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2018年06月02日20:34

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アラゲカワキタケ

 先日のキボシヒゲブトコメダマ、気になって再び見に行きました。皆さんから頂いた情報から、アラゲカワキタケなどキノコを集中して探してみようと思い立った。ただし時間は制約があり現地滞在1時間の弾丸採集です。

 現場到着はギラギラの太陽がほぼ真上の時間帯。今日は土曜日だったが、チップ工場は稼働中。まず挨拶に行き、立ち入りの許可をお願いする。多くの虫屋が無断で入り込むため、たまにトラブルになることもあるようだ。山のように積み上げられた材は不安定で万一崩れでもしたら大変なことになる。かつて私も材の山に乗っていた時、材山が崩落し危機一髪の経験がある。頭上に大きな丸太が落ちてくるシーンを今でも思い出すことがある。

 ともあれ作業員さんの理解をいただいて採集を始めることができた。まず前回の記憶通り、古材の置いてある場所でアラゲカワキタケを探す。エノキなど丸太にびっしりとついている。前回も真っ先にその辺りをチエックしたが見つからなかった。今回は一層時間をかけてルッキングを行う。材山の隅っこ、風が当たりにくく、材の裏面には程よい湿気もある。アシナガオニゾウ、ヒシモンナガタマ、シラホシナガタマ、ナガニジゴミダマ、などたくさんムシが這っているが、目当ての虫の姿は無い。


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やはり微妙に活動時間を外しているのだろうか。仕方なく前回同様軽くほかの材をルッキングしたのち、木立のスイーピングと飛んでるムシの掬い採りを行う。途中クモの巣に引っかかったキボシを横取りし、最悪ボウズは免れる。まだ網に引っかかったばかりのようで、近くでクモがうろうろしているだけでほぼカンピンに見える。この時点でタイムアップだが、後ろ髪を引かれる思いから材山をルッキングしながらゆっくり車へ戻る。材山の端っこのカンカン照りの中にアラゲカワキタケのついた材が1本転がっていた。

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一応キノコの写真でも撮っておくかとカメラを取り出してしゃがみ込む。カメラを構える視界のはずれに何やらムシの動く気配。目をやると黒っぽい虫が歩いている。げ、慌てて手を出すと無残ににも落下して見失い、虫の姿をはっきり見ることができなかったが、
大きさも色も何となく当たり!の感じがした。カメラを放り出してキノコの密生する樹皮を眺めると先ほどのムシと同じような黒い虫がキノコの陰を出入りしている。もちろん今度は眼鏡かけてるからエリトラの黄色い斑紋までばっちり見えた。しかし慌てていたので吸虫管の先でムシをはね飛ばしてしまった。アラゲカワキタケは名の通りガリガリの乾いたキノコで、まるで小砂利の間を走り回るミズギワゴミのよう。いくつか管ビンに収めたところで一息つき、最初に見た場所に戻りアラゲカワキタケをチエックするがやはり一頭も見ない。どうも日陰の良い条件のキノコは見向きもせず、直射日光に炙られるようなド乾燥したキノコが好きなようだ。撮影を優先したため見つけたものの半分も採集できなかった。この時点ですでに40分の超過。言い訳を考えながら急いで帰路についた。


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