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2017年09月25日14:24

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年齢詐称

北海道の富良野でセグウエイに乗ったのは8月。
その写真をUPしたら「私も乗ってみたい」というメールがお気に入りのKさんから届いた。
調べてみると関東では森林公園や、昭和記念公園などでやっていると言うのでお教えした。

すると
「わ~、いいね 。これ乗ってみたい。森林公園に行けば乗れるのですか?
秋になったら行ってみようかな。でも付き合ってくれる友達が居ない 。
ずっと前から乗ってみたいと思ってたのに!」

そこで
「よろしければお付き合いしますよ」
と言ったら、とても喜んでくださったものの「年齢制限がないかしら」と心配された。

何でもまず昭和記念公園に電話をして聞いたら70以上はダメだと、けんもほろろに断わられたと言うのだ。
そこで森林公園にも電話をしたら「大丈夫ですよ。講習と実習を受けて無理だったら仕方がありませんが」とのこと。

「それでも」
と、彼女は念のために、当日聞かれたら「自分は昭和22年生まれの70で、干支は猪」とそれなりに年齢詐称の準備をされていたものだから、私はのけぞって笑った。
フラダンスをされ、大正琴を弾かれ、こうしてユーモアのセンスもある彼女を年齢で断った昭和記念公園の係の人はつくづく愚かだと思った。

何故なら彼女はその日の若い参加者に混じって何の問題もなくセグウエイをすぐ乗りこなせたからだ。
セグウエイが難しいのは乗る時と降りる時。
基本的にこの乗り物は重心を預けた方に動く。
体を前に倒せば前進し、後ろに反ればバックし、ブレーキにもなる。
垂直にまっすぐ立てば止まった状態で居られるが、慣れるまではどうしても前後に動くものだから乗り降りがやや難しいのだ。

ところがダンスをされているからかKさんは非常に姿勢が良く、背筋がまっすぐなので重心がぶれず、その難しい乗り降りも難なくクリアされた。
実習を終えて公園内をインストラクターの後に私とKさんを含めた4人の参加者が続く。
森林公園は呆れるほど広く、山が丸ごと公園である。
我々はその山の中をずっとインストラクターに木々や動物や植物の説明を受けながら走った。

最高時速20kと言われるセグウエイはスピードを出した自転車と同じくらいだとか。
思い切りスピードを出して走って見たかったけど公園内ではそれはご法度らしく、最後まで自由行動はないまま、8.2kをカルガモの行進みたいにインストラクターの後をついて走った。
そこが私には「ちょっとな」と思うところだったがKさんは違った。

「時速50kくらいで走りたかった」

負ける。
いや、負けた。
その一言が、彼女の本心なのか、おとぼけなのかわからない。
実は私は彼女の年齢も正確には知らないのだ。
わかるのは彼女が人生を楽しむことを知っている、良き先輩だと言うことだけ。
それだけで十分。
だってとても楽しい1日だったのだから。
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