぶおかしい人もいる」のだそうだ。
 「若手落語家を取り巻く状況が確実に変わってきている、昔は地方での落語会と云えば人気のある師匠に付いて回るものだったが、今は二つ目でも集まれば地方で会が開ける・・・別に成金の枠でなくても、それが出来るようになったことがすごい」とも。確かに昔は深夜寄席なんてフラっと入れるものだったが、いまは寄席の夜席終わってから並ぼうなんて思ってたら、ヘタすると入場できない。「落語ブームが来てるんです!(W」と昇々もやや自嘲気味に言っていたが、まあ客の方がそれなりに出来る二つ目の手軽さに傾斜して、特に真打の芸とやらを求めていない、という側面もあるんじゃないか。
 「雑排」は芸協の若手がよく演じる噺。落協ではそれほど出会はない気がする。「雑排」も「天災」も、若干抑えつつも狂った感じがにじみ出てきて、聞いているこちらの気持ちをざわつかせる。昇々のこういうところが嫌いじゃない。でもこの人の新作落語には一向にノれないんだよな・・・。自分だけなんだろうかこれは? いびきで離婚とか、ストレスがどうとか、いかにも芸協らしい要素をちりばめた新作落語だなぁという感想しか抱けない。

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