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2019年02月13日09:28

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「ともしび」

「まぼろし」「さざなみ」のシャーロット・ランプリングが、2017年・第74回ベネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞したフランス・イタリア・ベルギー合作映画です。
ベルギーのある小さな都市で、老境に入った夫婦が穏やかに暮らしていました。夫が犯したある罪で出頭し、そのまま刑務所に収監され、妻アンナの日常が少しずつ狂い始めていきます。

「ル・アーヴルの靴みがき」のアンドレ・ウィルムが夫役で共演していますが、他の共演者同様に登場シーンはわずかで、ほとんどシャーロット・ランプリングを見せる映画です。72歳になった、もちろん美しいとも醜いとも言えない顔や身体を容赦なく映し出します。

実に寡黙な映画で、何もはっきりと説明されませんが、時には心が不安定になりつつも、孤独を覚悟し、毅然としている女性の心理は、少しは理解できました。
「まぼろし」「さざなみ」などと比べて、難解とも退屈とも言える、全く万人向きの映画ではありませんが、余韻が残りました。
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